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「………..」
おれ、瑠璃山キリンは謎のベッドに横たわっていた。
そのベッドには、何故か見覚えがあった。
____そうだ。人狼サバイバルの時のベッドだ。
ジジッ、と言う音が聞こえた。音が聞こえた方を向くと、1台のテレビがあった。
『カバの汗がなぜピンク色なのか、知っているかい?』
あいつだ。伯爵の声だ。
『実はあれは汗でも血でもない。カバには人間のような「汗腺」がない。』
『あれは「粘液腺」という別の穴から出る、ネバネバした特殊な分泌液だ。』
『その分泌液はカバにとって日焼け止めや虫よけ、消毒薬などの効果を発揮するそうだ。』
『少し長くなってしまったね、失礼。』
伯爵は咳ばらいをして、続けた。
『初めまして、もしくはお久しぶりだね、諸君。』
『私の事は__伯爵とでも呼んで欲しい。』
『個人の部屋に役職カードを用意している。』
『役職を確認してから、入場口に集まってほしい。』
入場口、?と思いながらおれは役職を確認する。
おれの役職は____「村人」。
もっていたカードがじゅわっ、と灰に変わった。
おれは外に出た。もう動かない観覧車やメリーゴーラウンドや
おかしなところで止まっているゴーカート。
見た感じ、ここは廃遊園地だ。
こんな所で人狼が本当にできるのだろうか。
そう思いながら入場口に向かうと、2人組と鉢合わせた。
1人は薄い緑色でクセ毛の長い髪の多分女の子だ。
1人は金髪で背の高い男の子。
「すみません!」
おれは思いっきり声をかけてみた。
「おっと、坊や。こんな所でどうし。」
金髪の男の子はそこで言葉を切って、真剣そうな顔で言った。
「君も、人狼サバイバルかな?」
おれはそう問われ、気づいた。
君「も」だ。この2人もきっと参加者なのだろう。
「あなたたちも、ですか?」
緑髪の女の子は微笑を崩さず、言った。
その微笑は、少しカケイに似ていた気がした。
「そうだよ。君、1回やったことあるでしょ。」
「何で知ってるんですか。」
「雰囲気。」
「………..」
おれはしばらく黙り込んだ。まずは、自己紹介をすることにした。
「おれ、瑠璃山キリンです。」
「なるほど、瑠璃山くんだね。」
金髪の男の子は、まるで王様に挨拶をするようにして礼をした。
「どうも。私は雌黄院センリュウ。」
男の子の胸には、「閃」というピンバッジが付けられていた。
「んじゃ、私も。私は松葉院スイリュウ。よろしくね。」
女の子の胸にも、「翠」というピンバッジが留められていた。
「入場口はここかな?松葉くん。」
「あー…多分ここで合ってるよ、セン。」
おれたちは不穏な空気に包まれながら、他の参加者を待つことにした。
#znsb
eigetsu
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コメント
27件
お疲れ様です・:*+.\(( °ω° ))/.:+
伯爵のカバ雑学から始まるのがもう最高です(笑)「粘液腺」って真面目に豆知識を挟んでくるあたり、不気味さとシュールさが絶妙ですね。前回と同じベッドで始まるのも、またこのゲームか…と背筋が冷えました。新キャラのセンリュウとスイリュウ、ピンバッジに「閃」「翠」って意味深すぎて気になります。「雰囲気で分かる」って台詞も含めて、廃遊園地の不穏な空気がじわじわ伝わってきて、続きがすごく気になる回でした!