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ティアの両親の面会 日曜日、ティアの両親が面会にやって来ました。「先生娘がいつもお世話になっております、ティアの様子はどうですか?」ティアの母親からそう聞かれ、はっきり言ってティアの症状は悪く、ミリアはティアの両親にどう伝えようかと思いました。「わたしの力が及ばず申し訳ありません、娘さんの幻聴がひどいのです、でも以前のように見境のない行動を起こす気力もなく幻聴と会話をするようになったり、食べることで紛らわしている状態です」ミリアはティアが心の力との契約によりこれ以上行動で心の力を引き出せば死ぬと思っていることはまだ言えませんでした。ティアの見境のない行動は年々エスカレートしていたので命に関わるとしてもおかしくはありませんでした。しかしそんなことを話せばティアの両親にショックを与えてしまいます。まだティアの行動を止められる可能性があるのでそのことはふせておきました。「ティアはそんな状態になったのですか?それでもまだティアは自分の行動を抑制できないでいるのですね、困ったことです」これも精神疾患ゆえの行動だとわかってはいましたが、言葉でなく好きなように行動しようとするティアにティアの両親は昔から困っていました。「娘さんに会って行かれますか?」ミリアはティアの両親に聞きました。「はい、よろしくお願いします」
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