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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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岡田「熊本から出れると思いますか?」熊本県小国町の店のうちの一つ。

そこらでは人気のあるラーメン屋だ。

そこで柴田は豚骨ラーメンのチャーシュー2倍のニンニク増し増しを、

岡田は醤油ラーメン煮卵3倍ネギ増し増しを頼んだ。

柴田「それなんだが、少し俺らが不利状態なんだ。」

柴田が渋い顔で言う。

柴田「熊本に接している県が二つあるかつ、そこに接している市町村も多い。」

  「そこに警察も手が届く前に、脱出される可能性もある。」

岡田「確かに・・・あ、来ましたよ。」

ラーメンが届いた。

柴田「おぉ、美味そうだな。さてさて、頂きますっと!」

岡田「いただきます。」

ラーメンを一口啜る。

柴田「うめぇ!美味すぎる!」

岡田「柴田さん、口くさいっすよ。」

柴田「ニンニク増し増しなんだがらいいだろ!それより・・・」

岡田「なんですか?」

柴田「そろそろ正体を明かしても良いんじゃないのか?」

岡田「!?」

柴田「お前は岡田淳一じゃあない。お前は・・・」

  「お前は飯盛勝だ。」

勝「・・・・・・」

少しの沈黙が続き、勝は口を開いた。

勝「さすが警察官だ。天晴れです。」

柴田が続けてラーメンを啜る。

勝「一体、いつから気づいてたんですか?」

柴田「いつから?そうだなぁ・・・」

少し間を開け、口を開ける。

柴田「勝くんの自殺の通報を受け、飯盛家にいった時、」

  「死体を見て違和感を感じた。」

勝「そんな前から感じてたんですか。」

柴田「死後硬直を利用したマネキンには驚かされたね。」

  「あれに気づいた時には、もう遅かったね。」

  「事件発生から10年も経ったんだから。」

勝「あれは・・・懐かしいですね。」

煮卵を崩しながら話し続ける。

勝「いじめに遭ってすぐ、この場所には居たくないと思いましてね。」

 「器用なのを利用して、自分のようなマネキンを作ったんです。」

柴田「内臓部分はよく頑張ってたねぇ。」

勝「あれはきつかったですね。徹夜で作った物がほとんどなので。」

柴田「そうして、マネキンを作り終わったら・・・?」

勝「家出準備をして、計画を実行しました。」

柴田「ここは、俺らも大体予想がついたよ。」

  「マネキンの首をロープで吊り、死後硬直がぎりぎり起こる時間帯で準備し、」

  「家を出て、見知らぬ土地へ・・・・。」

勝「ああ、見知らぬ土地ではないですね。」

柴田「へぇ、意外に近所?」

勝「確か、10歳の頃に一度行ったことがある、【愛知県名古屋市】です。」

柴田「え、実家は確か、三重県伊勢市だったよね・・・?」

勝「まあ、遠いっちゃ遠いですね。自転車だったんで。」

柴田「そこから、どうしたんだい?」

勝「柴田さん。麺が伸びますよ?続きは後で話しますよ。」

柴田「おっと失礼。ズルズル・・うめぇ!」





次回、Season1最終回「勝の話」


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