コメント
0件
プロローグ
「ベリー、こっちにおいで?ファーストダンスはもちろん僕とだよね?」
「あ…私は……」
「ベリーツ様は仕事がおありでしょう?だからエスコートはこの私が」
「え?ああ、えと…….」
「はあ!?何言ってんだ?お前ら。ベリーは俺と踊るんだぞ!」
「いや、私は……」
「「「ベリーは誰と踊りたい??」」
「あっ……、ああ……えと…….」
ヒイイイイイイイイ!!
いっ、イケメンに囲まれているっ!!
「えと…っ、わ、私は用事がありますのでっ!それではっ!」
3ヶ月前
「君は今日でクビだ」
「……え?」
突然、そう言われた。
仕事は割と真面目にやっていたし、常に周りに気を配っていた。
だから、なぜ急にクビだと言われたのか、全く分からない。
「ほら、今月の給料だ。さっさと出ていけ」
バタン
ドアを閉める音がしたと気づいたときには、私は外にいた。
「……帰ろ」
あんな会社に務めていたのかと思うと、考えるのすら馬鹿馬鹿しくなってきた。
……そうだ。
今日は好きな食べ物をたくさん食べて、明日から頑張ろう。
昔からポジティブだと言われてきた私なら、きっと大丈夫だろう!
そんなことを考えていたその時。
私は刺された。
「え”っ……?」
あづい……痛い……わた、しは…………………….。