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#吉田仁人
ゆ。
812
#死ネタ
ちゃき
1,532
「説明しろ。」
初めて見る勇斗の表情に、喉の奥が張り付いたみたいに言葉が出なくなる。
「…ッ」
「言い訳すら出てこねぇんだ?」
勇斗の大きな手に掴まれた腕がみしりと嫌な音をたてる。痛い。
勘違いだ。ちゃんと弁明して、安心させてあげないと。
睨みつけるような表情で隠した今にも泣き出しそうな、傷付いた顔を和らげたい。
大切な人には笑っていてほしい。メディア向けのぎこちない顔も、俺らとバカやってる時の大口開けた顔も、ふと目が合った時に零れる穏やかな顔も。勇斗には笑顔がよく似合うから。
泣かないで。そう言いたいのに自慢の喉は、肺は、相変わらずカサついた空気を吐き出すだけで。
組み敷かれた身体は言うことを聞かない。
勇斗の大きな手でまとめあげられた両手はいとも簡単に頭の上で拘束される。
勇斗は俺の足を割さいて身体を滑り込ませるとあいた片手で器用にシャツのボタンを外し始める。
服を脱がされ始めてもなお何も言わず見つめてくるだけの俺に痺れを切らしたのか手早く開けていたボタンを諦め、力任せにシャツを引き裂く。
あぁ、お気に入りだったのに。
「ねぇ、お願いだからさ…ッ俺だけを見てよ、仁人…。」
怒りに隠した本音がこぼれ落ちると同時に薄く張った涙の膜が俯いた拍子に降り注ぐ。
暖かな雫が頬を滑ると固まっていた身体が動き出す。
「…ッ、ごめ、ん。ちがう。勇斗、勘違いしてる。」
「ちがう。勘違いなんかじゃない。だって俺見たもん。」
「だから違うんだって。本当にあのスタッフさんとは何もなくて…」
「何もないのにキスなんてしねぇだろ!!」
そう叫ぶとこれ以上は聞きたくないとばかりに荒々しく唇を重ねる。
反論しようと薄く口を開けるとたった一音すら出させるまいとその隙間を勇斗の熱い舌が埋める。
「はッ…、ん、ふぅ…ッ」
逃がさないとばかりに鋭く光る瞳を負けじと至近距離で睨み返す。
勇斗の匂いが充満する勇斗の寝室、勇斗のベッドの上で口いっぱいに勇斗の味を感じながら勇斗の体温に包まれる。
いつもなら甘く、幸せいっぱいの空間が腹立たしく感じる。
お前、俺の事信じてねぇのかよ。
虚しい。あれだけ愛してると言ってくれたのに。本当に何もないのに。お前は弁明の余地すらくれねぇのかよ。
至近距離の睨み合いと文字通りの白熱した舌戦に気を取られ、穿いていたゆったりとしたシルエットのスウェットパンツとボクサーパンツが剥ぎ取られていた事に気が付かなかった。
「はやとッ、まって!話を…ッん」
話す余地を与えない程のキスの雨に息が苦しくなる。酸欠からボーッとする頭からは反論しようと用意した言葉達がバラバラに霧散していく。
キスをしたまま勇斗のデニムに巻かれていた柔らかな革素材の上質なベルトが俺の両手を拘束する。勇斗は名残惜しそうに一度唇を離すとそのままベッドボードに固定され身動きが取れなくなった俺の片足を立て秘部を晒し、定位置にあるローションを手に取る。
こんな時でもちゃんと温めてくれるところにキュンとする。そんな場合じゃねぇのに。
息も絶え絶えな俺を差し置いて人肌に温まったローションを塗り込むように中指を挿し入れぐるりと回す。緩く抜き挿しして具合を確かめると受け入れ慣れたそこはいとも簡単に2本目を咥え込む。
「ここは許してねぇ?俺だけ?」
お前、怒ってたんじゃねぇの?
今にも泣き出しそうな顔のまま震える声で尋ねてくる勇斗に、頷くことしかできない己の体力の無さを恨む。
その返答にいくらか気分を良くした勇斗が3本目をゆっくりと押し込む。腸壁を撫でるように優しく数回往復すると勇斗の長く骨ばった指が腹の内側にあるしこりを掠める。
同時にびくりと跳ねる身体にぎゅっと目を瞑り、歯を食いしばって耐える。
「ここ、初めて触ったのは誰?」
「こんなに敏感に育てたのは誰?」
「今仁人を抱いているのは、誰?」
中を丁寧に慣らしながら矢継ぎ早に問うてくる勇斗に
あ。これ嫉妬か。なんて今更すぎる感想が浮かぶ。
広げる動きと、そっちから聞いてきたくせに話そうとするたび快楽で黙らせる動きでついに4本目が挿れられる。
腸壁をゆびで引っ掛けながらずるずると抜き出される。指の形にぽっかりとあいた隙間に0.01ミリを纏った勇斗のものがゆっくりと埋められていく。
「仁人のここは俺だけのものでしょ?俺だけが仁人の中に入っていいでしょ?ねぇ、頼むから…、今この瞬間だけは俺だけの仁人でいてよ…ッ」
「あ”ッ…ん、う…っ」
そうだよ。お前だけだよ。今だけじゃないよ。ずっと、お前だけの俺だよ。
でも、答えられるわけねぇだろ。
こういった行為はそこそこの回数を重ねてきた。とはいえ規格外のサイズである勇斗のものを受け入れるのは毎度骨が折れる。
本来受け入れるべき場所ではないところに無理やり押し込んでいるのだから無理はない。勇斗の太い指が4本分。それでも足りないほどの質量がゆっくりとゆっくりと俺の中に入ってくる。
何度経験してもこの瞬間だけは慣れない。勇斗もそれを分かっているから怒っているこの状況でも慣らす行為と挿れる時の慎重さは変わらない。
俺の事、本当に好きなんだよな。
だからこそ弁明させてほしい。勇斗が思っていることは何一つとして起こっていない。あの日あの時、勇斗が目撃したのは恋人と他の男のキスシーンなんて月9みたいな場面ではなく、ただ俺のほっぺについたまつ毛をスタッフさんが取ってくれていただけなのだ。
しょうもない!!
たった一言「まつ毛取ってもらっただけ」とだけ言わせてくれればいいものを。この体力ゴリラは都合の悪い事は聞きたくないと耳を塞ぎそっぽを向き拗ね散らかしていやがる。
めんどくせぇな!!
なにシリアスな感じ出してんだよ。勘違いだっつーの!それもド級にしょうもねぇ。こんな事で泣くなよ。
いや。こんな事で泣かせんなよ、俺。
「だい、じょ…ぶ、はやと…ッ、だいじょ、ぶ…だか、ら…ッぁ」
「じん…、ッ」
「すき、だよ…っは、はやと、ッすき」
一瞬、目を見開いた勇斗が残り数センチを一気に押し込む。
「だったら!なんで他のやつとキスなんてしてんだよ!俺のことが好きなら浮気なんてすんじゃねぇよ!!」
ばちゅっばちゅっと肌と肌がぶつかり合いローションが泡立つ音が響く。
「あ”ッ!?あ、ぐっ…んぁッ!はや、とッうぁっ…ッまっ、!」
「俺だけの仁人なんだろ!なぁ!」
勇斗の必死な叫びと共にかさの張った亀頭が仁人の前立腺を抉るように押し潰す。そのままマーキングするようにぐりぐりと先端で結腸口を捏ねると声にならない叫び声をあげながら拘束された上半身を仰け反らせ足をガクガクと痙攣させる。
「あ”ぁあ〜ッ!は、ッまっでッ!はやとッぉ”っいッ!イくッイくッはや、だめッッ!あッ、や…ッいッ〜〜ッ!!」
ガクガクと揺さぶられながら腰を仰け反らせ絶頂を迎える。勃ちきった仁人の陰茎からはドロドロの精液が押し出されるようにゆっくりとこぼれ落ちる。陰茎に伝う仁人の精液を塗り込むように握るとそのまま勢いよく上下に擦りあげる。
「あ”ぁッ!?やめ、ッんぉ”♡はやとッや、あ”ぁあッ!おか、ッおかしく、なるッ!んぁッ、やめ、…やらぁッ!」
ぐちゅぐちゅと粘着質な水音をたてながら責め立てられ暴力と言っていいほどの快楽に翻弄され、仁人の視界はどんどんと真っ白に塗りつぶされていく。
もう、弁明できるほどの余裕なんてなかった。
「あ”ッあっ…ッあぁあ〜〜ッ!いくッまた、いッ〜〜〜ッ!!」
何度目かの射精でついにへちゃりと完全に萎えてしまった仁人の陰茎をなおも責め立てながら後孔をいきり立ったぺニスで蹂躙する。
「俺だけの仁人ッ、俺だけの…ッ愛してるよ、仁人ッ!」
「うぅうっ♡ っや、っぁ゛♡ だめ、……っ♡ っあ♡ あっぁ゛ッ♡ああッ、あーー♡」
もう仁人には何も聞こえていない。独りよがりのセックスに溺れる勇斗を止める人はいなかった。
規格外のぺニスに擦られ続けた仁人の後孔は赤く腫れ、痛いほどにいたぶられた陰茎は仁人が吐き出した精液にまみれ、赤い陰茎と白い精液のコントラストが鈍く光る。
ガクガクと震える両足と反り返った背中が仁人に降りかかる快楽の凶暴性を物語る。拘束された両手首は赤く擦り切れ、伸びてしまった上質なベルトへ明日には見るも無惨な姿になるだろう。
いつしか涙の代わりに降り注ぐようになった汗は互いに混ざり合い勇斗の寝室に2人の匂いが充満する。
暴力的な快楽に気を飛ばした仁人と強い独占欲を叩きつける勇斗の2人だけの空間。
泣き叫ぶような嬌声をあげる仁人に興奮と、満たされていく独占欲からくる優越感で勇斗の腰の動きはどんどんヒートアップしていく。
「ィ゛いっ♡ あ゛っ、や゛めっ♡ はやとッ!やだッ、おれ…ッおがじぐなるッッ♡ ァ゛あっ♡ あぁああ゛〜〜ッ♡♡♡」
「おかしくなれよ!俺のことだけ考えてダメになれよッ!」
何度目かも分からない絶頂を迎えた仁人の陰茎からはもはやサラサラで透明になった精液がちょろちょろと吐き出される。
そのたびに勇斗のぺニスに絡み付くようにうねうねと締め付ける仁人の媚肉に歯を食いしばって耐える。
俺だけを見て、俺だけを愛して、俺だけの仁人でいて。
スタジオで大口を開けて笑う仁人が好き。スタッフさんへの感謝を忘れず一人一人に丁寧に頭を下げる仁人が好き。メンバーが大好きでメンバーに愛される仁人が好き。リーダーとしてM!LKの事を一番に考えてみんなで楽しく活動できるように頑張る仁人が好き。努力家で歌もダンスも一切手を抜かず、恥ずかしくても本気でやりきる仁人が好き。ステージ上で楽しそうに歌って踊って輝く仁人が好き。アイドルとしてみんなに愛される仁人が、好き。
そんな相反する気持ちを抱えながら付き合ってきた。
どっちも本当の勇斗で、どっちも本心だった。
だからこそ、許せなかった。
みんなに見せる仁人と俺だけが見れる仁人。この明確な差が相反する気持ちを保つ唯一の線引きだった。それが崩れてしまう恐怖に、気が付けば仁人を組み敷いて暴いていた。
ふと、我に返るとそこには涙と鼻水と涎でぐちゃぐちゃになった綺麗な顔と、赤く腫れ上がった性器と後孔、縛り上げた両腕は真っ赤になって血を滲ませていた。
ひくひくと身体を震わせ、なおも引かない絶頂に小さく喘ぐ仁人に血の気が引いた。
「あ、…ッごめ、じん、…ッ仁人!」
「は、…ッ、やっ、と…冷静に、っなったか…ばかやろう…ッ」
息も絶え絶えになりながら、ぐちゃぐちゃの顔のまま片方の口角をあげ笑う仁人に罪悪感が膨れ上がった。
「ごめん!仁人、本当にごめん!おれ、どうかしてた…ッ」
「いや、…はぁッ、もとはと、いえば…ッはぁ…、勘違い、させるような…こと、ッした…はぁ…ッ」
「ごめん、しんどいよな。水持ってくるから。ちゃんと話聞くから。ちょっと待ってて。」
なおも膨張したままのぺニスを引き抜くと張り出した亀頭が仁人のいたぶられつづけ腫れ上がった前立腺を引っ掻く。
「あッ!?♡♡」
「ごめん!!本当にわざとじゃない!!」
「〜ッてるから早く水とってこい!!」
勃起したままのぺニスを無理やりボクサーパンツに押し込んでバタバタとキッチンへ向かうと冷蔵庫に常備してある飲料水を引っ掴んで駆け足で寝室へと戻る。
「ごめんお待たせ!座れるか…?」
「…ん”。」
ガラガラの声に明日のスケジュールを思い出す。雑誌撮影に柔太朗との動画撮影、次に撮るYouTubeの企画会議、空き時間に作曲か…ギリいけるか。
先程の仕打ちとは打って変わって甲斐甲斐しく世話を焼く勇斗に不覚にも笑ってしまう。
背中に回された手が優しく身体を起こす。そのまま肩を抱き自身にもたれかからせるとペットボトルの蓋を開け手渡す。
ごくごくと音を立て一気に飲み干すとカラカラに渇いた喉と身体に染み渡る。
「ぷはっ!あ”〜ッ!染みる!」
「おっさんかよ…。いや、ごめん。俺のせいだよな。」
「そーだぞ。喉こんなガラッガラになっちゃってさ、俺明日柔太朗になんて説明すりゃいいんだよ。」
唇を尖らせ不満げに文句を垂れる仁人にしょぼくれた勇斗はどんどんと小さくなっていく。
「で?落ち着いた?なら話聞いてくれんでしょ?」
「はい…。落ち着きました。ちゃんと聞きます…。」
項垂れたままの勇斗に痛む腰を庇いながらも向かい合う。
両頬を挟み、無理やり正面を向かせると潤んだ瞳を真っ直ぐに見据える。
「ほっぺについたまつ毛を取ってもらってたの。」
ずっと言おうとしたクソしょうもない事実。
たった一言。これだけを言うために俺の喉と腰とケツの穴は犠牲になった。ちんこ、これもう勃たなくなってもおかしくねえな。
目を見開いて固まる勇斗に追い打ちをかけるように続ける。
「あのスタッフさん、既婚者。先月お子さん産まれたんだって。」
勇斗くんの勘違い。ダセェなお前。
手入れが行き届いてすべすべとした頬から手を離しデコピンをお見舞いしてやると頭を抱えて転がり周り始めた勇斗の奇声をバックに投げ捨てられた服を拾い集める。あ、お気に入りのシャツ…。
「ずっとは無理だけどさ、ベッドの中でだけはお前の仁ちゃんでいてやるから。」
そう言い残すと力の入らない足腰にムチを打ってバスルームへ逃げ込んだ。
不安症の君に俺ができる最大限の愛情表現。
コメント
3件
でぇぇぇややぁ⁉️ ニヤニヤ止まらないんですけど最高なんですけど。。⁉️ がちであのこういう嫉妬待ってました。佐野さんは吉田さんのことになると余裕なくなっちゃうし吉田さんはそんな佐野さんをちゃんとわかってて最高でした

コメント失礼致します。 最高でした、、、! 一気に読ませて頂きました。 まずは、作品を書いて頂き本当にありがとうございます。とても楽しみにしておりました。jnさんの事になると余裕がなくなる嫉妬snさんの描写がとても素敵でした。作品、本当に好きです。今からもう一度、2度と読み返します。 書いて頂いて本当にありがとうございました。
感想、めっちゃ熱かった……! 最初の「説明しろ」からの重い空気、一気に持ってかれたわ。でも、途中で勇斗の「俺だけを見て」って本音がポロッと出たところで、あ、拗らせてるけど愛が重いタイプか!ってなってニヤついた。 しかも真相がまつ毛問題ってオチ、ギャップに笑ったけど、その後の仁人の「ベッドの中だけはお前の仁ちゃんでいてやる」って台詞がめちゃくちゃズルい。信頼と愛情がちゃんと根底にあって、エロだけじゃなくキャラの関係性が好きだわ。 続きも絶対読む。