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「ねーヤマちゃ〜ん?闇魔法見せてぇ〜!」
「あー……まぁ、うん。まだまだだけどこんなんでいいか?」
そう言い手の平に黒い球体を作り出し軽く浮かせて操ってみせる。
「すごーい!!人間で闇属性を使える人ってかなりレアな人なんでしょ?」
「分かりませんけどそうなんですか?」
「そーだよ!私のおねーちゃん人間の魔法使いと戦ったことあるけど闇属性の魔法は使ってこなかったって言ってたもん!」
「ヤマちゃんって他の人間みたいにそこまで丈夫じゃないのにすごい力持ってるの面白いね!」
「そ、そうですか……。」
数日前例の魔法の授業があり先にアオイさんとやった水晶による属性判別から始まり基本的な魔法操作を学んだのだが、私だけが唯一闇属性魔法が使える人材だったらしくクラス内外関わらず有名になってしまった。
そして何故か魔物の女の子達に特に気に入られたようだ。でもまぁ彼女らの歳人間に当てはめるとまだ六、七歳なので気持ち的には甥っ子達と接してる気分になる。
ちなみになんで女の子人気が高いのかと言うと四天王の一人『ミメイ』さんが女性で全ての属性が扱えるが群を抜いて操作になれてるのは闇属性らしく、この世界の女の子はミメイさんみたいな女の子がかっこいいとされてるんだろうな。将来はミメイさんみたいな女性を目指すとか言ってそう。
まぁ、俺の出自が特殊ではあるからこそミメイさんの本当の性格とかを知ってるわけで……。
「……ていう事が今日学校であったんですけど、ってなんでそんな部屋の隅で縮こまってるんです?」
「決まってるじゃないここが一番落ち着くし、私にぴったりな場所だからよ。」
「そんなわけないんですけどね?ご本人も分かってると思いますけどアオイさん同様信頼されてて憧れの的になってるんですよミメイさん?」
「それは世界が間違ってる。私なんて魔法がなければ何の役にも立たないダメな女なんだから。」
「それで言ったら俺なんて前世の知識もほとんど使えないのでマジの役立たずですよ!」
「それでもあなたは魔王様から確かな愛を受け取れてる。私にはそういったものがない。魔王様からも確かな信頼を得ているけどそれは魔法込みの私で魔法が使えない私は誰からも相手されないそういう女なんだよ……。」
七曜の大魔女ミメイ。これがミメイさんに付けられた二つ名というか異名だ。その名の通り彼女はどの属性の魔法も扱える魔法の超スペシャリストでさらに種族を超えて『美しい』という言葉を投げかれられるほど可憐な人だ。
身長も俺よりも大きく182とかはあると思う。スタイル良くて顔もいいし声も少し低音のクール系でファンができるのも納得である。
魔女ということで見た目こそ人間と同じだが彼女はダークエルフであり長寿生命体でもあるのだ。まぁ、エルフと言われればお綺麗なのも納得ではあるのだが見てもらった通り根っこの部分はどうやらすごくネガティブで自分に自信がないけど、自分と仲良くしてくれる人達には絶対の信頼を置いててくれてる…らしい。
この前の四天王プラス俺の謎の飲みの席でも助けてくれたので一応俺も信頼はしてくれてるのだとは思うが親睦はそこまで深くないのも事実なので真意は謎のままなんですよねぇ……。
「それで……?こんな根暗ブスの私に一体なんのようなんですかサトルさん?」
「言っちゃなんですけど貴女がブスだったら俺とかなんですか?生物の汚点とかそういうレベルになっちゃいますけど!?」
「顔がよかろうとも根暗ならそれはブスだし、逆でもブスはブスなんですよ。顔も良くて性格もいい生物はこの世に居ないんです。」
「ブスブス言うのやめてください。貴女からその言葉を聞く度に俺の心はブスブスと言葉のナイフが突き刺さってるので。」
「ご、ごめんなさい……。」
「で、ミメイさんお忙しいと思われる中来たのには理由がありまして、実は僕闇属性の魔法がどうやら得意でしてアオイさん経由でミメイさんのことを聞いて色々お話したいと思ってきた次第なんですけど話せそうですか?」
「………闇魔法の何を知りたいの?」
「まずは単純に今の俺が使えるまたは使えそうな闇魔法ってどんなものがあるのかなってことを知りたいんですよ。」
「…初めての闇魔法でしたら『ダーク』という黒い球体を作り出して相手にぶつける魔法が一番簡単だと思う。」
「ファイアとかアイスとかあの手のヤツと同じの投擲系の魔法って訳ですか。」
「これが一番コスパもいいし使い方も分かりやすい、だから『ダーク』を教えた…。」
「一応次のステップの魔法も教えて貰ってもいいですか?」
「…名前はおなじ『ダーク』なんだけどこれは魔法の構造自体から違うもので、攻撃したい相手の体の中心から闇魔法を生成して爆ぜさせるっていう魔法。」
「急に穏やかじゃない魔法教えてくれますね?」
「闇属性の魔法はこういうのばっかりだよ。」
「そ、そうですか……。」
「これは球体を相手にぶつけるものと違い、遠くの的に急に闇を作り出すという技術が必要で魔法学の中でも基礎ではあるけどかなり難しいものになるの。でも、これができないとほかの闇属性魔法が教えられない…だから早い段階で教えてる。」
「二種類のダークを学ぶところからかぁ…。先は長そうだなぁ………。」
「…なんで魔法を学びたいの?」
「単に学校で魔法の授業があるって言うのもありますけど、一番は俺のいた世界に魔法というものが存在してなかったから気になるってところですね。」
「魔法がない世界…。私その世界に生まれなくてよかった、そうしたら私なんのために生まれたのか分からなくなってたから。」
「貴女は多分お綺麗ですからモデルとかやって同じように人気者になれてたと思いますよ?」
「私レベルなんてその辺に沢山いる…。」
「有名女優さんがその辺適当に歩いてる世界線はどこいってもありえないんでそれは無いっす。」
「………まぁ、とにかく魔法で困ったことあったらまた来て。魔王様の大事な人だから時間作る。」
「あっ、はい」