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『一章 キボウの学級裁判』
【15時 パーティホール】
15時になり、俺は光の作戦会議に出向いた
しかし…
東「…」
荒「5人、だけか…」
俺と瑞稀、アグネス、勝吾、そして主催者の光のみだった
猪「他のやつ何してんだよ!」
ア「さっきエミ見かけて、声かけたらいかないっテ!」
荒「俺も忍と睡蓮に声かけたんだが…急いで逃げてった」
秘「なんで…」
東「しょうがないですよ、この状況で人を信じるのは難しいです」
東「逆に4人も来てくれてありがとうございます」
光は深々と頭を下げた
そんな光の後ろには作戦だと思われるものがびっしりと書かれたホワイトボードが置いてあった
猪「頭下げんなよ、光のせいじゃない」
ア「そーデス!ヒカリ!ファイトファイト!」
荒「そのホワイトボードだって徹夜で作ったんだろ、やれるだけやったろ」
秘「…他のやつが信じられなくても、俺たちがいる」
東「みなさん…本当にありがとうございます」
猪「そうだ!ここでチームを作らないか!?」
東「チームですか?」
猪「ほら、信頼できるやつが集まってんだしな!」
ア「オモロそーデス!賛成!」
荒「俺も賛成!なんかカッコいいし!」
秘「俺も賛成だよ、光が良ければな」
東「私はもちろん大賛成です、チーム名とか何にしますか?」
猪「猪突猛進チーム!」
ア「モノクマ倒すゾー!チーム!」
荒「モノクマ討伐隊とかどうだ?」
絶妙にダサいネーミングセンスだな
東「秘田さんはどう思いますか?」
秘「俺?うーん…思いつかない」
結局小1時間ほど悩み、『コロシアイバスターズ』になった
作戦会議も本格的には行われず、クッキーやジュースでほぼ親睦会のようになり
19時ごろに解散した
【秘田ハナビの部屋】
あっという間に1日が終わり、タイムリミットは明日になってしまった
時間がない、だけど何もできない。
ただコロシアイが起きることを祈るしか…そんな考えダメなのに
東「あの…秘田さん。起きてますか?」
秘「光?起きてるぞ」
東「ちょっとお部屋に入れてください…」
殺されるのかと一瞬心配になったが、光だったからか俺は部屋のドアを開けて光を向かい入れた
秘「どうしたんだ?」
東「…お恥ずかしい話なんですけど、怖くなっちゃって」
秘「…」
東「明日でタイムリミットなのに何もできなくって、人も集まらない…このままじゃ」
光は俺に寄りかかり、胸をギュッと握った
不覚にもドキドキしてしまう
東「怖いんです。死ぬのが…誰に殺されるか分からなくて…全員敵に見えちゃって…」
秘「光…」
東「私…どうすれば」
秘「…大丈夫だ。他の12人が敵だろうと俺だけはどんな時でも味方だから。」
自分でも小っ恥ずかしくなる言葉を平然と俺は言った
東「秘田さん…ありがとうございます。ちょっと、勇気が出ました」
秘「それはよかった、何かあったら俺を頼ってくれ」
東「はい、だけど守られるだけは嫌なので、私にも守らせてくださいね」
秘「はいはい」
東「…もう帰りますね」
秘「もう帰るのか」
東「なるべくよく寝て明日に備えたいので」
秘「そうだな、おやすみ。光」
東「…おやすみなさい、ハナビさん」
そう言うと光は部屋から出ていった
俺は余韻が抜けず、結局24時ぐらいまで起きていた