私の名前は陽菜。
高校2年生のごく普通の女の子。
今日も私は、仲良しの流星くんと登校中。
流「宿題やってきた?」
陽「もちろん、してきたよー」
流「まじ?ホームルーム始まる前に見せてよ」
陽「え、また忘れたの?」
流「ん、忘れてないよ?陽菜に見せてもらおうと 思って、やってきてないのー」
陽「………なにそれー」
私は笑いながら軽く流した。
わざと……やってこなかったんだ…
少し……頬が赤らむ。
流「見せてくれるでしょー?」
そう言いながら私の顔を覗き込んでくる。
…あざといなぁー
陽「別にいいよー」
流「よっしゃ!!」
小さくガッツポーズをする流星くん。
陽「ふふふ」
思わず笑ってしまう。
こんな毎日が続くといいなぁ……
なんて思ってると学校に到着して、急いで宿題を見せてあげる。
必死にノートを写してる流星くんの後ろ姿を、私は嬉しそうに眺める。
するとそこへ、同じクラスの美桜がやってきた。
美「流星くぅーん。また宿題してきてないのー?美桜が見せてあげるのにー」
流星くんの机の前にしゃがみこみ、上目遣いで見つめる美桜。
流「あーー、いーのいーの。いつも見せてもらってるからー」
必死に書きながら美桜の質問に答える。
私は…美桜の視線から逃れるように、流星くんの背中に隠れる。
美「陽菜のこと…………好きなの?」
え……………………
心臓がドクドク動き出したのが分かる
流星くんは…手を止め美桜を見つめると…口を開く……
つづく
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