テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
アリス・メメントモリは不機嫌だった。
「な、ななな…どうしてこの私がElementary schoolなんぞに行かなきゃならんのだ!。納得できん!」
とくに宿題とか宿題とか宿題とかが嫌いなのだ。
「サウス分署の署長が思ったよりもクレイジーでまさか経験積んでから来いと言われるとは……。てかアリス、お前その発音どうやった」
「マイの紹介状って意味あったのかぁ?」
ルイス・メメントモリとキャロル・メメントモリも不満気だ。
まぁ警察学校はこれで免除してやると言われたのが不幸中の幸いだった。
アメリカにとっては不幸なことなのだが。
なぜエレメンタリースクールで免除できるんだ。
まぁカットしていたが、一年間くらい基礎の身体訓練をしていたので3人はもう立派なロスサントス人でありジャパニーズバーサーカーの血を覚醒させている。
「最初から6歳設定にしとけばよかったのに」
と、アリス。
「だよな。そしたらロスサントスでは三歳児が街を練り歩くのは普通だという認識を植え付けるこたぁなかったのに」
ルイスの言うとおり、三歳児…と言うか幼児がロスサントスにいるのは大変危険なので推奨しない。
と言うか5歳設定にしないと素の身体スペックが化け物になるから5歳にしたんだが…。
訓練したことによって余計に化け物にしてしまっただけかもしれない。
これは作者のミスだ。
「と言うか担任の教師が鬼すぎる…。なんだあの髪型…」
自分たち以外いなくなった教室でキャロルは自分の机に肘をついてぼやく。
カタカタカタ・・・。
「アイツ子供が嫌いなだけなんじゃないのか?。変な髪型してるし」
ルイスはキャロルの隣の机に腕と脚を組んで座っている。
良い子のみんなは真似しないように。
カタカタカタ・・・。
「だよなぁ…。全身ピンクだし。あとおかしな髪型してるし」
キャロルの前の自分の席でアリスはを横を向いて背もたれに腕を置きながら呟いた。
カタカタカタ・・・。
三人中三人がミスT(トリプルバカの担任)の髪型について言及しているが、姉弟三人ともオッドアイは人間の世界ではおかしいと思ってほしい。
カタカタカタ・・・。
「………なぁ」
耐えきれず、という形でアリスが声を出した。
「うん」
と、ルイス。
「すっげぇタイピングの音がするよな」
キャロルは苦笑いをしながら言った。
さっきからずーっとタイピングの音がするのだ。
ここまで露骨なデータ型は見たことがない気がする。
「階段の方からか?」
顎に手を置いて考えるルイス。
「そんなことやっても名探偵にはなれないぞ」
「ん別になろうと思ってねぇよ」
こいつは何を言っているんだという目でルイスはキャロルを見つめる。
「変な茶番してねぇで行くぞ」
「「っす」」
アリスに言われ、ルイスとキャロルは教室を出た。
「んー…近くから聞こえたから…この昇降機前の階段だと思うんだけど…」
アリスは教室の近くにあった階段を見た。
「普通にエレベーターって言えよ」
と、キャロル。
「黙れ」
「ハイ」
キャロルはアリスの圧で一瞬で黙り込んだ。
「ていうかなんでエレベーターあんのに階段があるんだよ…」
ルイスはは心底呆れた目で階段を見つめている。
「大方「エレベーターつけたけどもとからあった階段ぶっ壊すのめんどいからそのままでいいや☆」っていうロスサントスクオリティでしょ」
んなこたぁどうだっていいから調べろよ、と言う目でルイスを見つめるアリス。
「なんだろう、正解な気がする」
ロスサントスと言う場所をキャロルは理解し始めていた。
「黙っとけっつったよな?」
「嘘だろまだ続いてたのかよ!。てかお前は言ってねぇだろ!」
「いやいつも思ってるから」
「馬鹿なことやってねぇで、働け」
「「ハイ」」
一瞬で黙り込む二人。
・・・という訳でまじめに探すことにした二人。
最初から真面目にしとけと言うのは言わないお約束だ。
「・・・なんで階段の内側に本が入ってんだよ」
早速進展を見つけたルイス。
「読書したかったんじゃねーの?」
「なわけねーだろアホ」
ルイスは思わず本でキャロルをぶっ叩いた。
と、丁度その時・・・
カチッ
という音が鳴って、本棚のあった部分が動いた。
「・・・は?」
「・・・え?」
思わず、ぽかんと口を開ける二人。
「…あ、あ、アリスゥゥゥゥゥゥぅ!!!」
「しんて、しん、進展見つけたぞー!!!!」
二人は大声をあげてアリスを呼んだ。
「叫ぶな叫ぶな。すぐ隣だぞ」
抗議の声を上げるアリスだったが…。
「…………え秘密基地!?」
綺麗な二度見をする。
地下基地の奥で、カタカタと爆速でタイピングしている人物がいる。
その人影は、こちらに気づいたようで、振り返った。
「わがはいに、何か用か?」
上履きからして三年生くらいだろうか?(アリスたちの学校は低学年・中学年・高学年の三つの色になぜか分かれているのだ)。それにしては身長が低いが…。
「可愛い」
「可愛いな」
アリスとキャロルは率直に意見を述べた。
「アリス、」
「却下する」
「まだ何も言ってねぇよ!」
ルイスが何か騒いでいるが、アリスは華麗にスルーすることにした。
だってこいつ絶対キュートアグレッション発症してる。
とりあえずキャロルが制服のポケットから取り出したロープでぐるぐる巻きにしてガムテープで口を塞いでいるのでひとまずは安心だ。
「…大丈夫か?」
と、怪訝そうな顔で尋ねてくる。
「これくらいはいつものことだ」
「そうなのか」
呑み込みが早い。
普通はもうちょっと疑うものなのだが…。
ロスサントスだからかもしれない。
「それで、君たちは?」
「ロスサントスのアイドル☆アリス・メメントモリと!」
「ロスサントスのエンジェル☆キャロル・メメントモリ!」
「ーーーーーーーーー☆ーーーーーーーーーー!!!!」
アリスとキャロルはびしっと決めポーズをして、ルイスはガムテープで口をふさがれたまま自己紹介した。
アリスとキャロルはともかく、ルイスは正直伝わったかは微妙である。
「そうか。わがはいはノア・メアリー。一応三年生だ」
伝わったみたいだ。
不法侵入者3名(そのうち縛られてる)に対し、全く動じずに自己紹介をできるのはすごいと思う。
「それで…何をしてたんすか?」
キャロルは率直な疑問をノアに投げかけた。
「そうだな…カメラの映像確認だったり、ハッキングだったり…それくらいか?」
「全然それくらいの範囲に収まることじゃねぇよ?」
天才って怖えーな、アリスはそう思った。
「……………あー!!!!」
素手でロープを引きちぎり、自分でガムテープを取ったルイスは何かを思いついたかのように奇声を発した。
「ゴリラかお前は」
キャロルは呆れた目でルイスを見た。
「アリスほどじゃねーよ」
ルイスはへへ、と笑う。
「おま、それはどう意味だ?」
もちろんアリスは食いついた。
きっと返答次第ではボコボコにされるだろう(そういうところがゴリラなのでは)。
「仲がいいな」
ノアって、もしかしてツッコミじゃない?キャロルはようやくその事実に気が付きそうになった。
「ってんなこたぁどうだっていい!」
「どうだっていい…?」
「落ち着いて、あやクルの写真だぞ。おまけにマルクもあるぞ」と、キャロルは荒療治でアリスを落ち着かせた。
アリスは落ち着いた。
「カメラをハッキングできんなら、あのピンクの髪型が変な…なんだっけ?」
「この校内ならミスTだな」
ノアがルイスをフォローする。
「そう!それ!。そいつの家のカメラをハッキングして、いたずらを仕掛けてる私らに教えることだってできるんじゃあないか!?」
「おいおい天才か?」
アリスはルイスに拍手を送った。
「そうだな。面白そうだし、やってやろう」
キャロルは「どうしよう、俺以外常識あるやつがいない」と、自分がさも常識人かのような反応で三人に引いていた。
「だけど面白そうだしいっか☆」
キャロルはやっぱりあちら側だった。
さっきの常識人面は何だったのかと思えるくらいの変わり身である。
人格が二つあるのだろうか。
「そうなると、本格的にお前だけだな男」
ルイスは口に手を当てて完全にこちらをバカにしている。
「うっせバーカ」
「あ、でも確かにそうだ」
アリスは「私に、ルイスに、ノアちゃんでしょ」と指を折って数えている。
「ああ。言っていなかったか。わがはいは男だぞ」
・・・。
一瞬の沈黙。
「「「……………………………………え?」」」
「どうした?」
キャロルに、男の娘仲間ができた瞬間でもある。
コメント
1件
うわぁ、めちゃくちゃテンポよくて一気に読んじゃいました!特に地下基地で出てきたノアちゃん(と思ったら男の子!)の登場シーンが最高でしたね。三人の掛け合いも相変わらず小気味よくて、キャロルが「俺以外常識あるやつがいない」って言った直後に自分もあちら側に回る流れ、思わず笑っちゃいました🤭 次の話がすごく気になります!