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日光に照らされ心地よい風を体で感じ ふと横を向くと桜が舞っているそんなこれ以上ない程入学式にピッタリな日
俺は豪華な装飾をされた黄金の門の横に立っている武骨な銀の門に向けて歩みを進めついにその門をくぐる
おうりつきせいがくえんアルカンディアか
“王立貴聖学園騎士科”の新入生として……
まず目に入るのは同じ制服を着た者達そして彼らが身につけている剣…それは統一された物では 無く各々によって異なっている鞘に彫られた彫刻や戦闘や訓練によって付いた傷 装飾された魔石でその者の力量や家の地位などがある程度見識を付けることができ、その行為に熱中していた そんな時だった ズッダンッ! 少し前方に人だかりができており覗くと水色の髪色をした女と
金髪を後ろで縛っているキリッとした顔立ちの男が殴り合っていた周りは野次と争いを止めようとする声が半々で分かれている
殴り合っている彼らは一見怒りで我を忘れているような雰囲気を受けるが剣を使わず殴り合いをしているところを見るに
“許可された時を除き抜刀した場合即退学とする”
と言う違反者一発アウトの校則の事は覚えているのだろう ズゴン! 強烈なアッパーカットを受けた赤髪がこちらに向かって飛んでくるそれを受け止め金髪の男が追い打ちをしようと、飛んでくる拳を止め
「コイツはもう気絶している何があったかは分からないがもう、勝負はついただろ?それにこれ以上騒ぐと学校が動くかもしれない入学早々問題を起こしたらやばいだろ?許してやってくれ」
と語りかける男は一回深呼吸をし
「そうだな、問題を起こすのは不味い止めてくれて助かったよ、彼女が起きたら代わりに謝っておいてくれ」
納得できない部分はあるんだろうが殺気が消えた
「分かった」
これ以上の事態の悪化は無さそうだ
「それはそうと腕を離してはくれないかな?少々痛くてね…」
「あっ、すまん少し力を入れすぎた」
男はそう言うと思い出したかのような素振りを見せ名乗った
「すまない名乗るのが遅れた私は
“クリス・ヴァレッタ”だ君は?」
しんぐうじそら
「俺は”神宮司天”と言います」
「神宮司君だね覚えた、君には貸しがある困ったらいつでも頼ってくれ」
「ありがとう、じゃあ俺はそろそろコイツを医務室に運ばなくちゃいけないから」
「すまない、本来は私がするべきなんだろうが彼女は嫌がるだろうし本当にすまない」
俺は気にするなと返事をし気絶している女を背負い入学案内所に書かれてある地図を頼りに医務室を目指す ガララ 扉を開くと中には 若い白衣姿の女性が椅子に座っていた
「あら、どうしたの?」
「彼女が意識を失っていて運んできました」
「喧嘩かしら?そこのベットに寝かせておいてもらえる?」
彼女の通り背負っていた女をベッドに寝かせ布団をかける
のうしんとう
「見たところ軽い脳震盪だから心配しないで、すぐに起きるわよ、それにあなた新入生でしょ? 早くクラス分けの表見て教室に行きなさいな」
「そうですね、そうしますありがとうございました」俺はそう言い医務室を後にしたのだった