「 零、体調悪いの?」
「え?ああ、ちょっと考え事してて…心配しなくていいよ 」
…
帰りの会が終わり、すぐに帰る零。
小走りで教室を出ていく零を、景光は心配そうな目で見ていた。
自分も、零に言えていない秘密があるから仕方ないか…と思う景光。
(はぁ…)
(やっぱり怖い)
(朝は普通に挨拶してくれたけど、今家に入ったらまた変な事される…)
強ばる手で、チャイムを押す。
ピーンポーン
少し古びたチャイム音が鳴る。
ガラガラガラ
「零君。来てくれたんだ。」
「入って。」
「お…お邪魔します…」
ローファーを脱いでおじさんに着いて行く。
1番奥のリビングに通される。
「今日は特に冷えてるね。」
「零君は筋肉ある方だけど、寒くない? 」
「あ、少し寒いです…」
「それはちょうどいい。」
「今日は零君に飲んで欲しいものがあるんだ。」
コトッと音を立てて瓶を置いた。
「赤ワインだよ。」
「僕が飲むんですか…?」
「うん、お酒を飲むと体が温かくなるよ。 」
(そうなんだ…)
「はい、これグラス。」
「で…でもっ、僕まだ中2で… お酒飲んだら未成年飲酒になっちゃう…」
「大丈夫。私は通報なんてしないよ。 私も、罪を犯しているしね。」
ポンッ
おじさんはワインの栓を開ける。
「うん、大丈夫。」
ワインの栓を嗅いでいる。
トクトク…
おじさんは、グラスではなく花瓶のような大きいガラスの容器にワインを注いだ。
「そんな大きいので飲むんですか…?」
「あははっ」
「これはね、ワインを空気に触れさせてより美味しくさせるための物で、デキャンタというんだ。」
「レストランに行くと、店員さんがやってくれるんだよ。」
「そうなんですか…」
(お酒のことはよく分からない…)
デキャンタという容器から、僕の前に置かれたグラスにワインを注いでくれた。
奥に置かれたグラスにもワインを注ぐ。
「乾杯。」
(コップ、ぶつけないんだ…)
「いただきます…」
と、飲もうとしたとき…
「ワインは、飲む前にこうやって回すんだ。」
「スワリングって言うんだけど、こうすると美味しくなるんだよ。」
(そういえば、テレビで回してるのを見たことがある…)
「5回くらい、こうやって回すといいよ。」
「こうですか…?」
右手でグラスを持ち、反時計回りに回す。
「お、良いね…。」
「よく出来てるよ。右手でグラスを持つときは、反時計回りに回すのがマナーなんだ。」
「零君は飲むの初めてだし、私しか居ないからどっちでも良かったんだけどね。」
(難しいな…)
「飲んでみて。」
「いただきます…」
ゴクッ
(あれ…)
「あんまり苦くない…」
「この赤ワインはメルロー種でね。初めて飲む人におすすめのワインなんだ。」
「少し、ぶどうの皮の味がする…」
「すごいね、それがタンニンというワインの渋み成分だよ。」
「メルローはタンニンが少なめなのに、これが分かる零君は本当にすごいよ。センスがある。」
「あはは…ありがとうございます…」
ワインを飲み終える。
「ごちそうさまでした」
「そろそろ移動しようか。 」
「はい…」
リビングの奥の隅に移動する。
(今日は昨日の部屋じゃないんだ…)
「じゃあ、制服脱いでくれる?」
「っ…はい…」
「恥ずかしい? 」
「だって、ここ…ガラス張りじゃないですか…」
「大丈夫。この先は庭だから。誰も入ってこないよ。」
「恥ずかしがる零君を見てると興奮するな。」
(誰も来ないのは分かるけど…恥ずかしい…)
「気になる?」
「す、少し…」
「カーテン閉めてくる。」
「あっ、ありがとうございます…」
ワイシャツのボタンを外す。
「今日はね、零君が1人でしてるところを見せて欲しいんだ。」
(…?)
「もしかして、1人でした事無いの?」
「な、何をですか…?」
「昨日私とやったような事、あれが初めて ?」
「はいっ…」
「…でもっ、ああいう事…子供はしちゃだめですよっ…!」
「僕、今日学校で昨日の事思い出しちゃって…死ぬかと思いましたもん…」
「それは、恥ずかしかったの?」
「…!そうですよっ…」
「でも零君、昨日したような気持ち良い事は、子供でもしていいんだよ。」
「女の子とは流石にダメだけど、私のような男となら、問題ないよ。」
「そうなんですか…」
「本当に零君は、可愛くて真面目で、純粋な子だ。」
「やっと私が求めている人物像にぴったりな子を見つけられたよ。まさか、こんなに近くにいるとはね。」
「だから、無理して変わろうとしなくて良いからね。零君はそのままで十分に魅力がある。」
「あ…、ありがとうございます…」
「早速始めよう。やり方を教えたら零君はすぐにマスターすると思うよ。」
おじさんはカーテンを閉め終えて、ソファーに腰をかけた。
「まずは、ちんちんを片方の手で軽く握って。」
「…こ、こうですか…?」
「いいね。そしたら根元から先っぽまで手を行ったり来たり動かしてみて。」
シコ…シコ…
「んっ…合ってますかっ…?」
「大丈夫、合ってるよ。そのまま動かし続けてみて。」
「はいっ…」
シコ…シコ…
「はぁっ…んっ…」
(人の前でこんな…恥ずかしい…)
「んっ…んっ…」
「いいね。少し早くしてみて。」
「はい…」
ヌチッヌチッ
「はぁ…はぁ…」
「んっ…」
(まださっき飲んだワインの味が残ってる…)
「左手で乳首をいじってみて。」
「はいっ…」
クリクリ
「んぁっ…」
ビクビクッと体が動く。
体がじんわりと熱くなる。
「はぁっ…はぁっ…」
「何かが出そうだったら言ってね。」
「なっ…なんか出そうっ…」
「少し我慢してみて。手は動かし続けて。 」
ヌチュッヌチュッ
クリクリ
「んんっ…」
「はぁっ…はぁんっ…」
「もっ…もう我慢出来ないっ…」
「あぁっ…!」
ビュルルルッ
「んぐっ」
「はぁ…はぁ…」
出た精液が零の顔にかかる。
精液が頬から首へつたる。
「勢いがいいね。」
「今出た白いものが精子だということは、分かる?」
「はい…」
「…でも精子って妊娠するときに必要なものですよね…?今出ちゃって大丈夫なんですかっ…?」
「大丈夫だよ。精子は赤ちゃんを作るためにも必要だけど、いつでも出して良いんだ。」
「自分が気持ち良くなりたいと思ったら、いつでもね。」
(そうなんだ…)
「こっちにおいで。拭いてあげる。」
「あ、ありがとうございます…」
「私の上に座っていいよ。向かい合わせでさ。」
(…?)
(こういうこと?)
おじさんの太ももの上に、少し足を開いた正座の形で座る。
おじさんは隣に用意していた黒いタオルで、僕の顔を拭く。
首…鎖骨…お腹…と下がっていき、零の陰茎をタオルで包み込むように拭く。
「んっ…」
恥ずかしい体勢なのと、陰茎を触られていることで声が出てしまう。
声を抑えるために、口に手を当てる。
「恥ずかしい?」
「だって…僕のお尻におじさんのち…ちんちんが当たって…」
「フフ。我慢してる様子も可愛いね。」
(もうっ…)
「はい、綺麗になったよ。」
「ありがとうございます…」
おじさんは零の頭に触れる。
「零君の髪の毛、綺麗な色だね。」
「え…そうですか?」
「うん。私は大好きだよ。零君の髪の毛も、褐色の肌もね。」
(僕はこれが原因でいじめられたことがあるのに…)
「おじさんって、優しいですよね」
「え。こんな事してるのに。どうしてそう思う?」
「だって、僕の事たくさん褒めてくれるし…」
「アハハッ、零君は本当に可愛いね。」
「そろそろ着替えようか。」
「はい…」
「今日は私が着替えさせてあげようか?」
「あ…じゃあ、お願いします…」
「ありがとう。」
おじさんはワイシャツを手に取る。
「はい、腕通して。」
スル…スル…
次にパンツを持ち上げる。
(パンツはちょっと恥ずかしいな…)
「はい、いいよ。」
足を通す。
ズボンも履かせて、ベルトを着けると思いきや、
「ベルトは、零君がやった方が良いよね。」
「あ…確かに…」
(やっぱり優しい…)
カチャカチャ
「はい、通して。」
最後に学ランに腕を通し、ボタンを留めてくれる。
「着替えられたね。」
「ありがとうございます…」
「行こうか。」
「もう結構暗いね。親御さん、心配しない?」
廊下を歩きながら会話をする。
「大丈夫です…両親は仕事で、帰ってくるのはもっと遅いですから…」
「そうなんだ。寂しくないの?」
「はい…ずっとこうなので、もう慣れちゃいました…」
「そっか…零君は強いね。」
コトッとローファーを履く。
「じゃあ、また明日。」
「はい…お邪魔しました」
「さようなら…」
ガラガラガラ
パシャン
ガチャ
零の家の鍵を開ける。
(まだ少し体が熱い…)
(ワインのせいかな…)
手を洗い終え、自分の部屋に入った。
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