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#吉田仁人
ゆ。
812
#死ネタ
ちゃき
1,532
小学生の頃から知っている。もはや幼馴染と言っても差し支えないんじゃないだろうか。鹿児島と和歌山から夢を見て上京した少年ふたりが同じ日にオーディションを受け、同じ日に入所し、そして今同じグループにいる。
これは運命だ。うん、そうに違いない。
だからきっと惹かれあったのも当然で、ふたりが今愛し合っているのも当然の結末。
いや脳内お花畑か。初めての恋人ってこんなもんか。いたことないから知らんけど。
とはいえ普通の男女の恋愛ではないので俺達が踏めるステップはハグ、キス、…あとはまぁいわゆる抜きあいとか。
健康優良成人男性である俺と太智はそりゃ当たり前にそれ相応の性欲もあるわけで。ありがたいことにたくさんお仕事をいただけるようになった今、なかなかお互いのスケジュールも合わなくなって外で手を繋いでデートをしようもんなら指をさされたあげくSNSに上げられてしまうような現状。
そんな中でもなんとか時間を作ってお互いの家に行ってはコソコソと愛を確かめ合う日々。それはそれで別に満足はしている。俺も太智も元々インドア派だし。
そして今日もまた、2人とも午前はグループ仕事をこなし、午後からは別々のバラエティ番組の収録。俺はそのあと今進めている楽曲の打ち合わせとソロで呼んでもらった音楽番組のコメント撮りに合間の雑誌の取材、太智はもう一本収録を終えてからの帰宅予定だ。あいつもバラエティ相当頑張ってるもんな。
仕事が終われば今日は俺の家でお泊まりデートだ。
ここ最近は特に予定が合わず、太智が珍しく1日オフの日に限って木曜日だったり、俺がオフの日は太智が泊まりの海外ロケに向かう日だったり。とにかくタイミングが合わず太智不足だった。
太智もそう思ってくれてるのかな。そうだといいな。
付き合い始めてもうすぐ1年が経とうとしている。出会ってからはもう10年以上が経過している。それでも毎日太智への気持ちが溢れて止まらない。
太智の事が好き。ずっと一緒にいたい。もっと近くに感じたい。
などとごちゃごちゃこねくり回してはいるが、あけすけに言ってしまえば太智ともっとエロい事がしたい。
…なんだよ。正常な感覚だろ。好きな人とそういう事をしたいと思う気持ちは変じゃない。付き合いたての頃性行為を恥ずかしがって拒む俺に、太智が教えてくれた事だ。
でも太智は女の人じゃないから、俺を受け入れる器官なんて持ち合わせていない。抜きあいでも十分幸せだ。太智の可愛い顔も見られて、俺の手のひらひとつで太智を翻弄できる。気分がいい。
ベッドに向かいあわせに座って、触れ合うだけのキスから始める。そして1枚ずつゆっくり服を脱がせていく。
まあ太智の場合はTシャツとハーパンとパンツの3枚だけだからすぐなんだけど。生まれたままの姿になったら抱き締めあってお互いの体温を分け合う。ひとつに繋がれない俺達だからこそこうして隙間なくくっついて擬似的にもそれを味わいたい。それからまたキスをして、今度は太智が怖がらないように唇を柔く食んで、軽く下唇を舌で撫でて伺いを立ててから舌と舌を絡め合う。両手の指同士を絡めて隙間なく繋げたままお互いの味が混ざりあって分からなくなるまでキスをする。そして怖がらせないように優しく手の甲で太智の中心に触れる。びくりと震える太智の全身をあやすようにゆっくりとゆっくりと愛撫して、真っ白な肌に映える薄桃色の胸の頂きを時折親指で掠めると腰が揺れる。中心から涙を零す太智が快楽で潤んだ瞳で「もっと」と訴えてくる。
「仁人…ッ」
余裕のない掠れた声が腰を重たくする。可愛い可愛い俺の太智。小さい頃から変わらない顔と声変わりを経てもなお高いままの声。真っ白な肌に、鍛えられた肉体のアンバランスさが俺の脳をくらくらさせる。
「仁人ッ、もっと…♡」
軽く開いた唇の隙間から真っ赤な舌がちろりと覗く。美味しそう。
また、その熟れた果実を食べるように唇を合わせる。
今度は手のひらで包み込むように触れる。可愛い顔に似つかわず存外立派なそこは、俺の成人男性にしては小さめな手のひらじゃ溢れ出てしまうから両手で優しく。太智が零した涙でぐちゃぐちゃのそこは抵抗なく上下できる。ひくひくと腰を震わせ感じ入る太智は信じられないほど可愛くてずっと見ていたい。長いまつ毛に引っかかる涙もなんだか惜しくて目尻にキスをしてそのまま舐めとる。
「あっ…♡ん、ぅッ…!じん、ッきもち、えぇよ…ッ♡」
その言葉に堪えきれず自身を取り出して太智と重ね合わせると太智の滑りを塗り付け纏わせ、一緒に扱く。
「だいちッ、だいちッ…♡」
「ぅあッ♡じん、ッじんと…ッ♡きもち、んぁッ♡ぁっう…ッ♡」
口元を手の甲で押さえ付け、薄らと開いた目は俺達の中心に釘付けになっている。幼いままの顔が赤く上気し、まるで俺が悪い事をしているような感覚になる。
やがて吐き出された白濁は太智の綺麗に割れた真っ白な腹筋を薄く染め、太智の呼吸と余韻とともに震える。見上げれば赤く染った頬を伝う涙と垂れ下がった眉毛、はにかむような表情の太智と目が合う。可愛い。
でもここ最近はなんだか物足りない。
もっともっと太智を気持ちよくしてやりたい。もっともっと太智のえっちな顔が見たい。
そんな欲にまみれにまみれた気持ちから、パソコンを立ち上げると知識を得るためにネットの海へ飛び込んだ。
初めて知った。尻の穴を使えば男同士でもセックスってできるんだ!
これで太智の事をもっと気持ちよくさせてやれる。抜きあいだけであれだけ可愛い反応を見せてくれるんだからセックスなんてしてしまったらどれだけ可愛い太智を見られるんだろうか。
楽しみで仕方がない。
とはいえ好きな人に痛い思いも辛い思いも、ましてや今をときめくバラエティスター様に怪我なんて絶対にさせられない。
幸いな事に勉強は嫌いではない。むしろどちらかと言えば得意な方ではある。知識を得るのは純粋に楽しいしその後に得られるものがあるのも大きい。
知識を仕入れたならすぐに行動といきたいところだが大切な太智に万が一の事を起こしてしまったなら、きっと俺は俺を許せないだろう。念には念を、だ。実際に体験してみないことには分からないこともある。
俺はまず、自分の身体で試してみることにした。
ぬるりと指を引き抜く。尻の下に敷いておいたバスタオルでローションに塗れた指を雑に拭うと後始末のために立ち上がる。
実験開始から1ヶ月。俺の尻は自身の指を3本まで飲み込めるようになった。調べたところ、目安として指三本分。これが最低限ラインらしい。
アナルセックスをするのに必要な拡張期間は1ヶ月。なるほど。つまりこれから太智の尻を開発すれば1ヶ月後には太智とセックスができるというわけだ。
俺の下で可愛らしくあんあん喘ぐ太智を想像しただけで先程までの異物感で萎えきった陰茎がむくむくと上を向く。
「とりあえず抜いとくか。」
完全に勃ち上がってしまった自身を慰めるべく目を瞑ると、俺に抱かれる太智を想像しながら手を動かした。
「今度の休みの前の日、俺ん家にしない?」
「ええけど何かあるん?」
「たいしたことじゃねぇよ。そういう気分なだけ。」
「ほーん。まあええよ。じゃあ金曜日に仕事終わったら吉田さん家な。」
「ん。待ってる。」
自然な流れで俺の家に呼び寄せることができた。太智の家で太智の匂いに包まれながら最高の初夜を迎える事も悩んだが、必要な物を持ち運ぶリスクと利便性から初めては俺の家を選んだ。2回目を太智の家ですればいい。焦らずともこれから何度だって太智を抱けるのだから。
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「おじゃましまーす…ってまだ帰って来やんねんけど。」
思ったより収録が巻きで終わり、先に仕事を終えた俺は一足先に付き合い始めてすぐに貰った合鍵で仁人の家におじゃまさせてもらった。
晩酌用に買ってきたつまみやお酒を勝手に冷蔵庫にしまわせてもらう。
「相変わらずちゃんと自炊してんねんなー。あいつほんまえらいな。」
使いかけの食材や作り置きのタッパーが並ぶ冷蔵庫に仁人の生活力の高さが伺える。
「俺もたまには料理とかしてみよかな。それか今度インライで塩レモン飯でもしてみるか。」
仁人が帰って来るまでに今度のインライの計画を立てつつ、これまた勝手にシャワーを浴びさせてもらう事にした。俺、家に帰ったらまずシャワー浴びたいタイプやし。
洗面所で仁人の家に置かせてもらっている俺専用の着替えを出し、脱いだ衣服とカゴに溜められた仁人の洗濯物をついでに洗濯機に投げ込む。扉を閉めたところで彼氏が服好きなことを思い出すと慌てて縮んでしまいそうなニットを救出する。
おしゃれ着の洗濯方法なんて知らんから一旦カゴに戻しとこ。洗剤と仁人の最近のお気に入りの柔軟剤を気持ち多めに入れてスイッチを入れるとドラム式の洗濯機がゆるゆると左右に揺れ始めた。
明日の俺の服が洗濯機の中を泡まみれで泳ぐところを見届けてからお風呂場のドアを潜り抜けシャワーのコックを捻る。
一日働いた身体は湯船を恋しがるがそれは恋人との甘い時間を終えた後にとっておく。自身を綺麗にする前に湯船を丁寧に擦り洗うと仁人の香りがするシャンプーとボディソープで念入りに全身を磨きあげる。
これから仁人とお泊まりデートなんやから綺麗にしとかんと♪︎
以前仁人が自慢げに話していたお高めなトリートメントのチューブを手に取るとぶちゅりと遠慮なく手のひらに押し出して手櫛で髪の毛に馴染ませる。
「仁人も俺の髪がサラサラやと嬉しいやろ♪」
今朝覗き見た、俺でもドン引くレベルのハードスケジュールをこなして帰って来る愛しい彼氏を思い浮かべながら再度シャワーのコックを捻った。
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「思ったより遅くなっちゃったな…ッ」
今日最後の仕事を終えた頃には22時を回っていた。収録が押しに押してしまい本当なら18時には終わっていたはずの現場だったのに!挨拶もそこそこに予約したタクシーへと走る。
ハザードをたくタクシーへ滑り込むと簡潔に目的地を告げてからようやく身体の力を抜く。
「…あ、太智に連絡しないと」
そこでようやく俺は自身のやらかしに気がついた。
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シャワーから上がり冷蔵庫から水を拝借して、我が物顔でソファに沈む。勝手知ったる恋人の家で好き放題している自覚はある。なんやかんや仁人も許してくれとるしな。
何をするでもなくボーッとしていると、暇すぎるがあまりふとある悪戯心が芽生え始めた。
「よっしゃ!家宅捜索や!」
俺達は恋人同士である以前に男友達でもある。こういう悪ノリもお互いにありがちなのである。
まずは寝室やな!クローゼットには…いや服多ッ!
こいつほんまなんぼ買うてんねん!身体1個しか無いねんけど足らんやん絶対。着ぃきれんやろ。もったいないなぁ…。うーん。別にめぼしい物はないなあ。せやったら
「ベッドの下にエロ本隠してたり〜?」
ベッドの下なんて男の定番の隠し場所やろ♪…おっと?
「怪しげな箱発見!これは期待できるんちゃう?」
悪いな吉田さん。いや、吉田さんが悪いねんで。俺に合鍵渡しときながらこんな分かりやすい場所に隠して。俺というものがありながらエロ本読んでんとちゃうぞ!
まあ俺もエロ動画見るから別に気にしやんねんけど。
「さてさて、それじゃあ失礼して…」
「…あぇ?なんや、これ…」
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やらかした!やらかした!やらかした!!
やばい。本当にやばい。これガチでやばい!!
法定速度を少し越えながら走り続けるタクシーの中で俺は頭を抱えていた。
タクシーに乗ってすぐ遅くなったことを謝るためスマホを起動させると太智からのLINEに気が付いた。
『早よ終わったから家で待ってんで😁』
その通知は3時間前に届いた事を示していた。
終わった。
なんであんな分かりやすいところに隠してしまったんだ俺ぇ!太智の事だ、3時間もあれば暇を持て余して何をしでかすか分からない。勝手に掃除をしてくれているとかならいい。むしろありがたい。だがあいつは絶対にそんな健気な事はしない。柔太朗じゃないんだから。いや柔太朗はそもそも勝手に家に入ったりしない。あいつは律儀に返事を待つ。…入りはするか。合鍵持ってたらさすがに。
そんなことより太智だ。きっと「家宅捜索や!」とか言って家中見て回っているに違いない。
やったわ。絶対見られた。怖がらせて逃げられたらどうしよう。あんなもの、やる気満々下心100%で呼びましたと言っているようなものだ。嫌われたらどうしよう…。
もう俺は、太智なしでは生きていけないのに…。
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「これは…あれか。やっぱあれのそれやんな…。」
まさか吉田さんにそんな知識があったとは。いやぁ意外とあいつもスケベやからなぁ。
「一応俺も付き合うなった時調べてはおってんけど…」
ビビって恥ずかしがる仁人を見てたら別に抜きあいだけでもできただけ贅沢やな。思って手ぇ出しやんかったんやけど。
「仁人がそのつもりなら、ええ言うことやんな。」
…………いや待てよ。長年連れ添った感が言うとる。これあいつ…まさか俺の事抱く気やないやろな。
いやなんかそんな気ぃしてきた。いつもの抜きあいでも可愛い可愛い言うてきてるし、あいつあんな感じで理想の男がオラつき系やし自分を男らしい男やと信じて疑っとらんところあるもんな。逆立ちしてもまさか自分がちんこ突っ込まれる側とは考えやんやろ。極めつけはこれ、ゴムMサイズやん。俺こんなん入らんで。いっつも俺のちんこと自分の合わせて扱きまくっとる仁人がまさか同じサイズやと思っとるわけない。つまりこれは仁人用のゴムで俺のはない。冴えてんな俺。
でも俺やって男や。普通に抱けるんなら抱きたい。
…し、このローション。なんやずいぶんと減ってんな。
うーん。俺の推理が正しければこれは…。俺を抱きたい吉田さんが俺に怪我させやんと自分の尻使こて自主練した。ってとこかな。
そんなんほんまなら俺に美味しすぎる展開やん!
獲物が自分で下準備してくれとるって事やん!俺あと食うだけでええやん!なんや吉田さんえらいいじらしいな〜!
ほんまに愛おしいやっちゃな…。ありがとう。
ほな、いただきます。
使いかけのローションとMサイズのコンドームをベッドボードに寄せるとあと数十分もせず訪れる甘い時間への感謝の祈りの代わりにそっと手を合わせる。
寝室のドアをしっかりと閉め、意地らしい恋人の帰りを待つべくスキップでリビングへと舞い戻った。
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「ただいま〜…」
罪悪感と気まずさと気恥しさから自宅だというのに声がか細くなってしまう。
「おかえり〜♪えらい遅かったなぁ♪おつかれさまやで♪」┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
リビングの方からるんるんで歩いてくる太智を見て頭の中はハテナだらけだった。
あれ?怯えてない?え、こいつ見てないの?あんなわかりやすい所に置いといて?こいつが?ベッドの下を見てない?そんなわけ…
「まずは手ぇ洗ったら?酒とかつまみも買ってきてんで♪先風呂入るか?」
久しぶりのお家デートだからご機嫌なのか?
不自然なほどの上機嫌っぷりに不信感を抱きつつも言われた通り風呂に入るためバスルームへと向かう。
ドアノブに手をかけた瞬間、俺のすぐ後ろに太智の気配を感じた。
驚く間もなく背後からするりと腰に手を回され、俺と同じくらいの背丈の太智が耳元に唇を寄せ、囁いた。
「風呂からあがったら話あるからリビング来てな。」
あ、これ俺終わったわ。
「だ、ぃち…あの、これは…えっと…」
往生際悪くダラダラとシャワーを浴び、いつもより念入りにスキンケアを済ませ、とっくに乾いた髪の毛をいつまでもブローし続けていたところを痺れを切らせた太智が突入。抵抗虚しく俺はリビングへと引きずり出された。
案の定リビングのローテーブルには俺がベッド下に隠していた例の箱が鎮座していて、テーブルを挟んで向こう側にドカりと座り込んだ太智が目線だけで「説明しろ」と語りかけてきた。
しどろもどろになりながら男同士でもセックスができる事、太智としたくて用意した事を説明させられた。
「ふーん…。吉田さん、そんなに、俺とセックスしたかったんや。」
「いや、まぁ…だってできるならしたいでしょ。俺ら健康な成人男性なわけだし…。」
気まずさと罪悪感から太智と目を合わせられない。声のトーンから怒っているわけではなさそうだが感情が読めない。ここは変に嘘をつくより正直な気持ちを話して意見の擦り合わせを行った方が拗れなくていい。
子どもの頃からずっと一緒で数え切れないほど喧嘩しては拗れてきた俺達の、過去の経験からくる学びだった。
「吉田さんはさ、なんで俺とセックスしたいん?」
「ちょ、あんまセッ…クスとか言うなって…!」
恥ずかしげもなく『セックス』を繰り返す太智になぜかこちらが照れてしまう。
正直に。太智とセックスをしたい理由。大好きだから太智ともっとくっつきたい。できるならそのまま溶け合ってひとつになりたい。もっと可愛い太智を見たい。大好きな太智の色んな表情をもっと見たい。
恥ずかしがる方が恥ずかしいってわかってるのに顔に熱が籠るのを感じる。
「普通に太智とできること、もっと色んなことがしたい…っていうのもあるし、その…すき、だから…、太智とだから、したい…。じゃあ、だめ?」
「…、合格。ええよ。しよか。」
ふわりと微笑む太智はやっぱり可愛くて、今からこのふわふわした天使のような子を抱ける事が夢みたいだと思う反面、こんなにも綺麗な子を汚すという背徳感に腰がぞくぞくと重たくなっていくのを感じた。
「いやいやいやいや!!!逆逆!!太智!!!逆ッ!!!」
おいさっきまでのとろとろ甘々♡な雰囲気はどうしたよ!?
「逆もなにも、俺はセックスしよか。としか言うてへんで。勝手に勘違いしたんは吉田さんやん。」
完全に俺が抱く雰囲気だったにも関わらず、ふわりと微笑み俺の手を握りベッドルームまでエスコートしてくれた俺の天使はドアを開けると同時に思い切り身体を引き倒し、鮮やかな体術でベッドに俺の身体を押し付けていた。
そのままパジャマのシャツに手を差し込んできたところを捕まえ、先程のセリフに戻る。
「え?勘違い???いやどう考えても俺が抱く側…」
「何言うてんねん。なんで俺が抱かれなあかんの?そもそも吉田さん体力ないねんから最初っから最後まで腰振れやんやろ。無理やん。」
こいつ…ッ痛いところを突いてくる!
「別にそれは太智が上乗ってくれてもいいじゃんって話じゃん!」
「なんで初めてで騎乗位せなあかんねん。こちとら処女やねん。初めからそんなハードなんさす気ぃやったん?甲斐性ないな。」
太智のくせに正論ばっかり!
「でも…ッ!」
「仁人。自分で尻準備してんねやろ。俺に怪我させやんように先自分で試してくれてんねやろ。そういうとこ、好きや。」
「え、ぁ…なん、で…、それ…ッてか、今なんで、そんな…」
「俺のために全部自分で先試してくれてんねやろ?やったら…ほんまに尻にちんこ入れても大丈夫か、仁人がお手本見せてや。」
…太智ってたまに頭が回るんだよな。
「………ッ本当に、今回の1回だけだからな!次からは俺が太智を抱くんだからな!!」
まんまと丸め込まれた俺は渋々ベッドに身体を沈みこませた。
「…ッ、ふ、ぅ…ん”ッ」
温かなローションを纏った太智の指が俺の中を緩やかに動く。
あがったばかりのバスルームにUターンして洗浄と、ついでに下準備まで終えた俺が何度「もう入れてもいい」と言っても「次抱かれるん俺やろ?自分で準備する時のために感覚掴みたい。」と言われてしまえば大人しく尻を差し出す他なかった。
すでに太智の指を2本飲み込んだ俺の後孔はいまだに違和感と不快感しか得られずただただ枕に顔を埋めて耐えるだけの時間が過ぎていた。
「だぃ、ちッ!もう、準備、でき…ッてるから、ッ!も、それ…ッん、いい、からぁッ!」
「んー、もうちょっと雰囲気知っときたいから…」
「あ、っも、う…ッしつこ、ッぅあ、っ」
黙々と俺の尻と向き合い続ける太智に怒りすら覚え始めたとき。
太智の指がある一点を掠めた瞬間、身体中に電気が通されたような衝撃が襲った。
「ん”ぁッ!!」
え?な、に…?今、なにが…???
「だ、ぃ…ち?」
不安になって俺を見下ろすように覆い被さる太智の顔を肩越しに覗き見ると、まるで獲物を目の前にした獣のような目をした太智がいた。
「見つけた。」
初めて見るその表情に背中に嫌な汗が伝う。
本能的に、逃げなければ。と思った。
ベッドのシーツを掴み、上へ上へと這うように進もうとする。
「仁人。どこ行こ思てんねん。」
いつもの甘く優しい声と、本当に同じ声帯から発されたのか疑うほど低く地を這うような声と共に、俺の真っ白になるほど強く握った手をとられる。
「俺と、セックスしてくれるんやろ?」
そう言うと後孔に埋められた太智の中指がさらに深く沈められる。
緩く出し入れしながら先程の一点を大切なものを扱うかのような手つきで撫でられると、たまらなかった。
「やっ、まって!ん、ァッ♡あぁッ〜〜♡♡♡だい、ちッ♡それだめッ!」
ローションを足され、よりぬるぬると滑りが良くなった後孔はすでに太智の中指の第2関節をゆうに越えて根元までずっぽりと咥えこんでいた。
「や、だ…ッ!おれ、男なのに…ッ、こんな、おしりの穴でッ、〜〜ッ♡♡♡」
「うんうん、気持ちえぇなぁ。俺とセックスするために自分でおしりの穴、やらかくしてくれてんもんなぁ。嬉しいわ。」
「ちが…ッ!おれ、おれがッ、だいちを…お”ッ♡れんしゅ、の…、ためにぃ”ッ♡♡♡」
「俺に抱かれるために練習してくれたんやろ♡ありがとうな♡♡」
嬉しそうに声を震わせる太智に胸がきゅんと締め付けられる。と同時にどうやら後孔の方も締め付けてしまっていたらしく、笑われた。
「なんやすんなり入っていくなぁ。これなら指増やしても構わんな?」
「や”ッ…!だめ、入んなッあ、ん”ぅ…ッ」
俺の様子を伺いながら2本目をゆっくりと、傷付けないように指を反らせて腹側から入れてくれるその些細な優しさにまた胸が締め付けられる。こいつ、強引なくせに優しいのなんなんだよ!
そのまま2本目が馴染むまで太智は空いた方の手で俺の頭を撫でながら顔中にキスの雨を降らせてくる。
「かわえぇなぁ。じんちゃん。俺のために頑張ってくれてありがとうなぁ。」
「おッ、まえのため、じゃ…ッねぇよ!」
「んふふ…ぷりぷり怒ってかわええなぁ。」
こいつ全く話を聞いてねぇ!涙で視界が悪くなったままおそらく太智の目のあたりを睨み付けると、ふっと愛おしそうに笑う声が聞こえた。
ゆっくりと2本が出し入れされ、たまに中を広げるようにぐるりと回され指を開かれると塗り広げられたローションがにちゃりと音を立てる。3本目、4本目と拡張済みの俺の尻はどんどんと太智の指を飲み込んでいく。
広げながら前立腺と呼ばれる場所を撫でられるたび腰が跳ね、そのたび太智にキスで甘やかされ頭を撫でられ
「気持ちよぉなれてえらいなじんちゃん♡」
と褒められる。頭がおかしくなりそうだ。
イきそうでイけない。そんな緩やかな刺激を与えられ続けてどのくらい時間が経っただろう。
「よぉ頑張ったな。」
と俺を労る声とともにゆっくりと挿し込まれていた指が引き抜かれる。ずっと太智の指を咥え続けていた後孔は寂しさを感じひくひくと温かさを恋しがった。
「ぁ…え、?おし、まい…?」
「そんな名残惜しそうな顔しやんとってや。大丈夫、やめへんよ。」
なんで俺が抱いてほしそうみたいな言い方すんだよ。終わりか?って確認しただけだろうが。と半ば逆ギレしつつも動けないので太智の挙動を見つめるに徹する。
すると勝手に家捜しして勝手にベッドボードに用意していやがったゴムを手に取り
「あー、吉田さん。こりゃあかんわ。」
「ゴムな、Mサイズじゃ俺のは入らんわ。」
などと宣いやがった。
クソッ!なんだよ自慢かよ!身長は1センチしか変わんねぇのに!悪かったなMサイズの男で!
そもそも俺が抱く気だったから俺のサイズのゴムしか買ってなかった。
太智のはあわよくば太智自身にぶっかけてもらってえろえろな姿を見たいという欲に忠実すぎる俺の願望が仇となった。
「へ、…?あれ、?ってことは…ッ」
「ここまで来てじゃあ辞めましょ。とはならんやろ?俺もさすがに我慢しやん。絶対外に出したるから、な?♡」
「〜〜〜ッ!!むりむりむり!!ゴムないなら今日はとりあえず辞めよう!あー…えっと…ッ腹!腹壊したらやばいじゃん!こういうのって別に無理してやることでもねえじゃん!だからとりあえず今日は辞めにしてまた今度にしよう!?」
往生際が悪い?知ったことか!とにかく今は撤退の一手あるのみ!この瞬間を何とかできればあとは後日ちゃんと話し合いの場を設けて…「あ”ッ!?♡♡」
「なに言い逃れようとしてんねん。逃がさへんよ。」
たった1センチの身長差。でも越えられない圧倒的な筋力の壁。気が付けば俺の両手はベッドに縫い付けられるように沈んでいた。
身長と同じくそんなにサイズに差はないはずの太智の手のひらは悠々と、男性の平均程にはがっしりしている俺の両手首をしっかりと掴んで押さえつけていた。
「確かに吉田さんの方が髭もちゃんと生えるし目鼻立ちがはっきりしとってイケメンやし鍛えやんくても身体もがっしりしとる。声も低いし総合的に見たら男らしいのは吉田さんよな。」
「ッ!だったら!!」
「でもな。」
いつもの可愛らしい少年のような声が、どうしてか少し怖く感じる。
目線をあげて、様子を伺おうとして後悔した。
「俺もな、男やねん。」
続きはこの話にしれっと更新します。
コメント
7件
まってえぐいですよこれ、癖という名のヤリがぶっ刺さった、、、⚰️⚰️好きな要素全部詰まってる、あぁあぁ、、( ᐙ )
良すぎるやばすぎる😭続き楽しみです😭
え!!めっちゃ好きです😭😭