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「あなた面白いわね。自分が置かれている立場がわかってないようね。だったらあなたの代わりに明石くんにお願いするわ」

「俺ですか?」

「私にキスしてもらえますか?」

「――――」

「出来ないなら、五十嵐さんのお父様に全て話すし、学校にも報告します」

「わかりました――」

「キャッ」

俺は詩織さんをソファーに押し倒し、息つく暇を与えず唇を重ねた。そして何度も何度も彼女の唇に熱く激しいキスをした。

「これでいいですか?」

俺は詩織さんを抱き起こしてそう言った。

「えぇ――今日のところはこれくらいにしとくわ。次は明石くんに何をしてもらおうかしら? 五十嵐さん、明石くんのことを好きにしていいでしょ?」

「どうして私に聞くの? 好きにすればいいじゃん」

「一線を越えたとしても私を恨まないでね」

それから詩織さんと俺らはカラオケボックスを出て別れた。俺とマナは目的もなく商店街をブラブラ歩いていた。

「圭ちゃんて誰とでもキスするんだ。スゴいよね。ビックリしちゃった」

「仕方ないだろ、お前のためだ」

「私を助けるためなら、何でもしてくれるんだ」

「何でもとは言えないけど、許される限りやって行くつもりだよ」

「それじゃあ、あの人と肉体関係にもなってくれるんだ?」

「それは――」

「圭ちゃん、今付き合ってる人いないんだから、別にいいんじゃないの?」

「そうだな――お前の言うとおりだな」

「やったぁ。圭ちゃん、だ~い好き!」

マナは俺に腕をからめてくると甘えた声でそう言った。確かにマナは仲間だし何故か放っておけない奴だけど、こいつの無神経さには時々着いていけなくなる。

翌日、詩織さんから俺だけ呼び出された。でもマナには言わなかった。言っても俺が期待するような言葉は返っては来ないし、間違えば感謝されるどころか軽蔑の目で見られる可能性だってある。そんな訳で俺は待ち合わせの駅に1人で向かった。駅に着くと、ロータリーに停まっている車から詩織さんが出て来て、俺に向かって手を振っていた。

「お待たせしました」

「明石くん、助手席に乗って!」

「はい」

俺は言われるがまま車に乗った。

「急に呼び出してごめんなさい。あなたにしてもらうことが決まったの」

笑顔でそう言った詩織さんの言葉に一抹の不安を感じた。

「何ですか?」

「明石くん、あなたには私の恋人になってもらいます」

「こっ、恋人ですか?」

「そう――。五十嵐さんの彼氏であるあなたと私がそういう関係になったと知れば、彼女も苦しむだろうし、2度と不倫なんてしようとは考えなくなると思うの」

「だったらいいんですけど――」

「どういう意味?」

「いぇ、何でもないです」

「そうしたら、あなたは今日から私の恋人よ」

「はっ、はい――」

その日は彼女に連れられて、映画を観に行った。その後はファミレスで食事をして家まで送ってもらった。

キズカナイ【完結済】

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