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#うりさん
ろのみ🩵🫧
43
19
#年上彼氏
おうか

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コメント
1件
読み終えたよ……。めっちゃもどかしい展開すぎて、胸がギュッてなった。 主人公の「会いたい」って気持ちが、執着とかじゃなくて、本当に純粋な想いなんだろうなって伝わってきた。それなのに、彼女が何も伝えてくれないもどかしさ、怖さ。吉良くんの「説明しました?」の言葉がすごく刺さる。ピロートークだけじゃ足りないってことか……。 顔がややこしい、って吉良くんの辛辣だけど的を得た一言もクセになる。続き、どうなるんだろう……。湊ちゃんの気持ちが知りたいよ。 ──おやすみ、西原さん🌙
月曜日、流石に仕事が始まると電話の電源を入れるだろう。
業務中でも構わない。話が出来るなら。
コール音が鳴る。ホッとしたのも束の間。
「はい、○○○の○○でございます」
出たのは……男。
「ああ、……この携帯」
「あ、今日から私が持っていまして。……彼女、社内におりますので、かわりましょうか? お名前をお伺いしても宜しいでしょうか」
「ええ、清水と申します。そう言って頂ければ」
そう言ってしばらくすると
「只今、来客中でして、すぐに折り返すとの事です」
「分かりました。宜しくお願いします」
ないだろう。折り返しなど。唯一の手がかりも消えた。
何て?
……しまった。聞き逃した。今、この男は会社名を何と言ったか。近いとはいえ、オフィス街で星の数ほど会社があるこの場所で、特定は難しい。
──その日から、出来うる限り毎日のように周りを探した。
駅前、会った事のあるコンビニ、カフェ……。全部。なのに会うことはなかった。
向こうは会いたくないのだろう。分かっていても、探した。
何かに、取り付かれたかのように。
会いたかった。もう一度。
運命というものが、存在するのなら俺の……俺の相手は、彼女だと思っていた。
必然だって、偶然がないと何も始まらない。
……湊……。
──その日も休憩時間は|俺の会社の前《そこ》で、行き交う人を見ていた。ずっと……。名前を呼ばれた事にも気づかないほどに。
「……長! 」
「……部長! 」
「……清水部長! 」
ようやく耳に届いた声に顔を上げた。
「……ああ、君か」
「もう、何回呼ばせるんですか? どうしたんですか、こんな所で」
「……えー、ああ、本当だな」
もう、吉良君が来る時間か。
「功績残しすぎて、銅像作られたのかと思いましたよ」
そう言って、生意気そうにニッと笑った。
「……ん? ああ」
「……。どうしたんですか一体。あ、湊でも待ってんですか 」
「……待ってるんだけどね……来ないんだ」
冗談だったのだろう、俺の言葉に訝しげに眉を寄せる。
「あれ? あいつ……もう……」
「もう? 」
「電話、したらいいじゃないですか」
「……知らないんだ」
「何を? 」
「彼女の連絡先」
彼の綺麗な顔が、みるみる強ばった。
「入りましょう。とりあえず。話はそれからだ」
商談ルームに入ると
「大丈夫でした? 湊……あれから。怪我も」
「ああ、転けたってヤツか? 膝擦りむいたくらいで……」
いや、彼の顔からそんな話じゃないと悟る。
「何が、あったんだ? 」
彼はため息をつくと
「……やっぱり聞いてないんですね。何だ、あいつ……」
「何だよ……」
「先週、そこで会ったって言いましたよね」
「……眼鏡の男? 」
「その前に、昔の男がストーカーみたいになってて、逃げるのに怪我したんですよ。たまたま俺が居合わせて、大事に至らなかった。それを知ってる眼鏡が……迎えに来たんです。湊を」
そっちの、彼は知ってたのか……。俺には……何も……言わなかった。
「清水部長に、話せって言ったんですけど忙しいし、まぁ、迷惑掛けたくない……と」
「迷惑? 」
思わず、眉間に皺を寄せた。
「あー、俺もそう言ったんですけど……で、何で待ってたんですか? 」
「土曜を最後に連絡が取れない。元々、プライベート携帯は壊れたとかで……社用しか知らない。それも、もう違う人が持ってる。家も……もぬけの殻。……何をしたっていうのか……俺が」
「いや、何をしてるんですか。携帯の下り、嘘に決まってるでしょ」
「教えてくれない理由が無かったからな」
「家は……俺も知らないな。……あ、俺もメッセージ返信なかったわ」
彼も一人言のようにそう言うと、ため息をついた。
「何だよ、あいつ……心配かけるのわかってて、同じ事するのかよ。っていうか、携帯も知らなくて、よく上手くいってるつもりでしたね、あなたも」
最もな事を言うと、自分の鞄を開けた。
「あの日、そこのホテル泊まったんですよね? 」
「ああ」
「説明しました? 」
「何のだよ」
「愛してるだの、何だの言いました? 」
「……言った……かな」
「ピロートークですよね? 」
「あのなぁ、だいたいそんなのはそんな時にしか言えないだろ。エンドルフィンあたり出てる時しか。君じゃあるまいし」
そう言うと、彼は盛大にため息をついた。
「そもそも、顔がややこしい」
は?何だ?顔って……。