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「ねぇ蘭堂さん。こんなパーティー見たらよろこぶかな?」

つい此の前、敵を殺して蘭童さんに出会い、、、そして中也に挑発をした乱歩。

完全にお祭り騒ぎだったので、挑発した時に居たゲーセンは出禁になった。

「ねぇ江戸川くん、、、普通は「殺す」って怒ると思うけれど、、、」

あわてながら蘭堂が云う。

「?、、、なんで?」

平然かのように乱歩がずい、と大股で一歩近づき、蘭堂に問う。

「だってチビくんは小麦粉が好きなんだから!!(そんなこと云ってない)」

「それで窒息死なら本望でしょ?(全くそんなこと云っていない)」

るんるんと大量の小麦粉を用意する乱歩。それを見て震え上がる蘭堂。

「というか、ゲームセンターで云ったこと、、、」

蘭堂が小声で云う。乱歩がそっちを一度見た後、小麦粉の方へ視線をもどして声を発する。

「どうぞ?」

「犯人がわかった、、、といっただろう?あれは本当なのか、と思って。」

「なぁんだ、そんなことか。」

乱歩は天井に飾ってあったリボンの上に飛び乗る。

しっかり固定されているうえ、乱歩自体が軽いので少し揺れるだけだった。

「ほんとだよ?犯人は君だ。蘭堂さん。」

ぞわ、と背筋が凍った。

いつもいつも、此の光景を横から見ているだけだった。今気づいたのだ。

こんなことを此の人に言われたら、そりゃぁ絶望する。

「、、、いつから、わかって、、、っ゙」

「最初から。」

即答。

乱歩はいつも、「いつから?」と聞かれるといつも「最初から」としか答えない。

終わり。The、endだ。

その顔を見て、乱歩がははっ、と甲高い笑い声を響かせる。

その時だった。

「?!?!」

中也が突っ込んできた。きっと犯人が判ったのだろう。

「犯人はお前だ、蘭堂。、、、俺の勝ちだろ此れ!!!!」

興奮する中也。そこに「ざんねん、僕は最初から判ってました」と言葉で踏みつける乱歩。

子どもの喧嘩である。

「、、、異能力、、、っ゙!!!」

乱歩が口にナイフを突き刺そうとする。間一髪で避けたが唇が切れた。

「貴方の異能力も判ってる。だから使わせない、っ!!!」

あそこまで必死に止めようとする乱歩は初めてだ。何故必死なのか。

それは簡単。

乱歩のみが、蘭堂、、、否、ランボオの異能力を知っているからだ。

「おま、っどうした急にっ゙!」

中也が慌てて聞く。此処まで余裕のない彼は見たことがないのだろう。

「いいから!!蘭堂さんを、っ殺して!!!!」




そう必死に云う乱歩の頬には、つう、と汗が流れ落ちていた。



黒の乱歩と、白の太宰

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