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💚サイド
あれからどのくらい時間が経っただろう。
パンッ(叩)
💚「…いっ!」
💚「…やめっ。」
💚母「やめて?私はあなたのために…。」
何が?
僕のためになってるの?
💚母「良い加減分かってよ!」
次の瞬間、僕の首を掴んできた。
💚「…うっ!」
嫌だ。
苦しい…。
誰か…。
誰か…。
しばらくして首を締め付ける力が弱くなった。
💚「ゴホッ、ゴホッ…」
💚母「…。」
お母さんは僕のためにやってるはずなのに。
心が温かくならないのはなんで?
💚「…もう…やめ…て…よ。」
💚母「まだ分からない?」
💚母「何度も言わせないでよっ!」
💚母「私は亮平のために!」
💚「違うでしょ!」
僕はお母さんの言葉を遮った。
こんなこと初めてだから、すごく驚いてる。
💚母「何言って…。」
💚「僕は…僕はお母さんの操り人形じゃないんだよ!」
こんなふうに反抗するのは初めて。
自分の声も手も震えているのが分かる。
💚「お願いだから、もう…やめてよっ!」
どんな言葉が返ってくるかわからない。
もしかするとまた、叩かれるかもしれない。
すごく怖い。
でも、これで、これで解放されるなら。
この呪いから。
もう、どうなっても良かった。
💚母「…ごめんね。ごめんね。」
💚母「お母さんやり方を間違えたみたい。」
💚母「…でも、今までもこうやってきたでしょう?」
💚母「反抗するなんてこと無かったじゃない。」
💚母「やっぱり、関わる友達を考えないとね…。」
💚「…っ!」
何を言ってるのか分からなかった。
なんで。
なんで。
僕に関わる人たちのせいになるの?
話が通じない…。
もう、無理。
どうしたら良いの?
でも、ここにいてはいけない気がして。
💚母「ちょっ!亮平っ!」
僕は家を飛び出した。