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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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トントン 視点


ト「ふぁ〜……眠いな〜」


今日で徹夜も連続で5回目。流石に寝ないとヤバいけど、大先生がガバった資料やらなあかんからな〜…全く、あいつらはいつになったらちゃんとできるのやら。


でもそれを直すのが書記長の仕事や。自分の私情でサボってちゃあかんねん。俺は、自分の仕事もしつつ、幹部の書類を直していた。


もん何杯目かも分からないコーヒーを飲んで作業を進めていた。



―――コンコン―――



ト「どうぞ」

ゾ「トントーン?」

ト「なんや?ゾム」

ゾ「書類持ってきたで」

ト「おお、ありがとありがと。そこの棚置いといてや」

ゾ「おん。それにしても、トントンよく寝ないでやってけるな。」

ト「俺も頑張らなあかんからな。大先生とかシッマのガバを直したりするし、自分の仕事もあるしな。」

ゾ「大変やな〜、コーヒーでも入れてこよか?」

ト「おう、ありがとな。」



ゾム 視点


トントン、あれ絶対4日以上寝てないわ。大丈夫とか言うてたけど、全然大丈夫ちゃうやん。目の下の隈とかえぐかったもん。


あんまり無理して欲しくないんやけどな…


せや、ペ神とこ行って睡眠薬貰ってこよ。


ゾ「ペ神、居るか?」

ペ「どうしたの?ゾム」

ゾ「ちょっと睡眠薬貰いたいなって」

ペ「えっ、まさか寝られないの?俺が添い寝でもしよっか!」

ゾ「いやいや俺ちゃうて、トントンや」

ペ「トントン?あ、アイツまた徹夜?」

ゾ「そうやねん。隈がはっきり出てるから4日以上は寝てないと思うねんけど…」

ペ「トントンのそれ直んないね、なんべん言っても聞かんやん…」

ゾ「とにかく、寝かせてくるな」

ペ「OK。分量は気をつけてね。分量間違えたら死ぬ可能性があるから。」

ゾ「おん!」


そう言って俺は、キッチンで睡眠薬入りのコーヒーを作ってから、トントンの書記長室へと向かった。



トントン 視点


ふぅ〜、ほとんどは片付けたな。あともうちょっとや。にしてもゾム遅いなぁ…


ゾ「お待たせ〜」

ト「遅かったやん。どこ行ってたん?」

ゾ「う〜ん、ちょっとな…」

ト「ふーん、まあええか。あ、コーヒーそこ置いといてや」

ゾ「おん。んー、しばらく暇やからここ居とくわ」

ト「…ん?、まあええけど。」

ゾ「それにしても、トントン字綺麗やな〜」

ト「そうか?ゾムもそれとなく綺麗だと思うけど」

ゾ「いや〜、俺は期限内に終わらそうと必死になって汚くなってしまうからな〜」

ト「そんな謙遜せんと、自信持て」

ゾ「そーかなー?まあ、ありがとな」


そんな他愛もない話をしてる内にコーヒーに手を伸ばし一口啜った。すると、いきなり眠気がどっと来た。


ト「ねっむ…ムニャムニャ」バタッ

ゾ「さーてと、医務室に運ぶか。ん?こいつ意外に軽いな…またゼリーとかプリンとかしか食って変とちゃうやろな。ほんま、しゃーないな。」



ゾム 視点


ゾ「ペ神、トントン連れてきたで」

ペ「はいはーいって、ほんとに連れてきたんだね」

ゾ「一口飲んだらすぐ寝よった」

ペ「よっぽど眠かったんだ…..ならもっとみんなを頼ればいいのに。これは起きたら説教もんだな」

ゾ「せやな……なあ、俺トントンが起きるまで添い寝してもええ?」

ペ「え…ま、まあいいんじゃない…?」

ゾ「ありがと!」

ペ「(本来なら、俺の役目なんだけど…まあ、いいや。ん?なんか…二人の寝顔…..案外かわいい…?ふふ、写真撮って後でみんなにも見せに行こ)」



トントン 視点


ふぁ~~、って…!俺、いつの間に寝てたん…?しかも医務室にいるし…あかん、資料まだできてへんのに……って、ゾム!?何で俺の隣で寝てんねや…?


ペ「あ、トントン起きたんだね。昨日ゾムが睡眠薬入りのコーヒーを飲ませてからここに連れに来てたんだけど……覚えてないよね」

ト「そうや。俺、資料やるのに夢中になっとって分からんかってんけど…そうか、ゾムか。何か気ぃ効くな思たらそういうことやったんやな。けど、何でゾムは俺の隣で寝てるんや?」

ペ「トントンと寝たいって言ってたから、いいんじゃない?って一緒に寝かせたけど。まさかゾムが一緒に寝ると思わなかったな」


へぇ〜、あのゾムが。はぇー不思議なこともあるんですねー


ゾ「んー、あ、トントン起きたん…」

ト「ゾム、わざわざ寝かせてくれたんやな(強制やけど)、ありがとぉ…」

ゾ「だって、トントン4日も寝てへんもん。そら心配するやんか。」


あ、そうか。心配されてたんだな…俺。


ト「分かった…次からは徹夜はしないようにするから…」

ゾ「”しないように”やなくて、”するな”」

ト「…はい」


後日、我々国の幹部らはゾムとトントンの寝顔写真を見て発狂したのであった。もちろんトントンは、絶対に徹夜しないようロボロが見張りに付いたのであった。


ト「もうちょっと…ダメ?」

ロ「だからダメや言うてるやないか。はよ寝んと、ペ神呼んでくるで」

ト「そ、それはやめてもろて…」

ロ「そう。それでええの」

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コメント

1

ユーザー

可愛すぎやろ!! 寝顔考えただけで鼻血出るわw

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