テラーノベル
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黄色い花を買った
いつものお花屋さん
一際、目に付いて思わずそれを頂いた
花の名前はミモザ
かわいいなぁって思って決めた
黄色くてふわふわしてる
なんかステージの俺みたいだなぁ
2倫だけ買って店を出た
店員さんが花言葉は
友情、感謝、なんですよ
って言われてなんか恥ずかしくなった
偶然手に取った花がそれなら、そうなんだろう
見た目が俺っぽいって思っただけなんだけど
鼻をかすめるミモザはとてもいい香りで、つい微笑んでしまう
花を持って歩くのは少し目立つようで
かわいいー!好きな人にあげるのかな?
周りの声が聞こえちゃった
いつもなら袋に入れてもらうんだけど
なんか今日は違ったの
てか、いや、人にあげるならもっと大きい花束にするし!
家用だし!なにそれ!
花は人にあげるみたいな!?
そっか…そうかも…
なんか俺がおかしいのかも
花って人に渡すものなのかも
いるかな?勇斗…
いや、いらんな、困るだけだ
あいつはもっとキレイな花束沢山もらってるよな…
歩いていた街の影が濃くなって
夕暮れの物悲しい空気に押しつぶされそうになった
手にしていたミモザがセピアな色合いになった
「俺みたいじゃん」
なんでそう思ったのか、なんでそう口にしたのかわからない
ただ、いきなり寂しくなった
日が暮れてきた
家路を急ぐでもなく
ゆっくりでもない
ただ歩く
まだ待ち合わせまで時間あるし
家に着いたら連絡すればいいか
今日は初めて勇斗が俺の家に来る
少し風に震えた
#3080
みもも
31
#吉田仁人
ゆ。
764
ゆ。
4,818
コメント
11件
あー、やばい キャパ越え寸前だ。 塩﨑サイレンになるかもしれない
ミモザの黄色、めちゃくちゃ沁みました…。ふわふわした花を「ステージの俺みたい」って重ねるところとか、花言葉に照れてる感じとか、主人公の脆さと優しさが一気に詰まってて。夕暮れのセピアになってく街の描写、心がギュッてなりました。勇斗くんにあげようか迷って「いや、いらんな」って自分で閉じちゃうのも…もどかしいけど可愛い。2話目でここまで引き込まれるのすごいです。続き、読ませてください🤍