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第1章第2話 迷い
「な、んで、僕の名前を、、?」
自己紹介なんてしていなかったはず、、名前のことも、喋ってなかったはず、、!なのに、、なんで、、?
「言ったでしょ、ぼくは植物を見るように人を見ることが趣味だって。君の名前も人間関係も知ってるよ」
「、、、、」
「水飲みに行かないの?授業遅れちゃうよ」
「、、、」
そうだった。水を飲みいって、授業行くんだ。でも、足に金縛りがあるみたいな感じで動けない。
「、、」(ニコッと笑う)
「ねぇ、セロムくん」
「、、!」
「学校サボってさ、“不良生”にならない?」
「不良生、、?」
「うん、遊び行ったり、冒険しようよ ここ以外に何かあるかもよ?」
「ぼく、君と遊びたいなぁ」
「、、、」
「もちろん強制はしないよ、君が決めてね」
「ただの提案だから」
そう言って、ニコニコと笑っている気がする。
迷って、迷って、、、出した結論を言ってみる
「、、なってみたい。」
「、、、へぇ」
「もちろん1日、今日だけ。」
「お試し、みたいな?」
「そんな感じ。」
「、、、あははっ!」
「何がおかしいんだ、、?」
「迷って出したのがお試しなんて、そんな人初めてだよ」
「だいたいはすぐ行く人が多いのに、君は本当に見たことないや」
「ま、お試しなんでしょ?だったら、今日の昼、抜け出すよ」
「えっ、、!?そんなことしたらバレるんじゃないか?!」
「バレないよ、ぼくに任せて」
ニヤニヤと笑ってペラペラと喋る。 抜け出すなんて、そんなことできるのか?と、疑問は出てくる
、、、今日の昼、か。 何故か楽しみにしている僕がいる
「わかった?今日の昼、だよ? 」
「わかってるよ、、」
「まっ、君よく覚える脳っぽいから何度も言わなくてよさそうだけど」
「君こそ、忘れないでよ」
「言った張本人だよ?忘れるわけないじゃん」
「、、、少し、楽しみだな」
「君でも楽しみって感情あるんだね」
「失礼だな。」
「冗談だよー」
「はぁ、、」
「、、僕、喋ってると楽しいって思えるの君だけだよ。」
「、、僕も、少し、、」
「相思相愛じゃん」
「んなわけ。」
「冗談だって」
「ま、昼ね。」
「はいはい。」
次回 不良生
コメント
1件
ジェラ君との会話が尊い…。てか、セロム君が不良生になるというお誘いを1日だけみたいに言ってるの可愛い、めっちゃ可愛い…、 続き楽しみ…!!!