朝になり、鬼はいないにも関わらず
染み付いてしまった鍛錬をし、僕は
制服に着替え図書室に向かった
登校時間になり教室、1年B組つき
扉を開けたが、席がわからない
ハァ 仕方ない
『なあ、席は決まっているのか?』
エペル
「あ、席は自由だよ。僕はエペル・
フェルミエです!よろしくね」
ジャック
「おい、隣、いいか?」
エペル
「あ、うん!」
ジャック
「!お前、昨日の全寮に
当てはまったやつか?」
『?ああ』
エペル
「ええ!そうだったの?凄いね!」
なんだ、こいつらは
『凄い、かは分からんが…異世界から
来た身でここの常識を全くしらない』
エペル
「異世界?!」
『それと横文字も満足に名前も
呼べないが、気にするな』
ジャック
「そうか。なんかあったら言え
俺はジャック・ハウルだ」
まあ自己紹介はした方がいいだろう
確かこの世界では
『レイ・イグロだ』
信用しない 信用しない
だから仲良くする気もない
それから、ふ、ふえ、フェルミエと
はう、る、にお昼に誘われたりしたが
時間があれば図書室に通った
この学園に生徒として置いてもらって
いる身。常識も分からずしてなにが
名門校の生徒だ
寮に帰る時間には本を借り、
部屋に戻った
2日全く飲まず食わずに睡眠も取って
いないけど、まだ問題ない
ここは女性を尊ぶべき存在なんだな
日本とは真逆、日本は男尊女卑だったな
「俺ー…ちょっ…てよ」
「エー…時間に…げげっ!…は!!」
「もお絶対…ねぇ。…俺…寮生…る!」
「にゃに〜!!」
ピク
誰か来た?こんな時間にか?
パタン
本を閉じて1階に降りる
グリム
「その首輪って、オレ様が入学式で
あの赤毛の上級生につけられた
ヤツだゾ」
あの人誰だ?
『なあ』
ユウ
「あ、レッ、イグロくん!」
『その人、誰だ?』
ユウ
「えっとね、エース・トラッポラ
って言って〜〜〜」
『生徒になったのか。で?』
どうやら、寮長のタルトを食べちゃって
そこを見つかりユニーク魔法をかけ
られたみたい
エース
「じゃ、とりあえず今日
どこで寝ればいい?」
『…僕の部屋を使うか?』
エース
「え?」
『今日は寝ないんだ。ベットは
使わない。僕の部屋でよければ
寝てもいい』
エース
「マジ!えっと、」
『レイ・イグロだ』
エース
「レイね!ていうかレイってさ、
全寮に当てはまるって言われた
やつか?」
『あぁ』
こいつもその話題か
エース
「ええーすっげ!でもなんで
ここにいるんだ?」
『今だけだ。入りたい寮が
決まったら入る』
エース
「そっか。サンキュー!」
『こっちだ』
〜〜〜
だいたいこの世界の常識は
身についたな
エース
「💤」
もう朝か。そろそろ向かおう
本当に、ここは平和なんだな
ドンドン
『ん?どちら様だ?』
?「え、あ、えっとエース、いますか?」
『とらっほ、ぽ、ら、か。悪い
横文字になれていないんだ
起こしてくるか?話は聞いている』
デュース
「はい」
『ちょっと待ってろ』
階段を上がって部屋に入った
『おい、起きろ』
エース
「ん〜、ん?」
『す、すぺ、え、ど、が来てるぞ』
エース
「え!マジで?」
『だから早く下に降りろ』
部屋からでてスペードの元に向かった
『待たせた』
デュース
「やっぱりここに来てたのか。他の
寮生から話は聞いたぞ。寮長の
タルトを盗み食いして首輪をはめ
られるとは。お前、相当バカだな」
エース
「うるっせ!お前にだけは
言われたくねー」
『僕はもう行くけどいいか?』
エース
「おお!ありがとなー」
〜〜〜
エペル
「あ、おはよ!」
『ああ』
ジャック
「はよ」
『おはよう』
授業中の話
ジャック
「おまっ!何も知らなかったん
じゃなかったなか?」
『常識程度なら身についた』
エペル
「レイくんって、凄いんだね」
〜〜〜
エペル
「ねぇレイくん。今日はお昼どうする?」
『今日も図書室で勉強する』
ジャック
「お疲れさん」
『ああ。じゃあな』
ユウ
「イグロくん!」
エース
「よお!レイ。一緒にお昼行こうぜ」
『いやi』
いい。そう言う前に監督生に腕を
引っ張られた
『!触るな』
僕は腕を振り払って
『チッ 行けばいいんだろう』
デュース
「何か用事でもあったんですか?」
『今じゃなくてもいい
気にしるな。あと敬語外せ』
まあ本はある。食堂でも読めるしな
グリム
「やっとお昼休みなんだゾ〜!
ふぁ〜!今日も美味しそうな
ものがいっぱいなんだゾ〜!」
ユウ
「ビュッフェ方式なんてお洒落だよね」
グリム
「ふわふわオムレツ!鶏肉のグリルに
ベーコンエッグタルト!!!」
エース
「だーっ、声がデカい!休み時間だけ
元気になりすぎたろコイツは」
グリム
「ユウ!オレ様、鳥肉のグリルが
いい!最後の1個なんだゾ!あと
オムレツもジャムパンも、いっぱい
取って欲しいんだゾ!」
その時、グリムが誰かにぶつかった
グリム
「あだっ!」
不良A
「あ〜〜〜っ!?おいテメェ!
お前がぶつかっできたせいで、
パスタの温玉が崩れちまった
じゃねぇか!」
不良B
「おいおいおい〜 ぷりぷりの
温玉を崩すのはカルボナーラー
一番のお楽しみだぜ?」
『…なあ、温玉1つ。頼めるか?』
「了解。ちょっと待ってなー」
『ああ』
「はいよ」
『申し訳ない。ん?』
デュース
「せ、先輩。校則に魔法での
私闘は禁じると、」
不良A
「私闘〜?これは先輩から後輩への
指導教育ってやつだよ!」
不良B
「歯ぁ食いしばれ!」
僕は左腕の脇に本を挟み温玉を持ち
右手で不良の振り上げた拳をで受け止め
思いっきり引っぱり近づいたところで
手を離し、腹に一発決めた
不良B
「う”っ」
不良A
「てっテメェ!」
もう一人の不良がこっちに近づいて
来た為左足をあげ回し蹴りをきめた
不良A
「ガハッ おまっ、私闘は校則でッ」
『先に手を出したのはそっちだ』
不良B
「これは指導教育としてッ」
倒れている不良の元へしゃがみ
『何が違う?』
不良
「「ヒッ」」
『温玉だ。もう用はないだろう』
そう言って、僕はあいている
席まで移動した
本を呼んでいると皆がきた
エース
「レイさっきは凄かったな!」
『相手が弱いだけだ』
デュース
「いや、凄かったよ!」
ユウ
「あれ、イグロくん何も食べないの?」
『…』
ユウ
「ねぇ。倒れちゃうよ!
あ、私が取ってこようか?」
『(╬ - -)ピキッ』
僕は本を閉じ、立ち上がって
厨房へ向かった
ここは味が濃いし油っこい
男子校なだけあって量も多い
確実に僕には合わない
『!』
ツナパスタなら油っこくもないし
グリムにあげればいいか
僕はツナパスタを取り席に向かった
『グリム、これ食べていい』
グリム
「いいのか?」
『ああ』
ユウ
「ダメだよ!いっぱい食べなきゃ」
『僕は少食だ』
ユウ
「でもッ」
グリム
「ところで、お前達の寮は今朝
見たけど、他の寮ってどんなの
なんだゾ?」
?「学園のメインストリートにグレート
・セブンの石像が立ってたじゃん?
あの7人にならって、この学園には
7つの寮があるんだよ」