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第1章第1話 出会い
秋の涼しい風が僕の頬に当たる 今日も授業をズル休みして屋上の椅子に腰掛けていた
「、、、」 とてもじゃないけど、今日は全然やる気が起きない。
「眠たいなぁ、、」 そう呟いた時
キィィ、、、
屋上の鉄の扉が開く音がした。
「、、!!、、誰?」 不意に言ってしまった。その時
「、、何者でもないよ。」
どこか聞いたことのあるような声。暖かかな、そしてどこか寂しそうな声。
「へぇ、ここにまた先客が来たんだ。やっぱりここは人気だなぁ」
半笑いで独り言を言う 、、、一体何者なのだろう
勇気を振り絞って喋りかける
「ねぇ、君は誰、、?」 少しか細い声
そして応答はすぐ返ってきた
「ただのサボり魔さ」 ニヤッとして答える
「サボり魔、、?」
「うん もしかして、君もサボり魔?」
「、、、、(そうとも言えないかも)」
「、、ねぇ、君の趣味は何?」
「、、趣味?」
「うん」
「、、、そんなのないよ。」
「趣味ないの?この学園で珍しいね」
「全員趣味あるのに、ほんと珍しいなぁ」
「、、聞くけど、君の趣味は何?」
「いいこと聞くじゃん」(ニヤッと笑う)
「僕の趣味、、」
「植物を見るように人を見ること だよ」
「、、それってつまり、観察じゃないの?」
「、、、ふふっ。ただの比喩だよ」
「比喩、、か。」
不明の人物はにこにことして喋る この人は悪い人ではなさそうな想いが強まる
、、、観察、、人間観察が趣味なんて、、 少し興味を惹かれるな。
また、勇気を振り絞って喋りかける
「名前は?」
「、、、名前?」
今まで話してた雰囲気と変わった。不明の人物の声が冷たくなる
「あっ、、ごめっ、、!」
「、、大丈夫だよ。別に」
「名前かぁ、、忘れたなぁ。」
「忘れた、、?」
「うん。」
「本当の名前、、は?」
「、、兄ちゃんに見捨てられてから名前なんてないよ」
「、、ふふふっ」
行けないようなことを聞いた気がする。
、、、見捨てられたって、、
、、もうすぐチャイムがなる。
「、、じゃあ僕水飲み行くから、、」
「うん、行ってらっしゃい」
「、、、っ!?」