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「待ってってば!」
「なんでしょう?言い訳ですか?」
僕をベットに押し倒してルリは言う。
「何を考えていたのですか?
今なら言い訳も聞いて差し上げますよ?」
「違う、僕は…あの..その….」
恥ずかしい、本人の前で
実はあなたのこと考えてたの
なんて、死んでも言えない。
「なんです?黙りこんで、そんなに言いたくないならいいですよ」
「まって、言う…言うから…」
あぁ、言ってしまった。本人の前で…公開処刑とはこの事だろう…
「実は…」
「実は?」
「あなたの..ルリのことを考えてたんだ…」
「…….?」
そんな、鳩が豆鉄砲くらったみたいな、宇宙猫みたいな顔するほどのことか…?
でも、ちょっと面白い…。
「あっ、あのなんと?もう一度よろしいですか?」
「だから、ルリのこと…考えてたの!」
もう、何度も言わせないでよ…。
なんでだろう、顔が熱い…///
「…わかりました、すみません
私の早とちりだったみたいです」
そんな、ピカピカ笑顔で言わないで。眩し過ぎて許すしかなくなるぅ。
「わかった?これからはしっかり話、聞くんだよ?」
「はい、わかりました」
うんうん、わかったみたいで良かった。
その前に…
「ねぇ、早く着替えさせて?」
「すみません、忘れていました」
てへっ、っとしそうな笑顔でいっても許さないからな!
手で頭をコツンとしてもダメだ!
「全く、着替えで疲れるとは何事だ….」
「ほらほら坊っちゃん、剣の先生、ホリック·バーデンさんですよ」
この人が、確か攻略対象の一人だったような…。
「よろしくお願いします、バーデン先生」
「よろしくお願いします、マラリ様」
うん、いい笑顔だ。第一印象は、優しく、礼儀正しい人だな。見た目は桃色の髪は少し長く、後ろで小さく結んでいる。
赤の瞳は主張が激しいが、全体で見るとそうでもない。それは、彼のパーツと位置がそうさせているのだろう。
「しかし、先生はお顔が整っていらっしゃいますね」
「マラリ様?後ろのルリ様が怖いので口説かないでいただけますか?」
「えっ?」
そう振り替えると後ろには紫のオーラを放ったルリがいる。
「る、るり?どうしたの…そんなに怒って」
「はい、別に怒ってませんよ」
きっと、文字に起こしたら、シンプルすぎて怒っていると気づけなさそうだ。それぐらい、怖い。
「ほらつ、ルリも一緒、やろ?」
「えぇ、いいですよ
私もそのカッコいいバーデンさんに教えてもらいます」
なんか対抗心燃やしてる?
こうして僕の剣を磨く練習が日課になるまでに何日かかっただろうか。