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🪽side
｢オレ、最近チェンソー様の事見ると心臓どきどきする｣
｢…え？｣
ビームに相談をされた男―
―天使の悪魔は驚いた。
ビームとデンジがバディを組んで1週間。
今までビームがデンジを慕い、好むのはチェンソーマンだからだと思っていたのだが…
どうやら違ったらしい。
｢それ…恋じゃないかな？多分だけど。｣
｢コイ？｣
｢サメくんがチェンソーくんを好きって事。｣
｢ギャ！ビーム、チェンソー様好き！｣
｢チェンソーくんが、ハグしたいとかキスしたいとかの対象の人って事だよ？｣
｢ギャ！？｣
ビームは驚いたらしく声を上げる。
｢サメくん、チェンソーくんとハグとかキスとかするのを想像してみてよ。｣
｢ギャウ…｣
ビームは少し黙って考えてから一気に顔が赤に染められた。
サメなのに茹でダコのような顔になったビームに向かって天使は言う。
｢確定だね。サメくんはチェンソーくんの事が好きなんだ。｣
｢ギュウ…｣
ビームはでも、と口を開いた。
｢チェンソー様、男キライ…オレ、男！チェンソー様オレのコトキライ…｣
｢でも確定した訳じゃないじゃないか。｣
｢チェンソー様に聞いた…ダイキライって言ってた…｣
｢…｣
慰めようとしたのだがどうやら駄目そうだ。
｢まぁ、報われる恋もあるし。一旦頑張ってみなよ。｣
｢ギャ！オレ、頑張る！｣
まぁ、振られても実らなくても、ボクのせいじゃないしね。
天使の悪魔はそう自分に言い聞かせた。
⚡️side
｢ア”？あれはー…ビームと…天使？｣
デンジは2人が話している所を見た。
｢ンで一緒にいンだよ…｣
呟いた事に自分でも驚いた。
ビームとバディを組んで1週間。
ビームの事を何処か気に入ってきている自分がいた。
悪魔を倒すと一緒に喜んでくれる。自分の事を慕ってくれる。
俺は俺の事が好きな人が好きだからなァ…
だから気に入っているんだろう。
このモヤモヤもそれが原因だろう。
｢…糞が。｣
ペットが他の人に懐くのと一緒かな、なんて考える。
くどくど考えても仕方がない、と考えを吹き飛ばすようにビームに声を掛ける。
｢オイビーム！任務行くぞ！｣
｢エッ、ア、ハイ！チェンソー様！｣
デンジはビームを呼ぶと、ビームが着いてくる事を確認せずに歩き始める。
｢チェンソー様、待ってくださァァァい！！｣
後ろから騒がしい声がする。
デンジは声を無視して、振り向かずに歩く。
だから、ビームの顔が少し赤かった事を、デンジは知らない。
コメント
22件
フォローとマイリストとハート失礼しますｯｯｯｯｯｯ
結婚してください
あーーー、最高です好きです 結婚して((((
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