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〈キャラ紹介〉
名前 相馬陸(そうまりく)
性格 素直じゃないヤンキー寄り、先輩が苦手
学年 高校一年生
名前 鷹宮悠真(たかみやゆうま)
性格 からかい上手、先輩より後輩派
学年 高校三年生
放課後の校舎裏は、昼間の喧騒が嘘みたいに静かだった。
風で落ち葉が擦れる音だけがやけに大きく聞こえる。
相馬は壁に背中を預け、指先でピアスを弾いた。
金属が小さく鳴る。
「……チッ」
二年生らしい二人組。
距離が近い。声がでかい。
でも、目はそこまで本気じゃない。
(くだらねー)
「一年のくせに目つき悪すぎだろ」
「先輩に口きく態度じゃねーよな」
「先輩とか知らねーし」
言い切った瞬間、空気が一段冷えた。
――その時。
「一年ってさ」
背後から、低く落ち着いた声。
「三人相手にすんの、趣味?」
相馬が振り向くと、そこにいたのが鷹宮だった。
制服はだらしなく着崩してる。
ネクタイも緩い。
なのに、立ち方がやけに堂々としていて、逃げ道を塞ぐ位置に立っている。
(……何だこの人)
鷹宮は相馬じゃなく、不良二人を見て言った。
「一年相手に粋がって楽しい?」
その声は静かで、逆に怖かった。
不良たちは一瞬だけ舌打ちして、目を逸らす。
「チッ……行くぞ」
「覚えとけよ一年」
去っていく背中を見送り、相馬はすぐに鷹宮を睨んだ。
「助けろなんて頼んでねー」
「うん。顔がそう言ってた」
さらっと返されて、カチンとくる。
「先輩風吹かせんな」
「風吹かせるほど先輩してねーよ」
そう言って、攻めは少しだけ笑った。
その笑い方が、
――馬鹿にしてるんじゃなくて、面白がってる感じで。
胸の奥が、ざらっとした。
(最悪だ……ペース狂う)