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1話書きます
『罪に濡れる龍』
Prologue
ジヨンは鏡の前で、うっすらと膨らみ始めた腹にそっと手を添えた。
まだ誰にも言っていない。
いや──言えなかった。
🐲「……避妊、してくれなかったのに」
あの夜の記憶は、熱と欲と共に曖昧になっていた。
だが、はっきりと覚えている。スンリの強引な腕と、傲慢な笑み。
🐼「ジヨナ、俺のものになれ」
耳元で囁かれた言葉に、心も体も逆らえなかった。
彼が避妊しなかったのは、故意だったのか、それとも──。
どちらにせよ、ジヨンの中には新たな命が芽吹いてしまった。
⸻
🔝「お前……あいつに何をされた」
トップが壁にもたれながら、低い声で訊いた。
かつて愛し合った男。
避妊を欠かさなかった、優しくて不器用な紳士。
未練は瞳の奥に滲んでいた。
🐲「……別に、ただの一度きりだよ」
そう答える声は震えていた。
🔝「スンリはそういう奴だ。お前をモノ扱いして、責任なんて取る気はない」
トップの声が刺すように冷たくなる。
ジヨンは唇を噛んだ。
本当は、自分でもわかっていた。スンリの危うさ、傲慢さ、そして──抗えない魅力。
⸻
☀️「ねえ、ジヨン、本当に大丈夫なの?」
テヤンがソファに座りながら、真剣な眼差しでジヨンを見る。
👼「僕達はいつでも味方です」
テソンも隣で頷いた。
🐲「ありがと……ふたりとも」
ジヨンは小さく微笑んだが、その目はどこか遠くを見ていた。
“もしあの日、トップと別れていなければ──”
“もしあの夜、スンリと身体を重ねなければ──”
“でも、どうしても、スンリを嫌いになれなかったんだ”
胎内に宿った命は、スンリとの繋がり。
望んでいなかったはずなのに、もう手放せない。
⸻
次第に膨らむお腹。
トップの視線はそれを追い、唇を結ぶ。
スンリは何も知らないまま、今夜もジヨンを奪いに来るかもしれない。
だがジヨンはもう、ただの龍ではなかった。
腹に小さな命を抱える、母となる存在。
その愛と罪が交差する中、ジヨンはどの未来を選ぶのか。
んー、、、下手
コメント
2件
妊娠パロ…苦手だったけど、ぶいさんのは、凄い見ちゃうんですよ…最高ですね…👍️💖 あとリクエストで、ニョントリで共依存×監禁とか…どうでしょうか?🙏