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コメント
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第27話、読み終わったよ〜!!😭💕 リナさんとのタメ口のシーン、めっちゃエモかった…!!「相棒」って言葉にグッときたし、ノアの「荷が重い」って気持ちもすごく分かるんだけど、それでも一歩踏み出せたのが尊すぎる…!! あと、マリーさんの震えとか、リナさんの髪の七色の表現とか、細かいところに心がぎゅってなったよ…!この何気ない日常が続きますようにって願うノアの気持ち、すごく伝わってきた…✨
第26話
「……という事がありまして……」とセリーナさんが『あはは』と苦笑している。
「はい。とても助けられました」
除雪車の運転手がマリーさんに頭を深々と下げている。
「そうね……リナ。良くやったわ。ノアも自分の出来る事を見つけてやり遂げるのは誰でもできる事ではないのよ。二人とも頑張ったわね」
そう言ってマリーさんは、俺たちの事を抱きしめた。体は震えていた。
何で、マリーさんは震えているのだろうか? 寒いのかな……?
……いつもだったらこんなの、刺されてしまってるのに……温かい。温もりも、気持ちも、全てが。
感じた事が無い。何だろう……この気持ち……
「本当に良かった……無事で……」
そう零している横でニルスさんが青緑の瞳でウィンクをした。
『母さんはいつもこうなんだ』と。
……何だかマリーさんの事、少しだけ知れた気がする。というか、あまり知らなかった。
自分の心のメモ帳にマリーさんの今日知れた事を書いてそっと閉じた。
あれから、あのお金はちゃんと少なくしてもらった。
流石にコイン数枚分の厚さがある札束は受け取れない。
そんなお金があったら、魔道具がいくら買えることやら……
マリーさんも、追加で道具箱を持ってまた行ってしまった。
「ノア。私は、相棒としていたいんだ。だからさ、仕えてるような敬語は辞めて」
ポワポワを火が浮かぶ暖炉の前でセリーナさんが突然、口を開いた。
「え? 俺が並んでもいいんですか……? ただの足手まといになるだけじゃ……」
「今日見てて思ったの。魔法の使い方が巧みだって。今までも『ノアは魔法が凄い』って思ってたけど、期待以上。でも、それを見る前から対等でいたいなって思ってた」
「……俺は元、奴隷です。両親も、俺の所為で死んだ。そんなの、セリーナさんに泥を塗るだけ……なのに、何で俺を救って、こうやって庇ってくれてるんですか?」
何を言ってるんだ?
嬉しいのに、嬉しくないはず無いのに……何でこんな言葉を口に出してしまうのだろう……
でも、この人の隣には……荷が重い。
そうか。ただ単に、荷が重いから……そうだ。無理だ。出来ない。
「二度あったことは三度ある。とあることわざよ。もう一度言うけど、違う逸材がいたら今頃、貴方の記憶は消されているよ。私が見極めたんだから、少しは胸を張って」
……二度あったことは三度ある……確かに、これで三度目かも……
「ふふっ。私ってね、記憶を上手く使うのは苦手なんだよ。だから許して。お願い」
「……わ、分かった。これで、どうなんだ?」
わあぁ〜……言っちゃった……
こんな、タメ口なんて……何年ぶりだろう?
いや、初めてかぁ……? 分からないけど、記憶にある限り初めて。
「ふふっ。私、最初からそうしてほしかったんだ。じゃあ、リナって呼んで」
「……リナさん」
これで、どうだ?
俺が恥ずかしくて顔を赤らめているとのは対照的にリナさんは「……リナって呼び捨てしてよ」と頰を膨らましている。
まるで、『そっちじゃない』って言いたい猫みたい。
……そういう意味じゃないし、不本意だけど……とても可愛い。こんなリナさんは初めて。
……じゃなくて、応えないと。
「リナ。……言ってみると、抵抗感は無くなった」
「ふふっ。そんな物じゃない? だってさ、まだまだ経験した事ない事だらけの世界なんだから」
『経験した事ない事だらけの世界』か。
とても、セリーナさんらしい。
あ、リナらしい……前言撤回させて……
「ノアに私の事を打ち明けてからずっと、抵抗感皆無だもん……やっと横に並べる、かな」
そう言って彼女は、火をぼんやりと見つめている。
黒い髪は、儚くなびいて七色に乱反射している。リナの髪色って黒だけど、黒じゃない。夜中の空に虹がかかったような……初めて見る色。
そっか。俺のご主人様は、俺と横に並びたかったんだ。『相棒』として……
「あぁ。そうじゃないか?」
やっぱり、恥ずい……
俺の尻尾が垂れ下がっていると、頭を撫でられた。
「ふふふっ。可愛いね」
「むぅ……ペット扱いされてるような……」
「ノアの相棒たる者、冗談の一つや二つは必須よ」
「無理矢理正当化……」
「なっ! ……否定できない……」
そんな何気ない話をしていると、その吹雪は止んでいた。
こんな何気ない日々が続いてほしいっていう、俺のとんでもない我儘を誰かに聞いてほしい。一度でいいから、誰かに聞いて頷いてほしい。
……例え、叶わなくても。