天使「まさか…」
悪魔「私たちがまた会うことになるとはな…出来れば会いたくなかったが。」
天使「私もですよ。一体あの神は何を考えてるのでしょうか」
ここは天界でも、魔界でもない、”神界”文字通り、神の世界である。そんな位の高い世界にこんな2人が一体なんの用なのだろうか。
〜回想〜
天使「神様、急に呼び出して何の用ですか?それに…
なんであいつも…」
天使が指を指した先にいたのはあの時の悪魔であった。それぞれの世界のトップであった彼女らは絡むことが多いが、天使は悪魔が苦手なのだ。神はそのことを知っておいてなぜ2人を同時に呼び出したのだろうか。
悪魔「ホントだよ神。お前、私たちの事情知ってんだろ?舐めてんのか?」
神「まぁまぁ2人とも。そんなに怒らないでくれよ。」
神は不服そうな2人を諭す。だが、不満は不満だ。
天使「そんなことより!!」
天使「早く私たち2人を集めた理由を教えてください。そんな話長いから嫌われるんですよ貴方。」
神「酷い!!」
神「ところで君たちを集めた理由はね…」
悪魔(こいつ立ち直りはっや…)
神「君たちに…
世界の管理をしてもらいたい。」
天&悪「はぁ!?」
神はなぜこのような結論に至ったのだろうか。
天使「ちょっと何言ってるか分からないです。本当に気持ち悪い。近づかないでください。」
悪魔「そーだそーだ!!臭いんだよー」
神「君たち僕に対する当たり強くないか?…」
神「ところで君たちに管理を任命した理由はね…」
やはりこの神、メンタルが鋼…いや、ダイヤモンドである。
神「君たちさぁ…自分たちが世界のトップってこと自覚してる?」
天&悪「してない」
神「だろうね。聞いただけ」
神「君たちの力は強大だ。それこそ、そんじょそこらの神なんかじゃ到底叶わない程にはね」
天使「へー。私そんな強かったんだ。意外」
神「だからこの穢れきった世界を君たちの力で救って欲しいんだ。」
悪魔「無理無理。幾ら私でも世界変えるのはねー。」
神「そう。1人じゃできないんだ。実際、僕でも1人で世界は変えられない。」
天使「じゃあ私が神になったところで…じゃないですかね」
こいつら、何故ペアで呼ばれたのかまるで理解していないようである。流石はこの2人だ。
神「1人じゃ無理だから君たち”2人”に頼ってるんだよ。わかるかい?」
天使「でもそれって別にわざわざ仲悪い私たち呼ぶ必要あります?」
悪魔「そうだよ。神と天使で勝手にやってろ」
神「君たちのこの前の闘い。勝手に観させて貰ったよ。」
神「君たち2人の力は互いに相性がいいんだ。
だから、君たちにしか任せられない。これで理解してくれるかな?」
悪魔「でもそれって神界の他の神々でもできるよねー。てか位の高い神だったら私たちより強いじゃん。だったらそこでペア作れよ。」
意地でも認めないようだ。そろそろ1000文字超えてきたので早く認めて欲しいところだ。
神「そりゃあ他に相性の良い神がいたら君たちをわざわざ選ぶはずがないだろ?理解してくれ。それなりの理由があるってことを。」
私が言いたいことを言ってくれてありがとう。神よ。
天使「はぁ…仕方ありません。私は”仕方なく”認めますよ。」
悪魔「そうだな。私も”仕方なく”認めてやるよ。」
神「あぁ、ありがとう。それじゃ、君たちの所定位置に案内するよ。」
〜回想終わり!!〜