駅のコンビニ前に、 空太(くうた)は立っていた。
改札から出てくる人たちの中には、同じ制服を着ている者もチラホラと。
ほとんどが疲れたような面持ちをしているが、それぞれの目的地へと流れていく。
人波に混じって、たまに姿が見えなくなるものの、近づいてくる人がひとり。
「空太、おはよう」
「おはよう、杏葉(あずは)」
「弥奈(やな)は忘れものして取りに帰ったから、先に行っててだって」
「えっ、間に合うの?」
「ギリギリアウトじゃない?」
杏葉は答えながらも、学校へ向かって歩みを進める。
空太も、それにつられて歩き出す。
弥奈から連絡がこなかったのは、遅刻にならないように、精一杯だからだろう。
「登校は、私が弥奈の代わりってことで許して」
「許すもなにも、遅刻しないといいけどね」
空太はスマホを取り出すと、ちょうど弥奈から連絡がやってきた。
『待ち合わせしてたの*****************
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