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ノアの箱船を知っているだろうか。人々が悪魔や堕天使によって堕落したため、新たな人類をつくるために私たちは大洪水を起こした。神の怒りとも呼ばれている。善き人だけを残すためにノアに船を作るよう言ったのだ。
このときもまだ私たちは考えなしだった。それしか思い付かなかったのだ。悪は悪しか生まないのだろうか。その親から生まれた子は?人は最初から正しくなれる訳じゃない。何度も間違えて、間違えた先に正解があるのだ。それに私たちは最も神を信ずる者だけを助けたのだ。神を信じないから悪?そんなわけあるか!実際ノアはワインを飲んだ後泥酔して裸のまま寝たのだ。堕落と言わずなんと言う。それに私はこの目で見てしまったのだ。大洪水の日、我が子を思い、助けを求める母親の姿を…。
その頃から私たちがやっていることに疑問を持ちはじめた。神は本当に善悪を見分けることが出来ているのか?と。
あの頃の私たちも異状だった。きっと焦っていたのだろうと今では思う。神でありながらノアを神と崇め、私たちがつくったばかりの頃の世界を取り戻そうと願ったのだ。
だが、そんな願は届かなかった。