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クロウリー
「やはり、ない。世界どころか、有史
以来どこにも貴方がた出身地の名前は
見当たりません。貴方がた本当に
そちらから来たんですか?嘘をついて
るんじゃないでしょうね?
こうなってくると、貴方がたが
何らかのトラブルで別の惑星、
あるいは異世界から招集された
可能性が出てきましたね」
ユウ
「異世界人?!」
異世界?聞いた事ないな
兄さんなら分かるかな
クロウリー
「貴方がた、ここへ来るときに持って
いたものなどは?身分証明になる
ような魔導車免許証とか靴の片方とか
見るからに手ぶらですけど」
ユウ
「そういえば、財布もスマホもない」
クロウリー
「困りましたねぇ。レイさんは?」
日輪刀はある、から
羽織、中に着てるな
『日輪刀と羽織、なら』
クロウリー
「羽織はいいとして、貴方
刀を持ってるんっすか?!」
『! これは、ダメだ』
大事な物。そう言って、日輪刀を強く
握りしめ、少し殺気を出した
クロウリー
「そっそそそうですか!いえ、生徒達を
傷つけないのであれば、大丈夫です
ですが、魔法を使えないユウさんを
この学園に置いておくわけにはいかない
しかし、保護者に連絡もつかない無一
文の若者を放り出すのは教育者として
非常に胸が痛みます。私優しいので
う〜ん…そうだ!学園内で今は使われて
いない建物があります。昔寮として
使われていた建物なので、掃除すれば
寝泊まりぐらいはできるはずです
せこであれば、しばらく宿として貸し
出して差し上げましょう!
その間に貴方が元いた場所に帰れる
方法を探るのです。レイさんは闇の鏡
から全部の寮に適任がありますので
選びましょう
あ〜なんて優しいんでしょう、私!
教育者の鏡ですね
では善は急げです。寮へ向かい
ましょう。少し古いですが、おも
むきのある建物です」
〜〜〜
ユウ
「これは、おもむきがあり過ぎる」
クロウリー
「そうでしょう。そうでしょう
さあ中へどうぞ。ここであれば、
とりあえず雨風は防げるはずです」
嫌じゃないが、やっぱり親方様から
頂いたあんな大きな屋敷は汚れた一族の
血が流る僕には勿体なかった
兄さんは別だけど。当たり前
だからこの寮はいいな
と言っても僕にはってだけで皆が
来て使ってくれるには全然よかったが
(柱として貰った屋敷は隊員達に使って
もらってます。休憩、稽古、治療
蝶屋敷で患者が入りきらないなどの柱達
にも使われている。麗は基本的兄の屋敷)
クロウリー
「私は調べ物に戻りますので適当に
過していてください。レイさんも
来てくださいね。学園内はウロウロ
しないように!では!」
〜〜〜
クロウリー
「レイさん。貴方には生徒として
入ってもらいますがよろしい
ですか?」
『ああ』
クロウリー
「寮の事ですが、貴方はここの世界の
知識がありません。いきなり言われ
てもわからないでしょう。そこで
貴方にもオンボロ寮に住んで
もらいます。とはいえ入りたい寮が
見つかるまでの間ですが
ああ私はなんて優しいんでしょう!」
『分かった』
クロウリー
「いえいえ当然です!」
〜〜〜
それから学校にいる物などの準備をして
寮に帰るとともに、クロウリーは
夕食を届ける為一緒に行く事になった
ちなみにユウはスカート、僕はズボンだ
クロウリー
「こんばんは。優しい私が夕食をお持ち
しましたよーって、それは先程
入学式で暴れたモンスター!追い
出したはずなのに、何故ここに?!」
グリム
「フン!オレ様がお化け退治して
やったんだゾ。感謝しろ!」
お化け?幽霊、死人か
何故退治?自分達も死人だろう
クロウリー
「ん?どういうことですか?そう
いえば、この寮には悪戯好きの
ゴーストが住み着き生徒達が寄り
つかなくなって無人寮になって
いたのを忘れていました」
随分死人は自由にしているんだな
クロウリー
「しかし、ふぅむ。貴方達2人で
協力してゴーストたちを追い出して
しまうとは」
グリム
「協力とは聞き捨てならねーんだゾ!
ソイツはほとんど見てただけ
だったし?オレ様はツナ缶が欲しくて
やっただけだし?って、あ!オレ様
まだツナ缶貰ってねーゾ!」
ごう、すと、は死人か?
クロウリー
「お二人さん。ゴースト退治、
もう一度見せてもらえますか?」
グリム
「でもゴーストは全部追い払っちまった
んだゾ。それよりツナ缶ー!」
クロウリー
「ゴースト役は私がやります。私に
勝てたらツナ缶を差し上げましょう
私、優しいので。では変身薬を
ごっくん!!」
『!』
僕達と違くないか?
いや、獅子の耳が生えた者もいたし
グリム
「えぇ〜嫌なんだゾ。めんどくせーし
またコイツと一緒になんて」
ユウ
「入学できるチャンスかもしれないよ」
グリム
「ぐぬ これで最後なんだゾ
今度こそ絶対絶対ツナ缶
よこすんだゾ!?」
そうしてゴースト退治が始まった
それにしても
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
グリム
「ん”な”〜〜〜!!」
ターバン男
「うわあ!!あっちちちっ!
尻に火が!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
の時といい今回といい、
痛覚とかあるのか
グリム
「ぜぇ、はあ どうだあ!」
クロウリー
「なんと、まさかモンスターを従わ
せることが出来る人がいるなんて」
従わせる?そのもん、す、たあ?
ぐりむ、の知性があるからで、
あとは食べ物で釣った気がするが
クロウリー
「ふぅむ 実は入学式騒動から私の
教育者の感が言ってるんですよねぇ
ユウさんには、調教師や猛獣使い
的な素質があるのではないか、と
しかし…ブツブツ」
大丈夫か。こいつ
ユウ
「グリムも一緒にこの寮に置いて
もらうことはできませんか?」
クロウリー
「なんですって?モンスターを?」
グリム
「お前…」
ユウ
「お願いします!また
ゴーストが出ても怖いし」
怖い?自分もご、ごうす…
死人なのにか?
クロウリー
「ふぅ 仕方ありませんね
いいでしょう」
グリム
「ふな”っ!?本当か!?」
クロウリー
「しかし、闇の鏡に選ばれなかった
しかもモンスターの入学を許可する
わけにはいきません
ユウさんについても、元の世界へ
戻るまでただの居候をさせるわけには
いかない」
グリム
「なんだぁ。ぬか喜びだゾ…」
当たり前だ。考えが甘すぎる
クロウリー
「まあ、話は最後まで聞きなさい
ユウさん、そしてレイさんもですが
魂を呼び寄せてしまったことに
関しては闇の鏡を所有する学園にも
一端はある
とりあえず、当面の宿については
ここを無料で、ご提供します
ですが、衣食住については自分で
支払って頂かねばなりません
手ぶらの貴方がたが差し出せる
ものと言ったら。ふふっ そうだ
こうしましょう」
ユウ
「ゴクリ」
ここに置いてくれるだけでありがたい
こと。どんなものでも受けよう
クロウリー
「そんなに身構えなくても、学内整備
などの雑用をこなしてもらうだけです
ユウさんは見た所、掃除の腕は
なかなかのようですし
ひとまず2人一組で雑用係はいかが
ですか?そうすれば、特別に学内に
滞在することを許可して差し上げます」
『ん?僕は何をする?』
クロウリー
「貴方は授業を第一にして、何か
あった時だけ雑用をこなさせて
いただきます」
『わかった』
クロウリー
「それと、元の世界に帰る為の情報
集めや学習の為に図書館の利用も
許可しましょう。私優しいので
ただし、仕事が終わってから、
ですよ」
グリム
「ええ〜!?そんなの嫌なんッ」
僕はグリムの後ろに回って
両手で口を塞ぎ
『我儘言うな』
ユウ
「グリム! ボソッ
分かりました」
クロウリー
「よろしい。では2人とも、明日から
ナイトレイブンカレッジの雑用係、
生徒として励むように!」
クロウリーが行って、僕も
自分の部屋を作ろうとすると
ユウ
「ねえ。せっかくだし
自己紹介でもしない?私ユウ!」
グリム
「オレ様はグリム様なんだゾ!」
『伊黒麗だ』
ユウ
「レイくんね!」
『呼ぶな』
ユウ
「え?」
グリム
「ふな?」
『女は嫌いだ。それと、自分がやった
事は自己責任として、よっぽどの事が
ないかぎり自分でどうにかしろ
僕も関わる事があった場合絶対に
1人で決めるなよ。後は僕に何も
無ければ好きにしていい』
ユウ
「分かった!あ、その包帯大丈夫?」
『お前には関係ない
僕の事は名字で呼べ』
ユウ
「わ、わかった。ねぇ、刀とか
持ってたけど、もしかして年号は?」
『大正だ』
ユウ
「え?!やっぱり。私と
イグロ君の時代が違うみたい」
死後の世界には、不思議な事があるのか
『そうか』
ユウ
「待って!女の人が嫌いなんだよね?
じゃあ私が克服さしてあげる!」
『…必要ない』
僕は階段を上がってベランダがついて
いる部屋に入った。少し掃除をして、
ベットに座りながら考えた
数十分がたった。そこで僕はふと思った
手足が小さいし目線が低くないか?
それに、死後の世界だとしても学校に
通う歳じゃないだろう
僕は鏡を探し、見つけて除いてみたら
『幼く、なってる』
ベランダを開け、勢いよく飛び降り
日輪刀に手をかけた
『蛇の呼吸 伍の型 蜿蜿長蛇』
すると一瞬で周りにあった
木が斬り刻まれた
よかった。小さくなっただけだ。何も
変わってない。この頃の僕は、鬼殺隊に
入った時ぐらいか?
『鬼殺隊での日々が、
なくなるところだった』
でも、なんで小さくなった?
まあ、今日は食欲も全くないし
眠る気にもなれない
僕は斬っていない一本の
木の上に飛び乗った
ここが落ち着く。今日はここにいよう
入学式視点
クロウリー
「さあ、寮わけがまだなのは君達だけ
ですよ。狸くんは私が預かっておき
ますから、早く闇の鏡の前へ」
その瞬間、獣人、人魚、妖精族多くが
今まで嗅いだことのないほどの血の
匂いに顔を歪ませた
それは、学園長の後から来るある
一人の新入生だった
どうすればあそこまで血の匂いが
つくのか。獣人が多くいるサバン
クローナ寮にいたっては、あの
新入生は自分達の寮に入ってくる
だろうと確信するほどだった
その者の名は『レイ』
闇の鏡が出した答えは
「全ての寮にふさわしい」
この場は、驚きと混乱で溢れかえった