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その日、ベラルーシが学校から帰ると、ドアが開けられ、リビングに入ると——
「またお邪魔してるよー!」
フィンランドがすっかり馴染んだ様子で、ソファに腰を掛けていた。
ロシアも横に座って、なんとも微妙な表情を浮かべている。
ベラルーシは軽く驚きながらも、にっこりと笑顔を見せた。
「フィンランドさん、また来てたんですね!」
フィンランドは嬉しそうに手を振る。
「ああ、ロシアに頼まれてさ。妹さんが悩んでるって言ってたから、ちょっと励ましにきたんだ!」
ベラルーシは少し照れながら言った。
「ありがとうございます。でも、もう大丈夫です。」
その言葉に、ロシアは軽く頷いたものの、何か言いたげな顔をしている。
「本当に、大丈夫だろうな?」
ベラルーシは自信満々に言う。
「はい、気持ちも整理できたので、あとは勇気を出してみようかなと。」
フィンランドはその言葉にうなずきながら、ふと思い出したように言った。
フィンランドはすっかりノリノリになり、すぐに笑顔で話し始めた。
「あー、ロシアねぇ? いやぁ、色々面白いことあったよ、実は。」
ベラルーシはすでに笑いながら、興味津々に聞き耳を立てている。
「ほら、ロシアさぁ、体育の授業でさ、みんなの前で転んだんだよ。」
ロシアの顔色が変わった。
その瞬間、フィンランドが更に続ける。
「あの時さ、めちゃくちゃカッコつけようとしてたのに、全力で転んで、みんなの前でしばらく動けなかったんだよ!」
ベラルーシは声を出して笑い出す。
「えっ、マジですか! それ、絶対面白すぎる!」
ロシアは、ただただ顔が真っ赤になり、手で顔を覆った。
「お前、絶対今、盛ってるだろ!?」
フィンランドは、全く気にする様子もなく、どんどん話を続けた。
「さらにだよ? お化け屋敷行った時、ロシアが泣き叫んで、俺にしがみついてきたんだよ。」
ベラルーシはもう声を上げて笑っている。
「うっわ、それヤバい! 兄さん、お化け屋敷で泣き叫ぶの!?」
ロシアは完全に顔を真っ赤にし、地面を見つめながら、どこかに消えたい気分だろう。
「フィンランド! いい加減にしろ!」
フィンランドは目をキラキラさせながら、さらに爆弾発言。
「で、俺、ロシアに抱きつかれたんだよ。『助けて!』って叫びながら、めっちゃギュウってしてきたんだ。」
ベラルーシはもう大爆笑。
「えぇぇぇぇぇぇぇ!!! 抱きつくとか、めっちゃ面白いじゃないですか!」
ロシアはどうしようもなく顔を真っ赤にして、ついに立ち上がった。
「もう、フィンランド! いい加減にしろ! 俺の恥をさらすなって言ってんだろ!!!」
フィンランドは、平然とした顔で肩をすくめながら言う。
「でも、ロシア、あれは本当に面白かったんだよ。ほら、みんなの前で転んで、あとお化け屋敷で泣いて、俺にギュウってしがみついて……ほんと、最高だったよ。」
ベラルーシは涙を流しながら笑い続ける。
「いやー、なんでそんなことを、今、聞けるんですか! 兄さん、すごいです……!」
ロシアは顔を真っ赤にし、腕を組んで立ち尽くしていた。
完全に暴露された上に、フィンランドの悪気ない暴露に対して何も言い返せないロシア。
フィンランドは気にすることなく、最後にこう言った。
「でもさ、ロシア、面白いとこあるじゃん。みんな、あんな恥ずかしいことされて、笑わずにいられないよ!」
ロシアは、少しだけ顔を赤くしながら、フィンランドの言葉にどうにか反応しようとする。
「…お前、もうちょっと加減しろよな。」
でもその言葉にベラルーシは、さらに爆笑を繰り返す。
「あはは、でも兄さん、ちょっと可愛いところもあるじゃないですか!」
ロシアは、完全に絶句し、その場に崩れ落ちた。
「本当にもう、お前らは……!」
フィンランドが口を開く
『そういえば今日エストニアも来るよ?ベラルーシちゃんここで告白しなよ!俺らはどくから!』
そう言ってロシア、フィンランドはささっと逃げる。
そしてピンポーンとインターホンがなる。
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