望の独り言　二冊目

麗は、2歳くらいの頃にはもう、家の中でははしゃいだりもするけど、外では貫禄ある感じで堂々としてる子だった。私や叔母さん相手だったらすっごい笑顔になったりもするんだけどさ。それでも他の人に対しても無愛想ってほどでもなくて、一応は笑顔を見せたりもしたんだよ。

だけどやっぱり私や叔母さんに見せてる笑顔とはどっか違うかなって感じもあったな。

あと、他の人に呼ばれてもすぐにそっちへ行ったりもしなかった。私や叔母さんが近くにいたら行ってもいいかどうか確かめようとするみたいに見てきたし。だからホントにいろんなことが分かってたって気がするんだ。

5歳になった今は逆に知ってる保育士さんとかには呼ばれたら私や叔母さんがそばにいてもすぐに行くようになったけど、これも分かってるからだよね。