シナとミューエは今日も一日会話を交わさずに過ごす。
【シナは、私が外に出たらハグをしたいと思うかい?】
悪魔は水槽の中から手を合わせシナに聞く。
シナはその手に外から自分の手を合わせもちろん、と笑った。
【さぁ…出よう】
ポチャンッ
と音が鳴ると綺麗な雫が一滴落ちる。
悪魔が段々と、体から水槽の中から顔を出し外に出た。
【おめでとうございます!これで出れましたね!】
シナは笑みを浮かべて悪魔に飛び付く。
【どれもこれもシナのおかげさ、ありがとう】悪魔は笑いシナを抱きしめた。
ドンッガッガチャガチャ
【ダメだ…開かない】
【どうやったら開くのかしら?】
末香達は悩む。
ドアが開く事は無い。末香達が作品となるまでは_____。
ゴロゴロッガッドッ
【うわぁ⁉︎】
琥珀が驚くと大きく重たい石が落ちて来る。
【この石…動かないよ……】
木葉は悩み、あぁ、やっぱり食べられるしか無いんだなと思ってしまった。
【逃したら……脱出されたら……姉様に褒めてもらえない】
狐のお面を被ったミューエは二階の食料部屋で呟く。
【私は…ただ…姉様に褒めて貰いたいのに……】
【私だけを皆んな褒めていれば良いのよ】
シナはそんなミューエの心を三階から読み呟いた___。
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!