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そもそも、なんでこんなことになったんだっけ……!?
僕は記憶を遡る。
あれはほんの数分前の出来事だった。
krh_ふぅ、緊張するな、新しい学校!!
僕は立ち止まり、目の前の大きな壁に囲まれている建物を見る。
あれは、とある優秀な人間が集まると言われる学園。
学科試験、面接、小論文、スポーツ。
さまざまな試練を乗り越え、その優秀さを認められた者たちだけが通える場所。
そう、僕は今日からあの学校に通うのだ。
元々、親の転勤の関係でこの街に引っ越すことになって、ダメ元で転入試験を受けてみたら、まさかの合格だったんだよね。
まあ、こんなの、僕からしたらチョロいチョロい!!
と言いつつも、すっっっっっごく大変だったけど……。
何はともあれ、僕はあの名門学校に通えるんだ!嬉しい!!
僕はるんるん気分で、門をくぐり、校舎へ向かった。
ここでちゃんと前を見て、歩いていればあんなことにはならなかったのだろう。
ドン!と思い切り誰かにぶつかった。
相手と僕はその勢いで尻もちをつく。
lor_ってぇ……。
慌てて相手の顔を見ると、とても怖そうなつり目のイケメンだった。
krh_あっごめん!大丈夫?
僕は手を伸ばしたが、そいつはその手を思い切り振り払う。
lor_何がごめんだよ、ふざけんな。
お前どこのクラスやねん。
え、こっわ。普通 そんな怒る?
しどろもどろになりながら答える。
krh_あ、えと、僕、今日から入ったkrhっていうんだけど……クラスはどこだろ。
mrtn_じゃあ転入生ってこと??
なんだ、女の子じゃないのかよー
grgn_えぇ、珍しいね、転入生!
krks_ほんとね!なんなら初めてじゃない?
僕がぶつかった人の後ろには何人かの男の子がいた。
彼らは楽しそうに雑談を始める。
なんか、みんなイケメンだな……。
ぼんやりそんなことを思っていると、ニット帽を被った1人の男の子が言った。
kou_どーでもいいけど、lor結構怒ってんよ
その一言で、全員が黙った。
lorってどう考えても僕がぶつかった人、だよね。
えーと、えーと、どうすれば!?
僕、もう謝ったよね!?
lor_おい、土下座して謝れよ
そう言って、lorは僕を鋭く睨んだ。
……?ドゲザ。どげざ。……土下座!?!?
krh_はあ!?なんで僕が!? 僕、ちゃんと謝ったよね!!
思わず叫ぶと、lorはへらりと笑った。
lor_俺にぶつかっといて、普通に謝るだけで許されるわけないやろ。 ほら、土下座せぇよ。
なんだ、この偉すぎるやつ!!
絶対やらないし!!
krh_むしろ、僕はもう謝ったから、そっちが謝るべきだろ!!
lor_あ?なんつった?誰が誰に謝るって?
lorは青筋を立てる。
kou_まあ一旦落ち着こうぜ、な?
lorとの間に、ニット帽の人が割って入った。
lor_じゃあ、kouちゃんは俺が間違ってるって言いたいわけなん?
lorはついに立ち上がり、kouちゃんと呼ばれる人に詰め寄った。
kou_ちげぇよ、けど、相手は転入生だぜ? ルールを知らないのもしょうがないだろ。
kouちゃんがそう言うと、lorは確かに、と言わんばかりに黙る。
そしてずっと地面に座っている僕を見下した。
lor_じゃあ、バカなお前に説明したるわ。
俺はこの学園で一番優秀やから、一番偉いねんな。 その俺にぶつかった、だから土下座で謝れ。
krh_え、じゃあごめんなさ……ってなるかよ!
lor_あ?お前さっきから何様なん?
krh_そりゃこっちのセリフよ!一番優秀だから一番偉いとか意味わからんし!!
lor_優秀な人間がこの世を統治して当然やろうが。 俺たちのお陰で、お前みたいなバカは今日も生きていけるんやで。
なんだよ、この自信の塊……! 意味わかんねえ!
krh_ともかく、僕はもう謝った!だからもう謝らない!土下座もしない!!
そう言い切ると、lorは黙る。
そしてゆっくりと薄ら笑いを浮かべた。
lor_この学校で俺に逆らうとどうなるか知らへんの
そして、話は冒頭に戻るのだった。
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