テラーノベル
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「んじゃ、俺は帰る」
「お気をつけて〜」
「この距離に気をつけるもクソもないだろ」
「わからないよ、突然バナナの皮が君の足元に滑り込んでくるかもしれない」
「古典的すぎるだろ」
「犯人は僕」
「死ね」
医務室を訪れた黄緑に宣戦布告をしかけた青。
その日、彼らは思い出した。問題児に振り回されていた苛立ちを。
かくして、The Skeld 32号船は、問題児常識人戦争の舞台となる───。
「とりあえずトーナメント式にしよっか」
「俺は仕事があるのだが?」
黄色は早々に棄権した。同じ理論で離脱を試みた水色は、ローズに泣き縋られ渋々渦中に身を投じることとなった。
「茶色はそんなに常識人じゃないけど人数合わせのために常識人陣営入れるね」
「ひ、どい……」
「オレンジは問題児陣営ね」
「わぁ〜、それは嬉しいなぁ!」
戦争と銘打ったこの暇潰しは、一部の船員に風評被害を与えること間違いなしだろう。しかし焚き付けられた青は止まる気配がない。兄さんに首を捧げようと息巻きながら、嬉々としてトーナメント表を作っている。
「……それだと青とおれは敵にならないかい?」
せめて船内でバイオレンスな事件が起こらないことを、ピンクは心から願った。
もちろん紫はノリノリで主催をやっているし、そのへんにいたタンに突っかかって彼を
丸め込もうとしている。
「ほらほら参加しよ? 参加しようよ、常識人のタンタタン☆」
「…………」
「タンタタンタンタンタタンタン、参加してくれたら参加賞として特別に紫ちゃんの投げキッスをあげよう」
「うげ……」
「うげとかゆーなし」
ちなみにその後タンは「トーナメントに参加しないならこれからは問題児の名を代わりに背負ってもらうけど?」と言われ、不本意ながら参加させられることになった。可哀想な最年少である。
船内随一の常識人であるからこそ、こんなふざけた宴には出席しないだろう。そんな予想を裏切り、バナナがこの地に降り立った!
やはり、昨日カフェテリアの円卓を3つほど融かした問題児たちには思うところがあったのかもしれない。
紫が船内中を駆け回って船員を巻き込んだことにより、参加人数は大きく増加した。その数14名。黄色、緑、白を除いた全員である。
ちなみに黄色は審判を担当する。あの紫から逃げられるわけがないのだ。
「てわけで陣営はっぴょ〜〜!!」
「いぇーい(棒)」
グレーのクソ雑な合いの手にも機嫌を良くしながら、紫はビシッとひとりひとりを指差していく。
「まず常識人陣営が、黄緑水色ピンクローズ黒タンバナナ!」
「帰ってもよろしいでしょうか」
「だめ」
「貴方は何をなさりたいのですか……」
当然のことながら黒の逃亡は阻止され、ゲームマスター兼参加者の説明会が続く。
「次に問題児陣営が赤オレンジ青グレー茶色コーラル、そして私!」
「何故私を問題児にカウントしたのか、 じ っ く り と お話をお伺いしたいですね」
「今度お茶でもする?」
「ええ、是非」
コーラルの全身からひしひしと滲み出る威圧に傍観者は震え上がるものの、紫は変わらぬ調子ですっとぼける。肝据わりすぎだろというドン引きの声をガン無視して、紫は最後に黄色の元へ駆け寄った。
「そして最後に! この戦いに公正たる審判を下してくれる〜っ、黄色!!」
「すまない。公正な審判をするつもりはない」
「そんな申し訳なさそうな顔で言うことじゃないよ?」
「問題行動を改めてくれ」
相変わらず死んでいる目で淡々と告げながら、黄色は大人しく椅子に腰掛ける。紫が今し方スッと差し出した代物だ。もはや抵抗する気も失せたという認識でOK。
さあ、ついに戦いの火蓋が切られる。全てはこの船の覇権を握るために。
問題児たちと常識人たちによる、アホなまでの戦争。見守るは白と緑、そして黄色。
今ここに、32号船の命運を定める一大イベントが幕を開けたのであった。
ナレーションは私、地の文が担当いたします。
続かない
#SprunkiOC
ベルリウム
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コメント
3件
この!!-500から+2000まで全部ふざけてるみたいな!!君の書き物が!!大好きです!!! ちなオレンジくんのルビに1番笑いました
あ〜〜〜っ、やばいこれめっちゃ好きなやつ!!笑っちゃった😂💕 「古典的すぎるだろ/犯人は僕/♡♡♡」の流れ、青くんの爆発力エグいし、常識人陣営バナナの扱いとかタンが「うげ」って言っちゃうとこ全部ツボなんだけど?!? 紫ちゃんもノリノリで巻き込むタイプすぎて推せる、、 あと黄色の「問題行動を改めてくれ」、目が死んでるのに申し訳なさそうなの腹筋やばいwww もうみんなでアホなこと全力で楽しんでる感が伝わってきて読んでてこっちまでニヤニヤしちゃうよ〜✨