#02 ニッコウキスゲその先に
<ハンジside>
ナツキの入ってきた
当初の印象は大人しく
にこにこ笑う明るい子だった
訓練兵の時
皆と喋るのを見ていたが
彼女は人を寄せ付けるような人柄なのか
彼女の周りは人が
たくさん集まっていた
ナツキはつい先月
入団したばかりの新人兵士
けれど先週の壁外調査は
新人兵士とは思えない程の
動きっぷりだった
討伐数 5体
討伐補佐数 2体
新人兵士ではとてもではないが
有り得ない数字だった
(……リヴァイを除く)
その功績が認められてか
彼女は今訓練兵の指導が任されている
主に立体機動の実践についてだ
下で訓練が終わったのか楽しそうに
訓練兵と話すナツキの姿
そんな彼女をそっと見つめる
リヴァイの姿
その横顔からは何も読み取れない
けれど。
『リヴァイ〜?何黄昏てるの?行くよ』
『あぁ』
何も突っ込まずに
着いてくるリヴァイ
分かりやすすぎて
笑いが堪えられない
『ふふっ』
『…あ゛?なんだ
クソメガネ、気持ちわりぃ』
急に笑い出すハンジにリヴァイは
何笑ってんだ、と言いたげな
顔で覗き込む
『いやぁ、面白いねぇリヴァイは』
『は?』
『なんでもないよーっと』
背中に突き刺さる視線
ギッと睨みつけるリヴァイの顔は
見なくても想像できる
さて、彼が自覚するのは
いつになるのやら
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ふとハンジは目を覚ます
…あれ。懐かしい夢を見たな
あれは…2年…3年だったか?
もっと前かもしれない
覚えてないな
あの時はただの一般兵士だっだか
いつの間にか私は分隊長に
リヴァイは兵士長となった
ナツキは私の班に入ることになり
今ではもう立派な調査兵だ
あの頃が本当に懐かしいくらいに。
『おいクソメガネ!!
ふざけんなてめぇ!』
リヴァイの怒号が廊下中に響く
ノックも無しに
ドガンッと乱暴に
リヴァイはドアを蹴破る
ハンジの部屋は床も机も
書類かゴミか分からない紙で
埋め尽くされていた
その様子にリヴァイはチッと
舌打ちする
『え〜?なにどうしたの?』
『どうしたのじゃねぇ
てめぇのサインが書いてねぇじゃねえか』
バッと目の前に出す書類の
下の方を見ると
サイン記入欄が空白だった
『あれ〜?ごっめーん!』
『今日これでてめぇの
部屋に来んのは3回目だ
次やったら削ぐぞ』
貧乏ゆすりをしながら
不機嫌な顔でサインするのを待っている
『はいはーい』
机にあったペンでサラサラっと
サインを書けばリヴァイは
乱暴にその紙をぶんどってズカズカ
部屋を出ていった
『全く〜リヴァイの下に
着いたナツキも大変だね〜』
ナツキは今も訓練兵の指導を
任されている
それに加え兵士長の秘書という
役割を担(にな)っている
最近ではナツキのことは
結構噂に広まってる
きっと本人やナツキの元にも
届いているだろう
『リヴァイ兵長には
恋人の秘書がいる』
最近心做しか女子が多く
見受けられると思っていたが
それがリヴァイ目当てだとは
最近知ったこと
コンコン
小さなノックが耳に入る
『どーぞー』
背にあるドアに声かければ
「失礼します」と
落ち着いた声が聞こえる
カチャとドアが開いた音と共に
足音が近づく
サラサラのロングの
黒髪を纏(まと)った
ナツキの姿
少し呆れたような顔で
話しかけてくる
「ハンジさん、書類また
サイン抜けですよ」
「兵長に削がれる前に
書いてくださいね」
『ごめんね〜多分寝ぼけて
書いたやつだ』
「なんで寝ぼけて
書類見てるんですか…」
「置いとくんで内容
しっかり確認してくださいね」
『はいはーい』
前とは自分と彼女の立場は変わり
硬っ苦しい敬語を使わざるを得ない
立場になった
できるだけ2人の時は
敬語を外してもいいと言っているけど
(変な所で)真面目な性格の彼女はそれを
あまり良くは思わないようだった
「目のクマ酷いですよ
しっかり休んでくださいね」
昨日の夜は一夜漬けで
研究に没頭した為
少し目が疲れている
目のクマはハッキリ
塗られたように黒くなっていた
『はは、それはリヴァイに言ってあげな』
彼も毎日のようにクマがある気がする
「兵長にも言っておきますが
ハンジさんも無理は禁物です」
「モブリットさんに
怒られちゃいますよ」
『それは勘弁だな』
「ふふ、それじゃ失礼します」
彼女はふんわり微笑んで
一礼しカツカツと足音鳴らしながら
部屋を出ていった
ふわっとラベンダーの香りが漂う
彼女の大好きな花
ハンジは大きな欠伸をして
書類に目を落とした
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どうも主こと有栖です
ここはいつものあとがきみたいな
雑談みたいなゾーンです
大体ノベルは1500文字くらいに
してるのですが短いですかね?
どのくらいがいいかまだ分からないので
このくらいでいい!みたいなの
教えて貰いたいです(* ´ ꒳ `* )
まだこの物語は設定
全く考えず書いてるので
多分ここら辺ストーリーおかしいですw
唯一決まってるのが
タイトルの花の花言葉、それが
タイトルになってるってことですね
なんか説明しずらいな(((
1話ずつ花言葉書いとくので
そこからは皆様の想像におまかせです
長くなりそうなので雑談はこれまで
それじゃ#03で会いましょ!
ばいちゃ!
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#01 紫色のライラックと君
紫色のライラック▼
初恋・恋の始まり
______________ ❁⃘*.゚
#02 ニッコウキスゲとその先に
ニッコウキスゲ▼
日々あらたに・心安らぐ人
補足
花言葉の「日々あらたに」は
ニッコウキスゲが朝方に開花し
夕方頃に萎(しぼ)んでしまうことから
付けられたそうです
コメント
4件
なんでこんな神なの!? ストーリーちょうどいいと思う!! (⑉>ᴗ<ノノ゙✩:+✧︎⋆パチパチ