テラーノベル
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“たっくん、今何しとん?”
通知音が鳴って、スマホを見るとリュウキからのLINEが入っていた。
思わずソファーから身体を起こす。
自分でも口角が上がっているのを感じながら、文字を打ち込んだ。
“何もしてない、暇だよ”
暇な事をアピールした返事を送信すると、すぐに鳴る通知音。
“まじ?!ドライブ連れてってよ”
「まじか、っ」
嬉しさが自然と声に出る。
“いいよ、迎えに行くね”
そう返信して、急いで準備をして家を出た。
***
「はーい」
「来たよ、降りてきて」
「今行く!」
リュウキの家に着いて、電話をかけるとマンションから出てくる影が2人。
…は?2人、?
「たっくんまじでありがと!セイちゃんとドライブしたくね?って話になってさー」
「いやほんまにありがとう!たっくん」
楽しげに話すリュウキとセイト。
「あ、セイトもいたんだ?」
「えっ?お前言うてなかったん?」
「あ!ごめん(笑)まぁセイちゃんやからええやん」
そう何の悪気もなく言い放つ。
俺が来る前は2人でいたのかよ、ただのドライブ要員かよ、と内心ではチクチク攻撃しながらも、「俺助手席がいい!」と嬉しそうに助手席に乗ったリュウキが可愛くて、それに免じて許してやるかと2人を車に乗せて出発した。
***
「なーなー、どこ行く?」
「夜やからなぁ、夜景とかええんちゃう?」
「え、セイちゃんそれええやん!大人っぽい!!」
「別に大人っぽくはないだろ(笑)」
“大人っぽい”発言に笑いながらも、リュウキやなー、と微笑ましくなる。
「たっくん、ええとこ知ってそ〜」
「絶対知っとるやろ?」
「ん〜、夜景かー、え、俺が決めていいの?」
「うわっ、やっぱ知ってるやんけ、えろ。」
「なんでだよ(笑)」
「誰と行ってんねん、も〜(笑)」
セイトにそう突っ込まれて、別に誰でもええやろ、と適当に返事をする。
「…え、そういう感じ、?」
「ん?」
「そういう人おるってこと?」
リュウキが少し大人しくなって、そう聞いてくる。
「え、?」
「あ、なぁ、ちょっとコンビニ寄ってもええ?」
聞き返そうとするも、セイトとタイミングが被り、そのまま会話は流れていった。
コンビニについて、トイレ!とセイトが急いで車を降りていく。
「…ねぇ、たっくん」
「ん?」
「…さっきのさ、」
「さっきの?」
「さっきの話。そういう人、おるん?」
「…なんで?」
「気になるけん」
「なんで気になるの?」
「…っ、い、言わないけんの?」
少し焦った顔のリュウキ。
「リュウキが聞いてきたんでしょ?(笑)」
「いや、まぁそうやけど…いいけん教えてや!」
「いないよ?今は」
「い、今は…?あぁ、はいはい…っ、」
曇った表情をしながら、拗ねたような声を出す。次の言葉を発しようと口を開いたとき、ガチャっ、とドアが開く音がした。
「ごめんお待たせ!はい、」
セイトが戻ってきて、2人分の飲み物を差し出してくる。
「え、いいん?!セイちゃんサンキュー!」
「おー、ありがとう、」
パッ、といつものリュウキに戻り、気になりつつも再び出発した。
***
「おー!やばっ!!めっちゃ綺麗やん!!!」
車を停めて、少し高いところに登ると綺麗な夜景が広がっていた。
目をキラキラさせて喜ぶリュウキを眺めて、可愛いな、と思わず顔がニヤける。
「これはやばいわ、ちょ、俺写真撮ってグループラインに上げるわ!」
そう言って興奮気味に スマホを出すセイト。
その瞬間、「やべっ!!!!」と大声を出した。
「え?なに、セイちゃんどうしたん?」
「今日家にカイリュウ来る言うてたん忘れてた…とりあえず電話してくるわ…!」
カイリュウから連絡が入っていて思い出したのか、スマホを耳にあてながら向こうに歩いていく。
「あいつアホやん(笑)」
「まじで仲良いな、(笑)」
リュウキと笑いながら、そんな会話をする。
「セイト、送ってった方がいいなこれ」
「え、でも着いたばっかやん」
「んー、また連れてきてあげるよ」
「まじ?…2人で、?」
「2人がいいの?(笑)」
確かめるように聞くと、いや、別にどっちでもいーけど!と照れた時にする表情を見せた。
戻ってきたセイトが少し焦った顔をしているのを見て、声を掛ける。
「セイト、送ってくよ。」
「…まじ?たっくんごめん!ほんまにありがとう!!リュウキもごめん、!!」
「ええよええよ、飲み物くれたし」
「そこ?(笑)」
「そこやろ(笑)」
2人が名残惜しそうに写真を撮った後、セイトの家に向かった。
***
セイトを送り届けた後、リュウキと行き先を話し合いながらしばらく車を走らせた。
「…海行く?」
「えっ?海っ?冬なのに?」
「いいやん、冬の海」
「…まぁ確かにアリか、ちょっとかっけぇし」
「カッコよくはないだろ(笑)」
「え、なんかあえての冬で、しかも夜に行くんちょっとカッコええやん(笑)」
「全部基準それかよ(笑)」
さすがやな、と笑いながらここから1番近い海を行先に設定した。
***
「…静かやなー、、」
海に着いて、車を停めて砂浜を歩く。
波の音しかしないことに、リュウキがそう呟いた。
地面に腰を下ろすと、目の前に広がる海。
「なんかさぁ、ちょっと怖くない?」
「そう?…かっけぇんじゃないの?(笑)」
「いや、思ったよりかも(笑)寒いし(笑)」
「こっちおいでよ」
リュウキの腰を引き寄せる。
ぴったりと身体が引っ付く。
「…っ、え、近ない、?」
「寒いんでしょ?」
「や、そうやけど…っ、い、いややっぱ近いって、!」
そう言って身を引くリュウキ。
「何照れてんの?(笑)」
「て、照れてないわっ、!っ、へっくしっ、!」
「……車戻るか(笑)」
リュウキのくしゃみで、風邪を引く前に戻ろうと車内に移動した。
「…あったけぇ〜…」
車に戻って、一息つく。
「…なんかさぁ、」
「ん?」
「たっくんって、絶対モテるやん」
「なに急に(笑)」
「夜景って言ったらすぐ行けるし、冬に海とか言い出すし」
「それってモテんの?(笑)」
「…今は、とか言うし、」
「……気にしてんだ、?」
リュウキの方を見ると、少し目が合った後、目を逸らした。
「…リュウキはモテないかもね」
「はぁっ?!失礼やろっ!」
「他の奴と2人でいんのに俺呼び出すし、気になるのに聞けないし、距離近くなると照れて離れるし?」
「っ…な、え、?/」
「……俺がそういう目で見てるの、全然気付かんし、?」
「…っ、え、、どういうこと、、っ」
見つめると、キョトン顔。
近づいて、リュウキの前に手を出すと、少しビクッと反応した。
そのまま手を下ろして、助手席のシートを倒す。
「っえ?/なにっ、はっ?!なになになに…っ!/」
「いい加減気づいたでしょ?(笑)」
リュウキに覆い被さると、途端に顔が真っ赤になる。
「はっ?!まって、なにっ?!//ちょっ、わからんわからん!!//」
パニックになったのか、顔を手で覆い隠す。
「…じゃあ教えてあげる、」
「え、っ、…!ん、!///」
リュウキの手首を掴んで、キスをした。
ちゅっ、と何度か重ねると、ジタバタしだすリュウキ。
「っ、ん、んんっ、!//は、ふっ、ぁ…、!」
ペロッ、と唇を舐めた瞬間に空いた隙を突いて舌を絡めると、バンバンと俺の身体を叩いた。
ちょっとやりすぎたか、と思いながら身体を離すと、一生懸命息を整えるリュウキ。
「はぁ…っ、はぁっ、//なにっ、今の…っ、/」
「…っえ、?まだ気付かない?(笑)」
「いやさすがに気付くやろっ!//、いきなりキスとか、ずるいやん…っ、!」
「なんかもう、お互い回りくどいから、いいかなって…」
「良くないわっ!//ちゃんと告ってからやろっ!!//」
「じゃあ告っていい?」
「えっ、、?/」
「俺、リュウキの事好きだから、付き合ってほしい」
「……っ、///そ、んな急に言わんでよ…っ」
「リュウキが言ったんじゃん(笑)」
「いやっ…もうっ…頭回らんってぇ……っ/」
「回してよ、返事は、?」
「えっ、ちょ、考えさしてよっ、!」
「はっ?どんだけ振り回すねん」
「えぇ…っ、振り回してないやろ…っ!」
「ドライブ誘っといて、他の奴連れてきて?なのに気のあるような事言って?そのくせ近づくと離れといて?」
「あっ…あぁもうっ、!ごめんっ、ごめんって…っ、!//俺だって恥ずかしかったんよ、2人で行こって言えんくて、セイちゃんに行こって話して…っ、そしたらなんか他にそういう人おるみたいなこと言うしっ!今はっ、とか言うしさぁ!!//」
「…”今は”ってのは、リュウキがそのうちそういう人になってくれたらいいなって思って言ったんだよ、匂わせだよ、わかれよ!」
「わっ、わかるわけないやん!//」
「やっぱモテないわ。(笑)」
「いいもん、たっくんにモテたらそれでいいけん、」
「…っ、/// まじでタラシだわ、、で、返事は、?」
「…俺も、好き」
「//…はい、よく言えました。」
「よしよしすんな…っ、/」
「嬉しいくせに(笑)」
いつもの空気の中に少しだけ熱が加わり、 暖房はガンガンについていたのに「寒いね」と嘘をついて、それからそれを口実にして、お互いに体温を求め合った。
コメント
7件
探りながら拗ねたり、くるくると表情がかわるところ🐿️が本当に可愛すぎるし、最後どんどん距離を詰めてくる🍓さんの大人な感じもたまらなくて……助手席のシート倒すところからもうドッキドキでした// ありがとうございました
好きです……
めッッッッッッッちゃ可愛すぎてどタイプすぎます!!!!
4,697
𖤐·̩͙
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