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自分が書きたいものを書きました。宗教勧誘ネタです。

・🌸は夢主

⚠夢主が男。BL。⚠それでもいい方は⤵︎ ︎












「――あなたは神(俺)を信じますか?」


 玄関の扉を開けた瞬間、そんな言葉を投げつけられた。

 夕方の薄暗い廊下に立っていたのは、長身で金色の髪を無造作に垂らした外国人。日本人離れした整った顔立ちに、目を逸らすことさえ難しい。


「え、あの……」

 俺は咄嗟に言葉を失った。新聞の勧誘やセールスなら追い返すこともあるけど、「神を信じますか」なんて、そんな突拍子もない勧誘を受けたのは初めてだった。


 その男――ルナと名乗った。

「俺は神だよ。君は今日から俺に選ばれた。運命ってやつだね」


 笑っているのに、目がまっすぐで。逃げ場を与えてくれない視線だった。


「いや、俺……そういうの、わかんなくて……」

 断ろうとしたけれど、ルナは靴も脱がずにずかずかと部屋へ入り込んでくる。


「小さいね、この部屋。でも君にはぴったりだ」

 勝手に冷蔵庫を開け、勝手に座椅子に腰を下ろす。俺の暮らすワンルームに、異物のようにその存在が鎮座する。


「で、出てください」

「🌸。君は俺に出会った。これは偶然じゃない。君が孤独で、騙されやすくて、神を欲してるから――俺が来た」


 言葉が胸に刺さる。

 孤独、騙されやすい、神を欲してる。……なんでわかるんだろう。


「俺は君を愛す。君は俺の信者になる。唯一無二の存在としてね」


 ルナは俺の肩を撫でるように掴み、低く囁いた。

 触れられた場所が熱くて、頭がぼんやりする。嫌なのに、追い出せない。


「……俺が、唯一の?」

「そうだ。君だけだよ。ほかの誰も必要ない」


 その言葉が甘い毒みたいに耳に溶けて、気づけば俺は頷いていた。

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