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（セーラ様……）
初めてお目にかかる女神セーラ様の姿に、わたしは目が離せずにいた。
この世界を生みだした命の女神様であり、わたしたちに『聖女』の力を与えた人――。
（わたしは、この方に会うためにここまでがんばってきたんだ……）
セラフィナの聖女として女神セーラ様の持つ『万能の力』を授かり、レインやサフィヤ、フィオスと一緒に彼らの国を救うために。
（でも……）
セーラ様を降霊できたのは、わたしではなかった。
聖女としての責務をしっかりとやり遂げたのは、親友の、利緒――。
（わたしは、また、できなかったんだ……）
……くやしかった。
利緒にではなく、力が及ばなかった自分自身が情けなくて、やるせなくて仕方なかった。
もう弱い自分には戻りたくないと、そう誓ってここまで必死にがんばってきた。
わたしを信じてくれたレインやナレシュ、サフィヤ、フィオス、アイリスやシャルロット――＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
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