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番外編101『媚薬を飲まされた主様』
麻里衣様編です。ぬるめのセンシティブ。
エスポワール
『ふふ、ちょっと買いすぎたかしら。』
(百合菜の好きなスイーツがあったからつい沢山買っちゃった。)
ザッ……。
『悪魔執事の主だな。』
『…貴方達は?』
『俺達が誰かなんてどうでもいい。来い。』
『……。』
裏路地に連れ込まれる。
『話なら手短にしてもらえる?私は急いでるの。』
『ふんっ。悪魔執事の主が調子に乗りやがって。お前ら、やっちまえ!』
『女性一人に多勢に無勢…情けないわね。』
私は紙袋を端において、剣を抜いた。
『ぐあっ!』
『安心なさい、峰打ちだから。』
『怯むな!やれ!』
カキンッ!
『うぐっ!』
『貴族の風上にも置けないわね。この事はフィンレイ様に伝えさせて貰うわ。』
私は紙袋を持ちその場を去ろうとする。その時――。
『くそ、そう上手くいくと思うなよ…』
『っ!』
羽交い締めにされて身動きが取れない。
『な、何を…。』
口を開かされて液体を飲まされる。
『んぐっ。…ごくんっ。』
(何…?口の中が甘い…。)
『せいぜい苦しめ、行くぞ。』
私はフラフラしながら壁に沿って歩く。
(身体が、熱い…まさか……っ。)
デビルズパレス エントランス
ギィィ…
『主様、おかえりなさいま――』
『はぁ、はぁ、ベリア…』
『主様!?どうしたんですか!?』
と、ベリアンは私の肩に触れる。
『ぁ…っ!』
ビクッと身体を震わせる。
『え…っ?』
『今、私に、触れないで…お願い…。』
とろんっとした瞳で見つめられる。
グラッ。
『主様――!』
と、倒れる前に誰かに支えられる。
『はぁ、はぁ……。』
『ご主人サマ…まさか…。』
『クロウザーさん、何か知ってるんですか?』
『とりあえず、休ませないと。ご主人サマ、少しだけ我慢してて。』
クロウザーは私をお姫様抱っこしてドローイングルームへ運ぶ。
『教えて、ご主人サマ、何があったの?』
『はぁ、はぁ、悪魔執事をよく思わない人達に襲われて、全員返り討ちにしたの、でも、残党がいて、何か、飲まされたの、液体を…。ピンク色で、甘くて……。』
『やっぱり…。』
『クロウザーさん、主様は何を…』
『ご主人サマが飲まされたのは最近マフィアの間で取引されてる媚薬だよ。』
『媚薬って…。』
『心拍数を上げて、血流を促進させて身体が過剰に敏感になる…。それが媚薬さ。高値で売りつけて好意のある女性に使ったり、罠としてしかけたり…あ、うちのファミリーはそんなことしてないからね。』
『そんな、お姉ちゃんはどうやったら治るの?』
『『……。』』
『医療に携わってるルカスと…元医者のミヤジは知ってるよね。』
『え…?そうなの…?』
『媚薬を飲まされた時の治し方はそれしかない。身体に快楽を与えること。』
『快楽…?』
『例えばこうやって身体に触れて…』
『ぁ……っ。』
『気持ちよくさせることだよ。クスッ。まだ子供の主様と執事には早かったかな。』
ロノとアモンは顔を真っ赤にする。
『でも、俺達は執事だしそんなこと…』
『いや、今はそうも言ってられない。』
『え、どういうことっすか?』
『…心拍数が上がり続けて、血流を促進させ続けると身体に負担がかかる。それに、汗もかいているから脱水症状になることも…』
『そんな…。』
『飲まされてからそんな時間は経ってない。今すぐ主様を絶頂させなきゃ。』
『っ、嫌…。』
『え?』
『こんな醜態……晒すなんて…』
『でも、ご主人サマ。このままじゃ苦しいままだよ。誰か一人でいい。選んで。』
『っ……。』
(こんな醜態をずっと見られるのも絶頂させられるのも嫌。だけど、このままだったら、私……。)
私はふらついた身体を起こし、クロウザーの服を掴む。
『!』
『はぁ、はぁ……。』
『俺をご所望だね。分かった。』
俺はご主人サマを抱き上げて部屋を出る。
『小一時間程ご主人サマの部屋には入らないで欲しい。』
バタンッ。
『……あいつに任せて大丈夫なのか?』
『不安ですが…主様の身体が危険ですから…信じましょう。』
ドサッ。
『はぁ、はぁ……。』
ベットにご主人サマを寝かせる。
クロウザーは羽織を脱いでネクタイを緩める。
バサッ。シュル…ッ。
『熱いよね、直ぐに善くしてあげる。』
ご主人サマのシャツのボタンを胸元まで開ける。
チュッ。
『ん…っ。』
『首筋…1番血の流れが濃い所を中心に気持ちよくさせる。ご主人サマ、少しの間、頑張ってね。』
甘いリップ音が部屋に響く。
『首筋…太もも…胸元…。』
『ん…っ。ふぅ…っ。』
『ご主人サマ、口開けて。』
ぬるっと口内に舌が入り込む。
『ん、んぅ…♡♡』
(甘い、キス……ふわふわする……。)
『……。』
(早く終わらせよう。これ以上は俺が持たない。)
『ん、んんぅ…っ。』
(あ、何か、くる、きちゃう…っ。)
ぎゅうっとクロウザーの服を掴む。
『んんぅ……っ!!』
しばらくして唇は離れる。
『……ペロッ。収まった…?』
『……。』
『気を失ってる…無理もないか…。』
(介抱とはいえ…俺の理性が持たないところだったな。)
数時間後――。
『ルカス、私を襲った奴はどうしたの?』
『フィンレイ様に伝えておきました。』
『そう、ありがとう。それと…クロウザー……。』
『ん?』
『…助かったわ。ありがとう…。』
『どういたしまして。ふふっ。』
しばらく主様はクロウザーの顔は見られず…
そして、他の執事も主様と目を合わせるのが
気まずいのであった。
めでたしめでたし♡♡
コメント
1件
めっちゃ熱かった…!!🔥 麻里衣様が強気なのに追い詰められてくギャップが最高やし、クロウザーが「俺をご所望だね」って余裕かますとこエモすぎて膝叩いた😭💕 介抱って名目でも主様想いなのが伝わるし、気まずくなるオチまで含めて番外編として大優勝です!!🌸