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事務所 会議室
マネージャーが真剣な顔。
「目黒さん、正式オファーが来てます」
差し出された資料。
主催は総合格闘技団体
RIZIN
会場は
さいたまスーパーアリーナ
特別ワンマッチ。
“アイドル目黒、電撃参戦?”
メンバーざわつく。
💛「え、ガチ?」
💙「視聴率えぐいぞ」
💜「話題性は爆発やな」
🖤は資料を静かに閉じる。
表情は読めない。
夜。
トレーニングルーム。
サンドバッグを叩く音。
重い。
速い。
迷いが混ざってる。
🧡がドア越しに見る。
「…やりたいん?」
🖤止まる。
汗が落ちる。
「正直」
一拍。
「怖い」
🧡の目が揺れる。
「リング立つの?」
🖤首を振る。
「違う」
低く。
「リングに立ったら、勝ちたくなる」
沈黙。
「勝つために全部削る」
呼吸が荒い。
「今は、守るものある」
翌日、事務所。
主催側とのオンライン会議。
担当者。
「ファンも盛り上がります。男らしさの証明にも」
🖤静かに聞く。
そして。
「証明は必要ないです」
会議室が静まる。
「俺はもう、戦う場所変えたんで」
はっきり。
「今はリングじゃない」
一拍。
「ステージです」
担当者が食い下がる。
「ギャラも相当です」
🖤微動だにしない。
「金で戻るなら、とっくに戻ってます」
通話終了。
マネージャーが聞く。
「本当にいいんですか?」
🖤即答。
「いいです」
夜。
🧡がぽつり。
「未練ないん?」
🖤少し考える。
「ある」
正直。
「でも」
視線を合わせる。
「勝つより、失いたくない」
数日後。
ニュース。
《目黒蓮、RIZIN参戦オファーを辞退「戦う場所はステージ」》
SNS爆発。
《断るのかっこよすぎ》
《守る覚悟が本物》
《戦わない強さ》
《リングよりステージ選ぶ男》
コメンテーター。
「若さや名声に流されない判断ですね」
「本当に守るものがある人の決断」
楽屋。
💙「断る方がカッケェのずる」
💛「伝説やん」
💜「株また上がったな」
🧡が静かに言う。
「めめ」
「ん?」
「ありがとう」
🖤少し笑う。
「俺は」
一拍。
「殴るより、歌うほうが向いてる」
ステージライト。
歓声。
リングではなく、マイクを握る。
守るために強くなった男は、
戦わない選択で、さらに強くなった。