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てきにやられて体調不良になった夢と相も変わらず愛の重い男の話
夢が任務中に嘔吐した
「?!夢?!」
俺は即周りを見渡し毒かなにか散布されてないかを確認する
結果は毒物らしいものはなかった。それよりも体温が以上に熱い
「夢?大丈夫か?今から家に帰るからな…」
背中を優しく揺すって反応を伺うも、先程から液体多めの吐瀉物ばかり吐き続ける
「…」
どこで高熱がでた?今朝一緒に出た時は熱はなかったはずだし、ハグした時もキスした時も熱くはなかった
とりあえず一旦落ち着いた夢に気絶させるぞ?と、移動中に吐き気が催すと気持ち悪くなるだろうと気絶させた
「七悪、夢が謎の高熱を出した。解熱剤を頼む」
『了解!兄ちゃん!…一応いまどんなはんのうかきいてもいい?』
「あぁ構わんぞ七悪。先程…」
俺は七悪に説明しながらも、呼吸だけはしやすいように自分のジャケットを被せた夢を抱きしめて家に向かって走る
…できるだけ刺激は与えないように
『それじゃあ夜桜汁は飲めなそうだね…』
「あぁ、無理だと思う。嘔吐が酷いからな」
『脱水防ぐための点滴も用意しておくね、兄ちゃん』
「あぁ、ありがとう七悪」
『全然いいよ!気をつけて!』
「もちろんだ」
夢の様態は俺の腕の中でどんどん悪化する。
やはり毒ガスかなにか…喰らったのではないのか?七悪に渡して治療が少し落ち着いたら聞いてみよう
「夢、あと少しだからな。もうすこしがんばってくれ」
俺の視界に見慣れた我が家が映る
数秒走っただけでようやっと我が家に着いた
「七悪、帰ったぞ」
「うん!準備は全部できてるよ兄ちゃん!」
「感謝する」
俺は一旦七悪に預けると、一応の為に手などを洗って綺麗にした
万が一毒だった場合、それで酷くしたくはないからな。
「…七悪、入るぞ」
「はぁい!」
「…どうだ?夢は」
「うん、今解熱剤とか打ったところだから検査するところだよ兄ちゃん」
「はぁ、そうか。…一応毒の可能性も洗っててくれ」
「了解!…熱が電話してた時よりも高く感じたけど、一気に上がった感じ?兄ちゃん」
「あぁ。急に上がった。呼吸も少し不安定だったからな…癒糸を夢に施しながら急いで帰ってきた訳だ」
「なるほど…それがなかったら、もっと上がってたかもしれないね」
「?!ストレスか??もしかして」
「うんそれもあるけど…多分なんかに感染してるんだと思うよ」
「…何か、か。」
「うん、もう少しで結果出るから待ってて兄ちゃん」
「あぁ分かった…感謝する」
「全然大丈夫だから、兄ちゃんも元気だして」
「そうだな、すまない」
程なくして七悪が特定し終わり、原因が分かった
「超遅延性の毒だね。下手したら、熱による呼吸困難で逝ってた所だったよ」
「…。数日前の任務か」
「だと思う。…ただこの毒、日本には無いからサンプルが欲しいかも…兄ちゃん」
「任せてくれ。今から(お話して)採取してくるから、夢を頼んでもいいか?七悪」
「うん!任せてて兄ちゃん!僕が何とか抑えておくから」
「感謝する。治療が終われば何か好きなものを買ってやろう」
俺は急いで数日前の夢の任務場所に行った
…七悪が開発したシステムで、毒物がわずかだか検出されるぐらいに撒き散らされている毒
「…余程辛かっただろうな、夢」
犯人は関係者が居ないか詳しく調べあげて、直々にはなしをききにいこう。
俺の嫁の夢を苦しめたんだからな
「…、ふむ。大抵は警察に送ったんだったか??」
「あとは……」
夢が数日前俺に知らせてくれた報告を思い出し、採取できそうな所を索敵していく
「……。…、これは採取できるな」
「七悪、採取したぞ。今から帰る」
『うん!待ってるね兄ちゃん!』
流石は俺の弟。俺の電話にすぐ出てくれる
「……この毒を作った奴らは後回しだ。今は夢が大事だからな」
灰と聖司にメールだけすると急ぎ足で帰った
その毒物を七悪に渡したあと、手を綺麗に洗浄し、服をその場で全て脱ぎ洗濯機の中に入れ回したあと、そこら辺も全て綺麗に。自分の手ももう一度洗ってから、新しい服を着て七悪のところに向かった
「あ、兄ちゃん!解毒薬作れたからもう打ったよ」
「ほう、流石は俺の弟だな。仕事が早い」
「えへへ」
七悪の頭を撫でてやりながら、夢の方を見る
「…あとは熱が下がるだけか?七悪」
「うん下がるだけだね。でも免疫が今すごく落ちてるから…外から帰ってきたらあそこのシャワーで洗って綺麗にしてからの方がいいかも」
「分かった。次からはそうしよう」
「ありがとう兄ちゃん」
「構わん」
七悪の部屋には薬物を浴びた時や消毒する為の、特殊なシャワーが部屋に設置されている
ある程度は洗面所などで落とし、最後に確認がてらここで除菌というわけだな
「七悪、夢が元気になったら何か買おう。だから、考えておくんだぞ?七悪」
「ありがとう、兄ちゃん!…」
何にしようかなと考える天使は可愛い。それはそうと、うちの夢にここまでしたんだ。どう報いを受けさそうか
少し観察したら、七悪に世話を頼み俺は部屋を出る
「…なるほど。今も尋問中か。ふむ…ちょうどいいな」
俺は2人から来たメールを見ていた。1つは灰からで、まだ吐かないとのこと。
もうひとつは…
「ふっ、じいさんがしてくれるなら其方は任せよう」
「……俺よりもよっぽど残虐だからな。孫娘も出来てすごく溺愛していたから仕方ない…笑」
じいさんは俺以上にそっちにも長けている。犯人は俺がする以上に苦しむだろうが、当然の報いだ。
助けるつもりなど1ミクロンもない
「灰、今からそっちにむかう」
『うん、よろしくね凶一郎』
「あぁ」
部屋の換気は二刃も定期的にしてくれるそうだし少しうちの妹弟達に夢の事を任せ、俺は協会で捕らわれている犯人の方に向かった
「…さて。どう苦しめてやろうか。」
後日、夢が回復したあとばあさんがいってらっしゃいと見送ってくれたから…あいつ以外。家族総出で出向いてやった。……犯人の所にな