#3
「ほうれんそう軍が攻めてきました!
って…あぁぁ⁉シャオロン様ぁ⁉起きっ……シャオロン様ぁ‼」
抱きつかんばかりの勢いで近づいてきた少女を
シャオロンはやんわりと押しのけて、
「…………ぁ、ぁあ……うん……。ね、……はは、は…」
「うわなんかすごい絶妙な反応!」
少女はショックを受けた。
それを若干呆れた顔をして見ていた天使(?)だったが
はっ、と
思い出したように、
「あ、あ⁉まっ、ちょちょちょちょ」
「どうしたんですか?そんなマンボウみたいな顔して」
少女の無慈悲な毒舌が炸裂する。
「ひどいな⁉」
天使(?)もショックを受けた
「よくわからんけどいったん落ち着きなよ……」
過呼吸みたいになってる天使(?)に代わって
こんどはシャオロンが呆れ顔を見せる。
天使(?)は一度大きく深呼吸をし、
「ま、ってあの、ほうれんそう……」
「…………あ、……あーぁ!今言おうと思ったんですよぉ!」
「いや…、あ、って言ったでしょ…!忘れてたでしょ!」
「………………はんw」
少女が馬鹿にしたように笑った。
それを見て天使(?)は驚いて、
「鼻で笑われたっ…⁉おまっ……私の部下だよね⁉」
(なんなんだろうこいつら……)
シャオロンは謎の言い争い?を始めた少女と天使(?)達を見て
一人げんなりとため息をついた。
もはや誰一人としてほうれんそうのことなんて頭になかったその時、
車が勢い良く建物に突っ込んできたような
鈍く大きな音がシャオロン達のいる宮殿内に響いた。
「ぅわっ⁉うるっさ⁉」
続いて聞こえてきたノイズのような音に
シャオロンは両耳を塞いで、
「ちょ…、これ何の音や⁉」
そう天使(?)に問いかけた瞬間――
思考が停止した。
まるでテーマパークのような陽気な音楽とともに、
マラカスを持ったほうれん草達がスキップをしてきたのだ。
「…き、きましたっ…!ほうれんそう軍です……!」
コメント
4件
マラカス!?!?え、今俺の脳内だと 野菜のほうれん草から足はえてて 目と口ついてて、そいつが めっちゃいて、マラカス振りながら 近づいてくるっていう事になってるけど 大丈夫そ!?!? 続きめっちゃ楽しみです!