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𝕔𝕠𝕔𝕠
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あり
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ー逃げ道は君になった。ー
🩷佐野勇斗 攻
💛吉田仁人 受
🤍山中柔太朗
❤️曽野舜太
💙塩﨑太智
手持ち花火を終えたあと、
俺たちは、
それぞれの家へ帰るために歩いていた。
💙「はぁー……めっちゃ遊んだな。」
太智が大きく伸びをする。
❤️「太智、朝からずっと元気やったな笑」
💙「まだまだ元気やで!」
そう言った太智だったけれど。
少ししてから、
急に顔をしかめた。
💙「……あ。」
💛「どうしたの?」
💙「俺、明日補習やった……。」
🤍「……俺も。」
柔太朗が、
何でもないことのように言った。
💙「えっ!?柔太朗も!?」
🤍「……うん。」
💙「じゃあ一緒に行こや!」
🤍「……嫌。」
💙「なんでやねん笑」
❤️「夏休みやのに補習って大変やなぁ。」
舜太が笑いながら言う。
❤️「……あ、そういや俺も学校に取りに行きたいもんあったわ。」
💙「じゃあ舜太も来るんやな!」
❤️「俺は補習ちゃうけどな笑」
💙「ええやん!せっかくやし!」
❤️「……まあ、みんな行くなら行こかな〜。」
すると。
🩷「俺も明日、学校行く予定ある。」
勇斗先輩が言った。
💛「先輩もですか?」
🩷「うん。ちょっと用事。」
何の用事だろう。
そう思ったけれど、
わざわざ聞くほどでもない。
……と思っていた、そのとき。
💙「じゃあ明日、みんな学校集合な!」
💛「……え?」
俺は思わず、太智を見た。
💛「なんで?」
💙「え?」
💛「俺、学校に用事ないけど。」
💙「せっかくやし。」
💛「いや、せっかくでも……。」
❤️「みんなで行くんやろ?」
💛「それはそうだけど……。」
🤍「……来ないの?」
柔太朗が、少しだけ首をかしげた。
💛「いや……。」
その顔で聞かれると、
なんとなく断りにくい。
🩷「俺は、仁人に来てほしいけど。」
突然、勇斗先輩がそう言った。
💛「……先輩まで言うんですか。」
思わず、少しだけ顔が熱くなる。
💙「よし!決まりやな!」
💛「いや、まだ何も決まって……。」
❤️「じゃあ明日な〜!」
🤍「……待ってる。」
💛「……。」
誰も俺の返事なんて、
聞いていなかった。
――どうして、
俺まで行くことになったんだろう。
別に、
学校に用事なんてないのに。
でも。
『俺は、仁人に来てほしいけど。』
あの言葉を思い出すと。
……なんだか、
強く断ることもできなかった。
そして、翌日。
夏休みの学校は、
いつもよりずっと静かだった。
💛「……誰もいませんね。」
❤️「今日はだいたいの部活もないからなぁ。」
💙「なんか変な感じするな。」
普段なら、
たくさんの生徒の声が聞こえる廊下。
でも今日は、
俺たちの足音だけが響いていた。
💙「じゃあ俺と柔太朗は、補習行ってくるわ。」
🤍「……頑張る。」
💙「自分もやろ笑」
太智と柔太朗は、
教室の方へ向かっていった。
❤️「俺も忘れ物取ってくるわ。」
💛「うん。」
舜太も、自分の教室へ向かう。
そして。
残ったのは、
俺と勇斗先輩だけだった。
💛「……先輩は?」
🩷「俺もちょっと行ってくる。」
💛「用事ですか?」
🩷「うん。」
💛「……分かりました。」
そう言うと、
勇斗先輩は少しだけ笑った。
🩷「仁人は?」
💛「俺は……。」
……俺は?
学校に用事なんて、
何もない。
💛「……どうしましょう。」
🩷「はは笑」
勇斗先輩は、
楽しそうに笑った。
🩷「適当に待ってて。すぐ終わらせるから笑。」
💛「……はい。」
そうして。
勇斗先輩まで、俺の前からいなくなった。
💛「……。」
静かな廊下に、一人だけ残される。
💛「……俺、何しに来たんだろう。」
思わず、小さく呟いた。
仕方なく俺は、校内を歩くことにした。
夏休みの学校は、
どこかいつもと違って見える。
誰もいない教室。静かな廊下。
そして。普段なら、
絶対に聞こえないはずの声。
「……あの。」
誰かの声が聞こえた。
俺は足を止める。
「佐野先輩のこと、ずっと好きでした。」
……え?
その名前を聞いた瞬間。
俺は、思わず声が聞こえる方を見た。
そこには。
勇斗先輩と、一人の女子生徒がいた。
俺は慌てて、物陰に隠れる。
……いや。
別に隠れる必要なんて、ないのに。
でも。
なぜか、その場から動けなかった。
女子生徒が、勇斗先輩を見つめている。
「もしよかったら……付き合ってください!」
少しの沈黙。そして。
🩷「……ごめん。」
勇斗先輩の声が聞こえた。
🩷「気になる子がいるんだ。」
――気になる子。
その言葉を聞いた瞬間。
なぜか。胸の奥が、少しだけざわついた。
💛「……気になる子?」
小さく呟く。
俺には、誰のことなのか分からない。
勇斗先輩は、
誰が気になっているんだろう。
俺は。
……なぜ、
そんなことが気になるんだろう。
女子生徒が去っていく。そして。
🩷「……仁人?」
突然、勇斗先輩の声がした。
💛「……っ!」
顔を上げると。
勇斗先輩が、こっちを見ていた。
🩷「何してるの?」
💛「……何でもないです。」
そう答えたけれど。
胸の奥に残った小さなざわつきは。
なかなか、消えてくれなかった。
楽しくなって、すぐ続き書きました!
コメント
1件
うわ、第15話読んだよ! 夏休みの学校の静けさの中で、仁人が「俺、何しに来たんだろう」って呟くところ、すごく共感できた。でも一番グッときたのは、勇斗先輩が告白を断った「気になる子がいる」って言葉。その瞬間の仁人の胸のざわつき、めっちゃ伝わってきた。この「気になる子」ってまさか…!? 続きが気になりすぎる🔥