テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
𝕊𝕠𝕣𝕒☁️🫧💙
退院後、Ωの体に慣れるまで通院しつつ、深澤先生に様子を見てもらって、阿部ちゃんは少しずつ現実を受け止め始めた。…ただ、あんなにラブラブだった蓮の名前を一度も出さなくなった。
俺っちはとうとう気になって阿部ちゃんに蓮の事を聞いた。
佐「…阿部ちゃん、蓮は?最近、名前出てこないよね。第2性が変わった事、言ったの?」
阿「…ッ、」
佐「阿部ちゃん?」
阿「…別れた。」
佐「…えっ?このタイミングで?振られたの?」
阿「…振った。」
佐「阿部ちゃんが?何で?」
阿「…怖くなったの、泣」
阿「俺がヒートで倒れた時、周りのαの人、こっちに近付いて来てた、泣」
阿「…今までβだったから、分からなかったけど、Ωって本当に…、フェロモンとか、出ちゃうんだなって、泣」
佐「でも、蓮は…、」
阿「分かってる、蓮は、そんな事しない…、泣」
阿「でも、怖いの。泣」
佐「…阿部ちゃん…、」
阿「蓮と番になるとか、考えた事なかった。ずっと、この関係が続くと思ってた。この関係のままでいたかった。俺が、変わっちゃったから…、泣」
阿「…もう、蓮の事は、忘れたい。泣」
佐「…良いの?それで、」
阿「俺の為にも、蓮の為にも、そうした方が良いんだよ。きっと、泣」
阿「だから、佐久間も、もう蓮と会わないで。俺も、もう会わない。泣」
佐「でも、」
阿「俺の為だと思ってさ、お願い。泣」
佐「…分かった、」
阿部ちゃんは蓮と別れるって決めた。勿論俺は反対、だけど阿部ちゃんの精神は今不安定。ここで蓮と会わせたら、もっと崩れるような気がした。だから俺っちは阿部ちゃんに協力した。
それが良かったのか悪かったのか、俺っちには分からない。でも、阿部ちゃんの精神は、順調に治っていった。
佐「そんな感じで、蓮と阿部ちゃんは泣く泣く、別れたの。」
渡「…そっか、阿部ちゃんと俺らが仲良くなったのって、その後…、」
佐「ごめんね、ずっと言ってなくて、」
宮「ううん、言いづらいよね。そんな事、」
佐「阿部ちゃん、蓮に会いたい?」
阿「…会い、たい、でも、勇気が出ない…泣」
阿「…もう少しだけ、待ってほしい。」
佐「分かった。俺っちは阿部ちゃんに合わせるよ。」
渡宮「「俺も。」」
阿「…ありがとう、泣」
目「はぁ、はぁ…、亮平…、」
今、確かに亮平が居た。俺が見間違えるはずない、ずっと会いたかった人。
目「…亮平、何で…、」
何で俺から逃げたの?何で急に姿を消すの?久しぶりに会って話がしたい。俺が重いだけかもしれない、でも、大好きなのにあんな振られ方は、無しだよ…、
目「…亮平…、泣」
…
ラ「あれ?めめじゃない?」
向「ほんまや!めめー!…泣いてる?」
ラ「康二くんッ!行こ!」
向「せやな!」
…
ラ向「「めめ!」」
目「ラウ…?康二…?泣」
向「何で泣いてんねん!しかもこんな時間に!電車は?」
ラ「何かあったの?」
目「…ッ、泣」
向「取り敢えず、俺ん家来るか?ここじゃまずいやろ。」
ラ「めめ、行ける?」
目「…うん、泣」
…
目「…泣」
向「めめ…、」
目「亮平に、会った…、」
ラ「え!あの、阿部ちゃん?」
向「話したんか?」
目「…話す前に、逃げられた。俺は、ただ、話を聞きたかっただけなのに…、泣」
目「もう亮平は俺の事なんて、忘れちゃったのかな、泣」
ラ「そんな事、絶対無い!」
向「せや!阿部ちゃんとめめは、そんなんじゃないやろ!」
目「でも、亮平は俺から逃げて…、泣」
向「あっちにも何か事情があるはずや!めめと阿部ちゃんは、こっちが恥ずかしくなるくらいラブラブやったんやから!」
ラ「会えたって事は、同じ町に居るってことだよ。また会える、一緒に探そう?ちゃんと話聞こうよ。」
目「…うん、泣」
目「ラウ、康二、ありがとう。泣」
週末、俺はラウと康二と気分転換に遊びに来ていた。あれから同じ時間に駅に行ったけど、やっぱり偶然だったのか、亮平には会えなかった。
ラ「映画、面白かったね!」
向「いやー、泣かんつもりやってんけどな!」
ラ「康二くん、初っ端から大号泣だったじゃん笑」
向「言わんといてや!」
ラ「ね!めめ!康二くん大号泣だったよね!」
目「あ、うん…、」
ラ「めめ?」
目「ねぇ、あそこに居るのって…、」
向「あれ、は…、さっくん? 」
ラ「後2人は知らないけど…、」
向「さっくんって、阿部ちゃんと仲良かったよな…、」
ラ「ちょっ、めめ!」
俺は無意識に佐久間くんの方へと向かっていた。阿部ちゃんと仲が良かった佐久間くん。佐久間くんなら、何か知っているかもしれない。
…
佐「映画、最高だった!」
渡「まぁな、俺がおすすめしただけあったろ。」
宮「感動したね〜、翔太はいつもセンス良いもんね。」
渡「ふん、///」
佐「おい、イチャイチャすんな。笑」
宮「ごめんって、」
目「…佐久間くん。」
佐「…はい、って、蓮!?」
宮「前、話してた人?」
佐「そうだけど…、蓮、なんで居るの?」
目「ラウと康二と映画見に来てて…、」
ラ「佐久間くん、久しぶり!」
向「久しぶりやな!」
佐「おぉー!6年ぶり?位?久しぶりー!」
目「…亮平は…、」
佐「…ッ、」
目「亮平は、元気ですか?まだ、仲良いですか?」
佐「…、」
目「最近、亮平を見かけたんです。俺、どうしても忘れられないんです。少しでも良いから、話がしたい。」
渡「阿部ちゃんはさ、色々あるんだよ。」
宮「そっとしておいてあげて欲しいな、」
目「…ッ、」
佐「翔太、涼太、ありがとう。でも大丈夫。」
佐「ごめん、この2人は俺と阿部ちゃんの友達。涼太と翔太ね。」
渡宮「「どうも、」」
佐「阿部ちゃんとはずっと仲良いよ。最近もよく会ってる。蓮と駅で会ったのも聞いた。」
佐「ただ、俺からは何とも言えない。」
目「何で…、」
佐「自分で、直接聞いて。」
目「えっ…?」
佐「これ、阿部ちゃんの連絡先。阿部ちゃん、会いたがってる。でも、阿部ちゃんにも色々あるんだ。だから、詮索はしないであげて。」
目「…分かりました。ありがとうございます。」
佐「じゃ、 」
…
渡「おい、良いのかよ?教えちゃって。」
佐「阿部ちゃんの気持ちには反するかもだけど、蓮に会いたいって気持ちは絶対本当だから。」
佐「後、今の阿部ちゃんに必要なのは、きっと蓮だと思うんだ。」
宮「そっか、阿部の気持ちが安定すれば良いね。」
佐「うん、」
俺達は、阿部ちゃんの幸せを願ってるよ。
コメント
2件

続きが気になる 乗り越えて元に戻って欲しい😢💦

続き楽しみです((o(。>ω<。)o))