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長月~kugatu~さん、第18話読ませていただきました。 義父さまとのランチシーンが本当にほっこりしました。伊勢海老のエビチリに三方六のリクエスト…奈緒さんの人柄がにじみ出ていて自然と笑顔になれます。その一方で、ジュエリーボックスから乳鉢を取り出す弥生さんの怪しさ、そして公園でエクレアを頬張りながら動画を確認する奈緒さんの行動力のギャップがたまらなかったです。 最後の電話のタイミング、読んでいてドキドキしました。次が気になります✨
「わぁ〜プリプリ」
先日、お義父さまと話をしていてエビチリが好きだと話したところ、中華ランチにさそってもらった。
フカヒレスープにとろけて、歯が必要のないような豚の角煮、熱々の小籠包と箸が止まらないところに伊勢海老のエビチリがピリ辛のプリプリで幸せな時間を堪能していた。
「本当に、奈緒さんと食事をするといつも以上に料理が美味しく感じるし楽しいよ」
「私の方こそ、ランチに誘ってくださって本当に嬉しいです、伊勢海老のエビチリは初めて食べました、エビよりも濃厚で歯応えがあって美味しいです」
お義父さまは微笑みながら箸をすすめていく。
デザートの杏仁豆腐を食べながら他愛のない話しからご当地のお土産の話になった。
「ご当地のお菓子が好きなんです。働いていた時は、お出かけしたり出張に行ったりした方がお土産を買ってきてくれてそのお菓子が好きだったんです」
「そうだったのか、弥生がお土産はいらないといつも言っているから買ってこなかったんだが、これからは買ってくるよ」
「本当ですか!うれしいです」
「ちょうど日曜日から月曜日にかけて北海道なんだ、何かリクエストはあるかい?」
「三方六が大好きなんです。あとじゃがポックル」
「即答だね。でも、こんな風に喜んでもらえるのは嬉しいものだね」
「月曜日の夕食はどうされますか?」
「そうか、まだ弥生には出張のことは話していないから奈緒さんにも話が行ってなかったんだね。多分、夜遅くなるだろうから月曜日は夕食は用意しなくていいよ。さて、奈緒さんといると楽しくて時間がわからなくなるがそろそろ仕事に戻らないと」
「お仕事頑張ってくださいね、ご馳走様でした」
この後は、いつものスーパーの近くまで送ってもらい、夕食の食材を購入して帰宅した。
日曜日から出張で出かけるなら、土曜日の午前中はなにか動きがあるかもしれない。
弥生のベッドルームの掃除をする時に薬の保管場所を探すため引き出しの中などを確認してみるものの、あまりゴソゴソとするわけにもいかず未だに発見できていない。
ハルシオンだとすると、錠剤だと思うけど粉になっている状態で手に入れているのか、それとも自分で粉にしているのなら乳鉢もどこかにあるはずだ。あまり、危険を冒すわけにはいかないから隠しカメラに写ればラッキーという気持ちで確認を始めると金曜日の夜になってようやく動き出した。
ジュエリーボックスから小さな乳ばちと薬のシートらしきものをとりだした。
さすがにジュエリーボックスの中を見るの憚られて見ていなかった、今度の掃除の時に確認しておこう。
弥生の手元近くをズームしていく、さすがに完全に手元までを拡大する事はできないが乳ばちにシートを2回押しているところから薬は2錠だと思える。
爪が長いためなのか、弥生が不器用なのかかなり苦戦しながら乳棒を扱っている。
まだ、それほどこの作業をしていないのかもしれない。前回は何度も何十回もやっていたから慣れたんだろうな。
弥生が病院へ行っている感じはないから、ハルシオンはネットで購入したんだろうか?それとも弥生のことだから、医師の知り合いでもいるのかもしれない。
明日、海は休みで予定もないはずだから。
きっとテニススクールに私が行っている時間に行動を起こすはず。
焼き茄子と小鉢にはひじきの煮物、納豆には韓国のりを崩したものと鰹節をかけ、豆腐とあげの味噌汁を並べていく。
ふと、今日の味噌汁って全部大豆だとどうでもいいことを考える。
#大人の恋
鷹槻れん

704
1,407
#ハッピーエンド
美凪ましろ
514
「今日はテニスだっけ」
「うん、それからお昼なんだけど仲良くなった工藤さんと食べてきていい?」
「ああ、構わないよ」
「じゃあ、サンドウィッチでも作っておく?」
「そうしてくれ」
食事の後片付けをした後、食パンに冷凍枝豆を入れた卵焼きにレタスを挟んで半分に切ると一つづつラップで包む。
海はダイニングの椅子に座ってわたしの作業を見つめていた。
「奈緒が来てからすごく体調がいいんだ。きっと朝からちゃんとした美味しい食事を食べているからなんだろうな」
「急に何?」
「急じゃないけど、感謝してるってこと」
はいはいそうですか〜と心で冷めた返事をして、テニススクールに出かけた。
「新宮さん、ランチに行きませんか?」
火曜日と土曜日では工藤さん以外はメンバーがかなり違っていて、若い男性コーチに媚びを売るグループがいない。
そもそも、いくらコーチでも距離感が近すぎる。
岸や海のようなクズを知っているとあのコーチのあわよくば的な下心は見え見えだ。
そして、声をかけてくれたのは20代の女性のグループだった。
「ありがとうございます、ただ今日はこの後用事があってご一緒できないんですが、来週は誘ってください」
「じゃあ来週」
工藤さん達に挨拶をしてからテニススクールをあとにした。
コンビニでお茶とエクレアを購入すると、家の近くの公園に行き、ベンチに座ると弥生のベッドルームにある隠しカメラに接続した。
自宅のカメラはSDカードに録画するタイプだから、自宅であっている場合は見れないから、弥生の部屋で密会してくれる方が助かるし、自宅でされるのはすごく嫌だ。
「どれほど悔しかったと思うの」
イヤフォンをつけるといきなり弥生の声が聞こえてきた。
「ネクタイの事は悪かったよ、でも結婚しているんだ。仕方がないだろ、先日もこの話はしただろ、まだ蒸し返すならもう帰るよ」
ベッドの上に座っていた海が立ち上がろうとしたところに背後から弥生が抱きついた。
お互い服はちゃんと着ているからまだシテないのかもしれない。
「ごめん、怒らないで。今日は何の日か覚えてる?」
「いや」
「恋人記念日でしょ、10年前に初めて一つになった日でしょ」
「・・・・・・」
弥生は海の背後から手を足の付け根に這わしていく。
「奈緒さんがスクールに行ってくれて良かった。明日も会えるけど、どうしても今日したかったの」
無言の海のズボンのチャックを下ろしながら唇を合わせていく。
買ってきたエクレアを一気に頬張るとお茶をのんで流し込んだ。
弥生の顔が完全に海の足の間に埋もれているところで、動画を閉じて海の携帯に発信した。