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💗視点

✱.˚‧º‧┈┈┈┈┈┈┈┈┈‧º·˚.✱



ぐいっと、またシャツを掴まれて引っ張られた


その瞬間――――



ガンッて物凄い音がドアから響いた

ドアが軋む音もする


もう一度、ガァンッて

それがドア蹴破った音だって気付いたのは、ドアが勢いよく開いて、足が見えたから


俺も、俺を囲む先輩方も、ドラマみたいな展開に固まった



入ってきたのは―――


「えっ、照…?」


肩で息を切らした照、その後ろから蓮の姿も見えた



えっ、えっ、えっ

なんで???


混乱する俺もだけど、照と蓮もこっちを見て固まってた


そらゃ、殴られたのがはっきり分かる顔と、引っ張り上げられたままのボタンが飛び散った哀れなシャツと、そこから覗く全開の胸元



状況を理解して一瞬で目付きが鋭くなった照から、物凄い怒気を感じる

正直…ちびりそう…



ヤバいって瞬時に悟った俺


先輩の威厳とかプライドとかあるだろうけど、パッと見厳ついと思われがちな照が本気で怒ったら、そんなもん粉々に吹き飛んで、ビビり散らすよね



俺のシャツを掴む手が震えてるのが分かって、俺がその手を振り払うのと照が一歩を踏み出すのは同時だった


強く拳を握ったまま、こっちに向かってくる照を止めなきゃって、立ち上がるけどふらついて


それでもなんとか先輩らに届く前に照を捕まえた



「照、ダメだ!!」


まぁ、捕まえたって言うより、照の前に立ったら自然と俺を受け止めてくれた感じなんだけど



ここでもし、照が俺のためだったとしても誰か一人でも殴ったら、照にだって何かのお咎めがあるかもしれない


だって見られてるんだから



「佐久間!!なんで止めんだよ」


ぎゅっと抱きついたら、振り払えない照


見た目で損する事もあるけど、優しい照はぼろぼろになってる俺を力で退かしたり出来ないって分かってる


「こんなヤツら殴って照になんかあったら俺が嫌だから!!」


お願いだから拳を収めて


「こんなヤツら殴る価値もないんだって!!」


必死に止めると照は葛藤するように顔をしかめた


抑えてくれた、と思ったのもつかの間

今度はそんな俺たちの横を通り過ぎようとする蓮がいた


無表情でぞくっとするぐらい冷たい目を先輩らに向けて、腕まくり



おぉい!!

待て待て待て


今度は蓮の後ろから抱きついて止める俺


なんでぼろぼろの俺がこんな大忙しなんだよぉ


「お前は何してんの?てか、腕まくんな」

「佐久間くんを殴ったヤツだけでもぶっ飛ばす」

「ちょっ、ねぇ、聞いてた?照もお前も、こんなクズ殴って何かあったら、俺が嫌なんだって」


どこにそんな力があるのか…ぺらいくせに、俺が必死に止めてるのにズルズルと引きずられていく


照のわかりやすい怒気より、表情が無の冷たい怒りの方が怖かったのか、先輩方の顔もひきつっている



どうしよ、どうしよ…


考えて考えて、俺が取った行動は止めるために力を入れるのではなく、逆に力を抜くこと


「…い…ッ…」


小さな声を漏らして、お腹を押さえて蹲った


実際は顔しか殴られてないんだけどね

そんな事は知らない蓮は、小さな声を上げて急に自分を止めようとする力がなくなった事で後ろを振り返った


「佐久間くん!!」


驚いた声を上げて、直ぐ様俺の方に来てくれる


照にしろ蓮にしろ、すげぇ優しいから

きっと思った通りになるって思ってた


蹲ってる俺の横に屈んで、心配そうに覗き込んできたから、俺は蓮の首に腕を回してホールドする


「頼むから、やめて。コイツらは俺を殴った時点で終わってるから」



必死で訴えたら


「そうだね。理由があっても正当防衛以外で殴ってしまったら、こっちも何かしら処分を下さないとならないから、困るなぁ」


静かな声が響いた


聞き覚えのあり過ぎる声に全員が声のした方を向くと「やぁ」と軽く片手を上げて、入り口の壊れたドアの前に佇む滝沢くんがいた



やっときた


ホッとして、蓮をホールドしていた腕を解く



「た、滝沢くん、これは――――」


先輩方は言い訳をしようと慌てて口を開くが、すっと監視カメラの方を指して滝沢くんは笑った


「ずっと見てたよ。声も佐久間が届けてくれた」

「えっ…」


俺に集まる視線に応えるように、ポケットから今だ通話中のスマホを見せた


「結構な苦情が来てたからね、色々と調べさせて貰っていたんだよ」


何の感情も読み取れない声が余計に怖い

色々と、と言う事はJr.だけでなくデビュー組にも話を聞いて、内部からも外部からも調査していたんだろう


滝沢くんは事務所のやり方を一新する為に動いてる


伝統とも言える事務所独自の良い文化を残しつつ、イメージをダウンさせる者たちを選別して排除に動くつもりだった


未成年の飲酒やタバコ、ギャンブル、薬、不特定多数との淫行から内部に蔓延る暴力や精神的いじめ…などなど


あげたら切りないスキャンダルはそこらじゅうに広がっている


うちも例外ではないから、メディアがこちらを向く前に、そういった不穏分子を一掃したかった



実のところ、狙われてるのが分かっていたから、注意しながらもしもの時は協力するよう頼まれてもいたんだ


こんなに上手くいくとは思わなかったけど


顔を2発と、シャツ一枚無駄にしたぐらい、この先、事務所内が平和になると思ったら安いもんだ



昔からね、あったから

妬み嫉み、ストレス発散で先輩が後輩を指導という名目でいじめること


俺の大好きな宮田くんも、食べてるご飯の上にタバコの灰をかけられたりしてた

オタクってだけで同じ思いしないように、宮田くんが俺を守ってくれたのも知ってる



平気で誰かを傷つけられるヤツはおかしい

そんなヤツ、いらないんだよ


頑張ってるヤツの邪魔するヤツも、見下して笑ってるヤツもいらない



「佐久間、お前は病院行って診断書貰っておいで。岩本と目黒にも話聞きたいから、外で待機。まずはこっちから話聞くからね」


優しい声なのに、なんでこんな怖く感じるんだろう


のろのろと立ち上がると、蓮が当たり前のように腰に手を添えて支えてくれた


「ありがと」


見上げてお礼言ったら複雑そうな顔してた

照も気遣わし気に俺の側にきてくれて、外に出ると


「よっ」


廊下の壁に寄りかかった深澤が手を上げて、こちらにくる


「ひでぇ顔だな」


どれぐらいかは分からないけど、腫れてるだろう左頬に手をあてようとして、痛いだろうとすぐに引っ込める


深澤は怒っていると言うよりは悲しそうな顔をしてた


「にゃは、男前だろ?」

「バカ」


うん

バカだ


バカだけど、これで良かった


正直、俺で良かった


これがもしあべちゃんだったら、俺も多分、殴ってたから



「佐久間くん」


後ろから唐突に抱きしめられた


「えっ、なに?」

「…震えてます」


言われて気付いた

自分で自分の手を見たら、小刻みに震えていた


「あれ…なんで?」


訳が分からない

気付いたらガクガクと身体が震えが止まらなくなって、蓮が後ろから抱きしめていてくれなきゃ立ってられないぐらいになってた



「…そっか…俺、怖かったのか」


怖いのをアイツらに悟られたくなくて、粋がっていたのか


ぼそりと呟くと、隣にいた照が俺の頭を無遠慮に撫でた

痛いぐらいなのに、何でかその瞬間に糸が切れたらしい


何の前触れもなく、ぶぁっと

ポロポロなんて可愛い表現ではなく、ダーッと滝のように涙が溢れた


「…うわぁ…カッコわりぃな、俺…」


最後まで虚勢ははれず、醜態をさらす俺の身体を抱きしめる腕に力がこもる


「カッコ悪くないです。佐久間くんは、俺や岩本くんまで守ろうとした。そんな佐久間くんはカッコいい」


そっか

良かった


涙が止まらないから俯いた

そんで、涙が止まるまで蓮は後ろから抱きしめていてくれたし、照は頭を撫でてくれてて、深澤は慌てて…いつ貰ったか分からないぐらいくしゃくしゃのポケットティッシュを出してくるから、笑えた



カッコ悪くてもカッコいいって言ってくれたから、俺はカッコいい先輩でいたいと思った



メンバーでもなく

ずっと一緒にいた訳でもない後輩の、優しさや言葉に触れて


俺が蓮を意識するようになるのはそんな遅くなかったと思う


同じレッスンを受けていれば自然と目がいく

ちょっと話したら、その日1日、幸せな気分でいられた



佐久間くんって呼ぶ声を頭の中で何度も再生する


もっと側にいたいなぁ

もっと笑っていて欲しいなぁ


一目惚れみたいな強烈なインパクトはないから、いつからなんてはっきりとは分からない


それこそ自然に、好きになったんだ




✱.˚‧º‧┈┈┈┈┈┈┈┈┈‧º·˚.✱


私はさっくんに一目惚れだったので、いつかはっきり覚えております!!


職場の子に「今更ッ?」とめっちゃ驚かれましたのも覚えてます( *´艸)ふふ


その子に勧められてアプリゲームにどっぷりハマっていたから

音ゲー苦手なのにめっちゃ頑張ったし課金しまくりました

課金は愛 by.佐久間


その子はもともとHey! Say! JUMPのファンだったらしく、傷つくのはもう嫌だぁって2次元に逃げ込んだ子なんで

なんだかんだでスタート社関係は分かるので話していて楽しい


みんな似たよう道を辿るね-w-w

私は3次元に戻ってきちゃったけど


話戻って

私の世界の滝沢くんは裏ボスなイメージです


滝沢歌舞伎の映画

メイキングのさっくんのバク宙を褒められ、ドヤる顔が良き先輩って感じでしたよね

袂をわけてもSnow Manの恩人ですから、ちょいちょい出てくるかもです

平行世界/The world you are departing

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コメント

2

ユーザー

ここからさっくんの長い片想いが始まったんだなぁ…成就して、しかもあんな全力で愛されてて良かったと思いました✨ 自分はじわじわさっくんを好きになったので、いつからなのか分からないですが😅 そして滝翼担でもあったので、滝様の出番嬉しいです!ボスって感じがいいです😊

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