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この世には様々な世界がある。人間たちがいる人間界、天使たちがいる天界、悪魔たちがいる魔界、精霊たちがいる精霊界。

そして、人間や魔物などの多様な種族のいる世界___聖魔界

《聖魔界》

「・・・よし、これで準備OK だぞ!」

銀髪の少女は鞄を背負う。銀髪の少女・リイは嬉しそうに口を緩め、

「行ってきますだぞ。」と元気いっぱいに家を飛び出した。リイはスキップしながら険しい森をぬけていく。そして、鼻歌まで歌っていた。だから、気にしなかったのだ。山賊が近づいてきていることに…


「なあ、あのガキ名門校の制服きてるぜ。お嬢ちゃんってことだな。」

「顔はよくみえないが俺の好みの体型してる。なあ、金品奪ったら俺の好きにしていいか?」

「別にいいが、本当にお前はロリコンだな。」

と男二人は話しながらリイにゆっくりと近づいていった。

リイを襲える距離まで近づくと、男1は男2(ロリコン)に目で作戦開始の合図を送る。作戦通りに男1はリイに話しかける。

「お嬢ちゃん、今日から学園にでも行くのかい?」

「うむ!そうだぞ。」

男1がリイの気を引いているうちにロリコンが後ろから襲いかかる。「決まった。」と男二人は作戦の成功を確信した。リイはロリコンに捕まっている...はずだった。だが、リイは捕まっていなく、変わりに男2が倒れていた。

「は?」

男1は困惑した。男1の目にはリイがロリコンを倒す様子は見えなかったのだ。(だっ、だれがやったんだ!)

「お前もこいつの仲間だろ?」

そのときはじめてリイの顔を見た。美しく可愛らしい美少女だった。だが、驚いたのは彼女の目だった。透き通る水色の目と赤色に黒の縦線が入っている目のオッドアイだった。頭の後ろには、真っ赤なリボンを着けていた。(な、なんだよこの目は!...まるで...まるでっ、...

聖と魔だ!!......聖と魔? まさかっ、)

「お前まさか、聖魔神なのか!?」

「そうだぞ。」

「うそ……っ…ガクッ」

男1はそのまま気絶してしまった。無理もないだろう、相手が聖魔神なのだから。

聖魔神とは聖魔界の頂点にいるものたち、つまり、この世界の最高実力者である。

「マージュ」

「はい」

リイが呼ぶとマージュは現れた。大きさは30cm位で顔は口以外ベールで隠されおり、薄黄緑色の髪でこめかみには動物の耳のようなものがある使い魔だった。

「この二人、頼めるか?」

「はい、お任せください!」

「ありがとうだぞ。」

マージュはリイに感謝されたことが嬉しくてはりきって男二人を連れてワープした。

リイは男1のおかげで思い出した。リイが学園に通う理由を。


-少し前、聖魔神たちのいる〈聖魔城〉にて

「リイ、お前に仕事だ。」

赤髪をポニーテールしている美青年がそう告げる。

「内容はどんなものなのだぞ?」

「まず、学園に通う必要がある。」

リイは目を輝かせる。リイは学校に通ったことがなかったのだ。だから、ずっと、ずーっと学園という場所に憧れていたのである。

「ありがとうだぞ、レイアル!! 今すぐ準備するぞ。」

超速急で部屋を出ようとするのであわててレイアルはリイを止める。

「おい!話を最後まで聞け!」

「すまない、ちょっと先走ちゃったぞ。」

どこがちょっとだ、と思いながらレイアルは話を再開させる。

「実は、学園の誰かが魔界の門を開こうとしていることがわかったんだ。」

「!…つまり、我がそれをとめればいいんだな。」

「そういうことだ。」

魔界の門を開く、それは魔界と聖魔界をつなげるということだ。そうなると魔界の生物が聖魔界に聖魔界の生物が魔界に流れてしまうことになる。世界の混乱は防げないだろう。だから、リイは学園に通い、魔界の門を開くのをとめる必要があるのだ。


リイは自分の目的を果たすという使命感と学園に通えるという嬉しさに胸を弾ませ、希望に満ちた目で学園の門をくぐった。

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