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『貴方の夢はなんですか?』

そう問われたとき、みなさんは自身を持って答えられますか。

私はこれまで、この問いに答えられないような人生を送ってきました。

将来を真っ直ぐに見つめるのが怖い、親や教師に進路を決めてもらいたい。そんな思いを抱えていました。

皆さんの中にも、似たような思いを持つ方がいらっしゃるのではないでしょうか。


話は変わりますが、今日は私の親友の二人を紹介したいと思います。

まずは、アフガニスタンに住んでいた親友から紹介します。

彼女はヒジャブを身に着け、青く澄んだ目をしていました。

また、家族が大好きで、会った時には家族の話をたくさんしてくれる人でした。

ここまでの話ですと、文化や人種の違いはあれど、私達とそこまで大差ありません。

ただ彼女には、私達と大きく違うところがあります。

それは、戦争に巻き込まれていたというところです。

大好きな父と兄が戦地に出ており、友達とも満足に遊べない。

また、十分な教育を受けることもできない。

生まれた場所が違うというだけで、ここまでの差が生まれるというのは問題だと思います。

さて、ここまでの話で違和感を覚えた方もいるかもしれません。

そうです、彼女に関する話はすべて過去形になっているのです。

それは、彼女がもう亡くなっているからです。

少し想像してみてください。

まだ十四歳の少女が、何も悪いことをしていないのに、理不尽に命を奪われなければならない。

こんなこと、あっていいと思いますか。

ただ、このようなことが起こっているということは、日本に住んでいると忘れてしまいがちです。

それはなぜか。そのお話の前に、もう一人の親友を紹介します。


その親友は、中学校で知り合った、とても明るく元気な人です。

歌が好きで勉強が苦手など、至って普通の中学生なんです。

でも、『至って普通』ではいられないような状況になったことがあります。

その親友はひとり親家庭で育ち、お金を稼ぐためバイトに明け暮れていました。

両立が難しく学校は中退し、お金を稼ぐ手段を問わなくなっていきます。

限界を迎えた親友は、ビルから飛び降り自殺を試みました。

「なぜ世界で大変なことが起こっていることを忘れてしまうのか。」

この問の答えは、日本でも大変なことが起こっているから、だと私は考えます。

日本という単位を使いましたが、もっと拡大した「個人」という単位が正しい表記かもしれませんね。

安心してください、その親友は今でも元気に生きています。

でも、自殺を試みてしまうほど追い詰められたということは、忘れてはいけないことだと思います。


最初の話に戻りましょう。

『貴方の夢はなんですか?』

今の私はこの問いに、自信を持って答えることができます。

なぜなら、大切な親友を通して、世界を見つめることができるようになったからです。

この二人だけではありません。両親や先生など、私に気づきを与えてくれた人たちはたくさんいます。

今の私の夢。それは、『誰もが生きることを諦めない社会』を創ることです。

これは途方もない道のりだろうし、私の代だけでは叶わないかもしれません。

でも、この思いをタスキのように繋いでいけたら、きっといつか叶うと信じているのです。

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