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大学の帰り、いつもの帰り道を歩いていると何やら人だかりが視界に映った。
人だかりが出来ているところはテナント募集の貼り紙が貼られた古い3階建てのビル。そこに人が集まっている。
自分も気になったので見に行ってみると、ややショッキングなものだった。
そこには4匹のイタチの死体がビルの壁に串刺しになっていたのだ。
可哀想なイタチ。言葉を失う程の光景だ。
近くの人曰く、既に110番通報はしてある模様。
兎に角これ以上目に入れたくないのでこの場から離れることにした。
明日の授業は昼からなので明日は遅めに起きても問題はないが、睡魔が急激に襲い掛かってきてしまったので、爆速で就寝に付くことにした。
夢の中だろうか?
目を開けると薄暗い街並みが視界に入る。
自分が今いる場所はよくわからない。
取り敢えず歩いてみることにする。
暫く歩き続けると次第に今いる場所がどこなのかわかってきた。
いつもの帰り道に通過する場所。
ただ、異様な程荒れ果てており、この世の終わりでも来たのかというぐらい、建物は崩壊しており良くないものが辺りを包み込んでいるようなそんな雰囲気が漂っている。
キョロキョロしていると人影が写った。
まるでモデルの様な美貌とスタイルの女性だ。
その女性が立っている場所はどういうわけか、イタチの死体が串刺しになっていた古いビルの側だった。
不思議そうに女性を見ていると女性と目が合った。
女性「また…ここで起きるわ…」
ボソッとその女性は呟いた。
一体何の事なのか俺には分からなかった。
体感的にそれから25分程経った頃だろうか、何処からともなく女性が立っている場所に何かが飛んできた。
危ない!!と思い女性の方へ只管ダッシュした。
しかし女性は無傷、何事もないように立っているのだ。
女性「ほら…」
そう言うと女性は壁に目を向ける。
俺も壁に目を向けると壁に金属の棒のような物が3本刺さっており、更に黒いカラスが3羽串刺しになっていた。
俺「なんて酷いことを…」
女性「朝、起きればわかる…これがどういう事なのか…」
女性は見下ろすような目で俺に言い、その場から去っていった。
俺は女性の言った言葉の意味がわからず、取り敢えずくまなく周囲を見渡す。
すると、カラスが串刺しになっているところのすぐ下の床に紙が落ちていた。
メモ帳の切れ端と思しき紙、そこには赤ペンで何かの暗号の如く数字が羅列した数字が書かれていた。
俺「何だコレ…」
???「起きればわかるわ…」
さっきの女性が俺の背後に立っていた。
俺「貴方が書いた物ですか?」
女性「さぁ?」
俺「貴方は何者なんですか?」
女性「さぁ?」
女性は俺の質問に答えない。
俺「せめて名前だけでも…」
女性「ナンパ?」
俺「そういうことじゃないです。」
女性「いいわ…枯峯 那奈(カレミネ ナナ)よ。」
その女性はそう言ってまた姿を消した。
俺(枯峯 那奈、一体何者なんだ……?)
翌朝10時くらいのこと、通学中に昨日人だかりが出来ていたテナント募集の古いビルの建つ場所にまた人が集まっていた。
気になったので俺も見に行くと鉄の棒が建物に刺さっており、そこには3羽のカラスも串刺しになっていた。
俺「え……これって……」
俺が見た夢、それと同じ光景が目の前で起きていた。
夢で遭遇した女性、枯峯 那奈という女性が言っていたことはこのことだったのだろうか?
男「何か落ちてる。」
一人の男性が付近に落ちていた物を拾う。
夢で見たあのメモ帳と同じ物。
俺「まさか……ね……」
赤ペンで数字も羅列していた。
男「このメモ帳の数字、何だろうな?」
女「取り敢えず、110番通報する?」
何か事件性のあるものと思ったのか、警察に通報する者も。
あの夢で遭遇した女性、枯峯 那奈とその翌朝の事件……一体どういう因果関係なのだろうか?
そして、あの枯峯 那奈という女性は何者なのだろうか?